ある高校生の雪に振り回される記憶

雪には慣れっこの道産子でも、雪に振り回されることがもちろんあります。
これは20年ぐらい前・・・札幌に降ったドカ雪にまつわるエピソードです。

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大雪の朝

その日の朝、目を覚ますと外は大雪・・・いやドカ雪でした。
当時札幌の高校一年生だった私は慌てて飛び起きました。

「この降り方はまずい!」
雪に慣れている北海道でも、ドカ雪が降ってしまえばバスの時刻表なんてあって無いようなもの。登校に利用しているバスも例外ではありません。
ちょうどこの日は定期テスト。テスト開始時間に遅れるわけにいかないので、慌てて身支度を始めました。

バスには乗れたものの・・・

いつもよりだいぶ早く家を出た私は、雪をかき分けバス停へ。バス停もほとんど埋まってしまっています。
いつ来るのか分からないバスにやきもきしましたが、運よくすぐに高校に向かうバスに乗ることができました。

車内に同じクラスの友人を見つけて一安心。けれどバスはなかなか進んでいきません。
それもそのはず・・・道路にも大量に積もった雪に除雪が追い付いているわけがなく、二車線道路は一車線に、一車線道路はその半分の道幅になっているのですから。

「いつもより早いバスに乗れたし、大丈夫、間に合うよね。」
初めはそんな風に余裕すら感じていた私と友人でしたが、相変わらずノロノロ運転のバスと、刻々と過ぎていく時間・・・だんだんと不安になっていきました。

テストはどうなる?

ようやく校舎が見えてきたものの、始業時間が迫りますます焦る私たち。いつもはバスで20分ほどの道に、既に1時間半近く掛かっています。
「これはきっと間に合わないよね・・・どうしよう、テスト受けられるかなぁ」と、ふとバスの外に目をやると、担任の先生が乗る車も渋滞に巻き込まれているではありませんか!
これはもしかして、私たちと同じような状況の先生や生徒がたくさんいるのでは?

結局、始業時間にはだいぶ遅れて到着しましたが、先生と生徒の半分以上が学校にたどり着けておらず、その日のテストは中止。翌日に延期となりました。
先生も生徒もいないので授業をすることもできず、その日は休校となり私たちもすぐに下校の指示が出ました。

雪でテストが延期になってラッキーなのですが、そのとき既にげっそり。
いつもは20分の道を、またノロノロ運転のバスで2時間以上かけて帰るのでした。

※画像はイメージです。

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