ユースホステルで回った北海道

ユースホステルとは「旅をする青少年少女に安全で比較的安く泊まる事が出来る宿」というコンセプトで、1970年代の旅行ブーム時に若者に人気の宿泊施設。
今は少なくなってしまったと聞く「ユースホステル」ですが、北海道には20以上存在していました。

昔々の貧乏だった学生時代、ユースホステルを利用して北海道を巡った思い出のお話です。
印象深い順なので、回った順番がバラバラなのはご了承ください。

目次

大学生女性二人旅

大学の夏休み、それまでのアルバイトで10万円のお金を貯めて、女二人旅を決行しました。
バスや少ない本数のローカル線を乗り継いで、毎日違う北海道のユースホステルを目指し、着いたユースホステルを拠点として観光を楽しむスタイルの旅行です。

地図を引っ張り出してユースホステルの場所を確認して、ワイワイ計画を楽しむことから北海道旅行は始まります。

ユースでの思い出

特に印象深い登別ユースは、歩いてすぐの場所に地獄谷があったのを覚えています。
大きなパノラマのような絶景で、日中と暗くなってからの景色が違うので風情があります。

その頃のユースはそれぞれで趣向を凝らしたお楽しみ行事があって、ここ登別は「地獄谷肝試し」というものでした。同じ歳頃のお互いを知らない宿泊客の男女をカップリングして、肝試しとは名ばかりの地獄谷を散歩する内容です。
歩道を歩くだけなので、さほど怖くないのですが・・・思ったより、なんだか、ドキドキしたのを覚えています。でもそこから恋には発展しませんね。

次の日、あのクマ牧場に行き、ガラス越しですが原寸大の熊をこれでもかと言う程、間近に見ました。本物の熊を見たのはこれが初めてで大きさと迫力に圧倒です。

餌やりでは投げようとすると、「こっちにおくれよー」という感じで、それぞれの熊さんが色々な仕草を取るのでびっくり。皆んな生きる為に頑張っているんだ!と、とても感動したのを覚えています。

正しい名前は忘れてしまいましたが知床のユースホテルでは、知床の遊覧船に乗ったときに、8月なのに「ここはどこ!?」「真冬か!?」という寒さだった。
船から見る景色はとても雄大で、自然の凄みと北の大地の大きさとを、自分の大きさと比較して日常に思いを馳せてみる価値有りです。

他にも層雲峡ユースは自転車を借りて、あの絶壁を見つつサイクリングを楽しみ、摩周湖ユースでは近所の牧場の搾りたての牛乳が朝食で飲み放題、旭川では市場で蟹を家族に送って楽しみのお裾分けをしたり、摩周湖に大きなマリモを見て、札幌では美味しいラーメンと大通り公園のじゃがバターを完食しました。

北の大地の大きさに驚愕し、思い出尽きない私の北海道。

今思えば・・・

ユースホステルという宿泊施設は、ミーティングの参加が強制されたり、食事や就寝、起床時間が決められ、男女別々での相部屋と窮屈で今の時代の感覚に合わずに衰退しています。
あの時は全国各地から来る学生さんが多く、すぐに打ち解け、色々な話が聞けて楽しかったのを覚えていますが、今はそんな事も無くなってしまったのでしょう。

ユースの旅は、一期一会の機会の楽しみ、ディープな地元ならではの情報に巡り合えたりなどなど、ツアーとは違った感動や思い出を残せる旅だと思いながら・・・。
そして私達の旅は、あの時だからこそ出来た、どうなるのか最後まで分からな手作りすごろくの様な、レトロ感覚のリアルな楽しい遊びであったと後からになって気がつくのでした。

※画像はイメージです。

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