実家が旭川近郊なので、温泉と言って真っ先に思いつくのが高砂温泉。
実はこの高砂温泉、温泉意外にも昭和レトロなＢ級スポットとして、ナウなヤングの注目をひそかに集めているんです。
お風呂のデパート高砂温泉
「パパもママも僕も君も♪みんなお風呂が大好きさ〜嬉しいな〜楽しいな〜♪お風呂のデパート高砂温泉♫」
風で揺れる木にかけた天の羽衣、のんびり入浴中に仙人にお風呂をのぞかれ、お湯をぶっかける天女のおねえさん。
最後は仲良く肩を組んで仲直り。
アラサー以上の道産子なら、だれもが一度は観たことがあるこのCM。
旭川市街を望む高砂台にある高砂温泉は、１９５６年に創業し昭和〜平成〜令和の歴史と共に歩んできました。
ただし温泉といっても沸かし湯で元祖スーパー銭湯のような存在、最近では近所に「万葉の湯」等の強力なライバルができたにも関わらず人気は衰えません。
2022年に館内を大幅にリニューアルしましたのでレポートします。
生まれ変わった天女の露天風呂
建物自体はほぼそのままで老朽化し、いつの記憶だよと言われそうですが、たしか隣にあったミッキーマウスの温泉旅館が無くなっています。
周りも様子がだいぶ変わりラブホテルが多めで、到着するまでなんだか恥ずかしいような思いをしました。
さて気を取りなおして館内へGOすると、最初に思ったのは何か違うようなコレジャナイ感。
すこし薄暗く、無造作に置かれた大きな壺や木彫りの動物などのオブジェクトすっかりなくなり、スッキリきれいになっているじゃありませんか。
これはこれで正解なのでしょうが、むせるような昭和臭が無くなってしまったのが寂しい。
旭川市民が知る、高砂温泉の土産物コーナーと言えば薄暗い廃墟病院のような売店、おそらくお隣の国からの土産物だと思われる木彫りやヒスイの置物がドヤア！のはずが・・・すっかり垢ぬけ小ぎれいに。
しかし、駄菓子、卓球台、テレビゲーム、エアホッケー等など昭和の温泉の定番オプションは健在です。
「レトロ商店」というコーナーに集約され、懐かしのファミコン、ダンレボ、ジュークボックスも健在で、松田聖子なんかあって気分はザ・ベストテン。
そこにはマニア垂涎・・・というよりは国宝級のセガ アウトラン デラックス筐体が！
PCエンジンDUO、MSXやカセットビジョンJr等の展示があり、夜中にこっそりガラスケースこじ開けて持っていってしまいたい衝動に駆られてしまいます・・・もちろんそんな事しませんが。
売店を覗いてみると、あのCMのTシャツも買えちゃいます。
にっこり微笑む仙人と天女のツーショットをまとえば、たちまち注目の的！
高砂温泉ロゴTとペアルックなんていかがでしょうか？
どきどき風呂巡り！
お風呂は、新設された露天風呂以外、長年、皆様に親しまれたバリエーション豊かなお風呂も健在で、ほぼほぼそのまま。もちろん地元民に長年親しまれた、旭川市街を一望できる屋上露天風呂も健在です。
オゾン風呂、ラジウム、ゲルマニウム・・・今では存在を忘れたような、昭和の特殊な温泉がここにはほとんど残っています。
その中でも、強烈なインパクトを放つおすすめは3つ。
お風呂の真ん中に灯台がある粒子気泡風呂、漢方薬のエキスを溶けこませた中国漢方風呂、それに微弱な電機が流れるでんき風呂。
それぞれの効能はここでは紹介しませんので、実際に入ってみてください。
やっぱりおすすめ高砂温泉
館内に関していえば、尖った昭和さがなくなり、ほっこりなごむ和の空間になってしましたが、お風呂は割とそのままで少し安心した感じがします。
日帰りもできますが、宿泊してゆっくり楽しむのをオススメしたい。
お風呂をめぐって、レトロなゲームに夢中になって、体も心もほっこり、ぜひ皆さまも高砂温泉へいらっしゃいませ！
※画像はイメージです。
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