宗谷総合振興局〜北海道そして日本の最北端

とにかく広くて市町村の数も多い北海道にはエリア分けの仕方が多数あります。
その中の1つが行政区分である総合振興局・振興局によるエリア分けです。
今回は北海道内に14ある総合振興局、振興局の中から宗谷総合振興局の基本情報や魅力を紹介していきます。

目次

宗谷総合振興局エリアの基本情報

宗谷総合振興局エリアの総面積は約4,625人、人口は58,491人(2023年4月30日 住民基本台帳)となっています。
エリア内の人口は宮城県気仙沼市の58,202人(202年4月30日 住民基本台帳)と同程度となっていて、人口がかなり少ないように感じられますが、それもそのはず。
宗谷総合振興局管内の人口は、北海道内にある9つの総合振興局の中で最少となっています。

そのため、人口の著しい減少により、地域社会における活力が低下しているとされる地域とされる過疎地域に管内すべての市町村が設定されています。
しかし、そんな逆境にも負けず、西を日本海、東をオホーツク海に囲まれた良質な漁場と内陸部を中心に広がる酪農地帯を持ち、漁業・水産業や畜産業が盛んです。
加えて近年では豊富な水産資源や特産物を生かして観光業にも力を入れているパワフルなエリアでもあります。

宗谷総合振興局の市町村

宗谷総合振興局エリアには1市、8町、1村、計10のまちがあります。
管内の10のまちと各市町村の特徴を紹介します。

宗谷総合振興局管内のまち

  • 稚内市 日本最北端・宗谷岬からロシアまでわずか43km。天気がいいと肉眼で見える
  • 猿払村 ホタテの養殖が盛ん
  • 浜頓別町 かつて砂金の町として賑わった。白鳥が飛来するクッチャロ湖がある
  • 中頓別町 エリア内で唯一海に面していない町。鍾乳洞がある
  • 枝幸町 北菓楼、北海道開拓おかきの毛がに味と帆立味は「枝幸」を冠する程、有名
  • 豊富町 北海道コンビニ・セイコーマートの牛乳はこの町産
  • 礼文町 エゾバフンウニや利尻昆布が有名
  • 利尻町 利尻島南西部の町、日本百名山の1つ利尻富士がある
  • 利尻富士町 利尻島東側の町、夏期には利尻富士への登山者が訪れる
  • 幌延町 トナカイ観光牧場がある。クリスマス期の観光にはうってつけ

宗谷総合振興局エリアの魅力

宗谷総合振興局エリアは、北海道の最も北にあるエリアで最北の稚内市を頂点に東をオホーツク海、西を日本海に囲まれています。
そのため、ホタテや毛ガニ、コンブにウニなど、北海道を代表する知名度抜群の水産資源の宝庫になっており、北の海の味覚を堪能するにはうってつけのエリアとなっています。
エリア内の内陸部は畜産業が盛んで、牛乳や乳製品の生産を行っており、北の大地の味覚も楽しめます。

札幌や、新千歳空港から離れているため、アクセス面で不便があるようにも感じられますが、札幌と稚内を結ぶ特急宗谷が運行しており、列車でのアクセスが不可能というわけではありません。
列車に揺られて日本最北端の地への旅を楽しんでみるのも一興かと思います。
また、稚内市内には稚内空港があり、2023年6月1日現在、稚内〜札幌便、稚内〜東京便が運航しています。
北海道の幸を堪能しに東京からダイレクトに宗谷エリアへというのも、通な北海道旅ではないでしょうか。

宗谷岬は本当に日本最北端?

「日本最北端」といえば、稚内市にある宗谷岬というのが一般的な答えではないでしょうか。
事実、宗谷岬の突端には「日本最北端の地の碑」が建てられていて、宗谷総合振興局エリアを代表する観光地にもなっています。
ですが、この最北端には注釈が付くのをご存知でしょうか?
それは宗谷岬が、「通常の交通手段で到達できる」日本最北端の地であるということです。
実は、本当の意味で日本最北端にあたるのは、北方領土・択捉島の北の突端にあるカモイワッカ岬という場所になります。

地図上で見てみても、宗谷岬よりカモイワッカ岬の方がやや北に位置しているのがわかるかと思います。
いつの日か、宗谷岬の日本最北端は返上される時が来るかもしれません。
それまでに今行ける日本最北端の地をぜひ目に収めておきたいものですね。

北海道を代表する味覚が詰まった宗谷総合振興局エリア

毛ガニ、ホタテ、ウニ、コンブ、牛乳など北海道らしさ満点の味覚が集まる宗谷総合振興局エリア。
特に北海道の食に興味のある方にはうってつけのエリアといえるでしょう。
観光・移住で興味のある方はぜひチェックしてみてください。

※写真はイメージです。

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