函館のちょっと不思議な和洋折衷住宅

函館には、五稜郭をはじめ教会や寺院など様々な建造物がありますよね。

旧函館区公会堂や函館ハリストス正教会など、西洋の影響を受けた建築物も多くあり、西洋文化と日本文化が融合した和洋折衷の独特の景観が他の観光地にはないノスタルジックな雰囲気です。

この街並みには函館ならではの特徴があり、1階が和風で2階が洋風の「和洋折衷住宅」と呼ばれる建物です。
函館以外の人にとっては、ちょっと不思議な「和洋折衷住宅」を紹介します!

目次

和洋折衷住宅とは?

和洋折衷住宅とは1階は間口の広い和式、2階が洋風に設計された木造二階建ての店舗や住宅です。上下和洋折衷住宅とも呼びます。
現在では数が減っていますが、昔、函館には多くの和洋折衷住宅がありました。

では、なぜ函館で和洋折衷住宅が広まったのかは諸説あります。

  • 函館大工の「西洋風建物への対等意識の表れ」
  • 坂が多い西部地区は、港から見ると家の2階の部分だけが見えるため、外国からの客人を意識し2階だけを洋式にした
  • 洋風建築は、和式よりお金がかかるため2階だけにした
  • 1階が間口の広い和式のほうが、日本人に馴染みがあり商売がしやすかった

そこで、1つ言えることは函館が日本で最初に開港した都市である、ということです。

1859年、函館は横浜や長崎とともに開港しました。国際貿易港として外国と交易があり、古くから外国人が居住していました。

この頃の日本では、外国人居留地が設置されましたが、函館は大きな街ではないため、実際には明確に区切られなかったようです。そのため、現在の元町地区を中心に、教会や領事館などが建てられ、函館の街全体的に西洋文化が根付きました。
その中で函館の大工たちは洋風建築を依頼されることもあり、技術を習得し和洋折衷住宅が建てられたようです。

また明治時代にあった大火で、建物を再建する際に役所から「ロシアのウラジオストクの街並みをモデルに建て直しをするように」と指導があったという話もあります。

和洋折衷住宅を見てみたい!函館のおすすめスポットは?

数は減りましたが、和洋折衷住宅は函館山のふもとの西部地区やベイエリアに、比較的残っています。
この辺りを散策すると、他の西洋風建物と相まって異国情緒漂うレトロな雰囲気を楽しめます。

また、現在も残っている和洋折衷住宅は、カフェやレストランなどに改装されて営業しているところも多くあり、訪れて楽しむのもおすすめです。

茶房 旧茶屋亭 

まずは、函館の和洋折衷カフェといえば、このお店。和風の甘味処で「お抹茶お点前お遊びセット」など、自分でお抹茶を点てて楽しむこともできます。

甘味茶房 花かんろ

こちらも北海道産小豆を使用した餡子が贅沢に入った「白玉クリームあんみつ」などが人気の和風甘味処です。

TACHIKAWA CAFE Restaurant Maison(タチカワカフェレストランメゾン) 

古民家カフェ&レストラン。地元食材を使った本格的なフランス料理を味わうことができます。

ハイカラな函館でタイムスリップ?!

私が和洋折衷住宅を知ったのは、10年以上前のことでした。初めて函館へ行った時に、函館の親戚が和洋折衷住宅をリフォームしたカフェに連れて行ってくれた時です。
とにかく、外も中もおしゃれで、この建物は一体どうなってるの?!今は何時代だっけ?と、まるでタイムスリップしたかのようでした。

関東育ちの私の函館のイメージは、偏りがあるのは否めませんが・・・北島三郎・朝市・イカといった感じですが、函館がレトロでハイカラな雰囲気ということを初めて知りました。

函館に行ったことがある方もない方も、和洋折衷住宅のある函館の景観をタイムスリップ気分で?!楽しんでみてはいかがでしょうか!

※画像はイメージです。

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