ススキノ花魁の悲しい末路・・・藻南公園おいらん渕

札幌の夜の名所といえば「ススキノ」を思い浮かべる人も多いことでしょう・・・

家族連れや散歩でにぎわう藻南公園の一角にある「おいらん渕」
おいらん渕は、札幌の南区にある藻南公園にあります。

川を挟んで目の前は切り立った崖になっており、その前を流れる少し川幅が細くなったあたりが「おいらん渕」といわれるところです。
普段の藻南公園は、家族連れやペットの散歩でにぎわう市民の憩いの場になっています。

おいらん渕がある周辺も、川のせせらぎを聞きながらバーベキューができる炊事広場なのです。
豊平川に面して南北に長い藻南公園の中央あたり、その炊事広場からも見えにくい場所に「おいらん渕」の表示板が置かれています。
家族や友達との歓声が響く場所には、およそ似合わないからでしょうか。

「おいらん渕」のいわれが書かれた表示板は、ひっそりとしていました。

おいらん渕に伝わる悲しい遊女の話

おいらん渕に伝わる話をご紹介しましょう。

昔、札幌のある豪商がススキノで働いていた花魁を身請けしました。
金で自分の妻や愛人にしたということです。

ところが、その花魁には本州に残してきた男がいて、その男から手紙が来ていたことを隠していました。
そのことを知った豪商は、その花魁を監禁してしまったのです。

自由を奪われ、本州へ残してきた男との手紙も奪われた花魁は、男会いたさに監禁部屋から脱走をします。
明治のころの札幌は、少し離れると昼なお暗い原始林でした。

女性の足では逃げる距離も長くはありません。
豪商に命じられた追手に追いつかれ、花魁は逃げることを諦めます。

自分の身を悲観した花魁は、崖から身を投げたといいます。
その場所が、今の「おいらん渕」のあたりだったのです。

他にも、騙されて北海道へ連れてこられ、遊女として働かされていた女性が、投身自殺をしたという話がいくつかあります。
当時の豊平川の下流には、遊女のものと思われる着物がたびたび流れついたともいいます。

おいらん渕にまつわる話はいくつかあるものの、いずれもススキノ遊郭で自分の身を売っていた女性たちの悲しい末路です。
女性を商売にするしかなかった、せつない状況が伝わってきますね。

遊女たちの怨念が死を呼ぶ!?

すすきの遊女の悲しみを今に伝える「おいらん渕」。
しかし、おいらん渕では以前より、自殺や事故の話題も絶えません。

おいらん渕のあたりは、以前は川淵まで降りることができました。
そのため、川の近くで遊んでいた子供が流され、溺死する事故もあったようです。

目撃した人は「川に引きずり込まれるように流された」とも証言しています。
また、藻南公園のトイレでは、実際に首つり自殺もあったといわれます。

おいらん渕は切り立った崖になっています。
投身自殺の名所ともいわれてきました。
今も自分の身を悲観した遊女たちの怨念が、おいらん渕には漂っているのかもしれません。

まとめ

「おいらん渕」は、札幌駅から南へ10kmくらい、定山渓温泉へ行く途中にあります。
藻南公園には駐車場もありますので、車で行かれるとわかりやすいです。

橋の上からおいらん渕を見渡すこともでき、景観はススキノ遊女さながらに美しいものです。
その美しさにとらわれて、思わず身を投げてしまわないように用心してくださいね。

藻南公園 の施設情報

住所: 〒005-0810 北海道札幌市南区川沿10条1丁目4−2
TEL: 011-578-3361
公式サイトはこちら

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