知床まで行ってみた

少し昔になりますが、数年前に5月のこと。
仕事で旭川に長期出張していた時、土日の休みにレンタカーを借りて観光しようと思いたった。

どこに行こうかと考えたとき、友人が「知床は良かった。一度行った方がいい」と言っていたことを思い出しました。
そこで「知床半島のホテルに宿泊予約が取れれば行こう」と電話したところ、羅臼のホテルで予約が取れたので行くことを決めたのです。

知床に行くと言っても明確な目的はなく、北海道を好きなだけ車で走ることが目的で旭川を出発したのでした。

目次

羅臼まで

北海道の自然を楽しみたいので、一般道の国道39号を使って行きました。休憩時間を入れて7時間掛かるようでしたが、車の運転が好きだったので、苦になりません。

白樺林を突き抜けていく一本道、見渡すばかりの地平線、岩肌むき出し山々。見るもの全て、これまで見たことがない「ほんとうにここは日本なのか?」と思ってしまう風景ばかり。
中でも斜里で見た、夕日を浴びたオホーツク海の美しさは忘れられません。

途中で休憩を兼ねて、セイコーマートで弁当を買って食事をしました。セイコーマートは北海道を中心に店舗展開をしているコンビニです。ここはソフトカツゲン、リボンナポリンなど北海道以外では見ることができない商品がたくさんあり、弁当も自店で作っている店が多いコンビニです。
ガラナとザンギ弁当を買うと、ザンギ弁当が出来立てでとてもおいしかった。

トラブル

知床峠を超えて羅臼に到着予定でしたが、知床峠に入るところで通行禁止になって立ち往生。
知床峠は冬季は通行禁止ですが、5月なので通行可能と思っていましたが、夜間も通行禁止であったのを現地で初めて知ったのです。

羅臼まで残り5kmまでに来たのですが、一旦斜里までに戻って大回りで標津経由で行くように変更しましたが、その距離120km。ホテルに一報を入れ、改めて羅臼に向けて走り始めました。

知床峠から羅臼へ

標津から羅臼までは海沿いの国道335号を走ってた時に、気づいたことがありました。海上にはサーチライトをつけた船が多いなと。
この辺の海は海産物が豊富に獲れるので、漁船かとも思いましたが、船の数も多い。

よく考えたら海の向こうは北方領土。ここは「国境の町」でもあるのです。この船のいくつかは国境を警備する日本とロシアの船だったのではないかと思うと、ゾクッとしました。

羅臼のホテルにて

結局、旭川から羅臼まで11間掛かってしまい、ホテルに着いたのは22時過ぎ。夕食の提供はすでに終わり、ギリギリ大浴場には入れました。温泉は気持ちよくて、長時間運転の疲れを癒すようです。

部屋に戻ると観光パンフレットがあり「明日何をしようか」と考え、パンフレットを眺めていたところ、羅臼ではホエールウォッチングができることを知りました。
明日朝電話して予約が取れれば、ホエールウォッチングに参加することに決めました。

知床でのホエールウォッチング

窓口の営業開始の6時に電話したところ、「6時半までに来れば参加可能」との回答。窓口のある事務所まで10分くらいだったので、朝食も取らずにチェックアウトし、幸いにもホエールウォッチングに参加できたのです。

知床では、様々な種類のクジラの回遊ルートにあって、年間を通じて種類の異なるクジラを間近で見ることができます。私が行った5月はミンククジラとシャチの回遊時期で、運よく両方見ることができました。

ただクジラは巨大なため、近づくと危ないので遠くから見る形になります。
一方シャチは遊び好きで、向こうから船に近寄ってきます。三頭のシャチ家族と遭遇しましたが、私たちの乗っている船に危害を加えることはありません。しかしシャチは好奇心が強く、何度も船に向かって泳いで来ては、船底をくぐると去って行く。このような事を何度も繰り返しています。

乗船時間は2時間半ほどで、貴重な経験ができました。

旭川に戻る

既に正午近く、20時までにレンタカーを返さなければならないので旭川に戻ります。
帰りは峠の足止めや道に迷わないように、美幌高野ICから旭川紋別自動車を経由したルートを通り、休憩時間を入れて6時間半で戻ることができました。

全体を通して

当たり前のことですが「旅行は下調べしていかないといけない」と改めて痛感し、知床にいた時間は僅かでしたが、楽しく濃密な時間を過ごすことができました。

ホテルの部屋にあったパンフレットでは「知床は季節にとって違う顔を見せる」と書いてありましたので、次は夏か秋に行きたいと思っています。
その時は滝全体が温泉になっている「カムイワッカ湯の滝」も訪れてみたいと思います。そして回は知床半島の西側の町「斜里」に泊まりたいですね。

斜里は女満別空港から100kmなので、空港最寄りでレンタカーを借りて行くと便利ですね。

注意点

最後に知床に行くときの注意点を書きます。

  • ルートを事前に調べておく。特に今回のように、峠には閉鎖時間が設定されている場合があるので。
  • ガソリンスタンドがあればこまめに給油する。町と町の間は離れており、ガソリンスタンドは少ないです。途中でガス欠になったら立ち往生します。冬季になら命にかかわる事態になる恐れもあります。
  • 冬季は自分で運転することは避ける。雪で道が埋もれてわかりません。また路面が滑るため、慣れていないと事故になる可能性があります。
  • むやみに近づかない。北海道の野生動物はエキノコックス(寄生虫)に感染している場合が多いと言われています。・餌をやらない。可愛いからといって餌をあげてはいけません。野生動物唾液からエキノコックスが伝染する恐れがあります。また「自分で餌をとる」という野生動物本来の習性を忘れ人間に依存し、動物を弱体化させる恐れがあります。
  • 少し厚手の衣類を用意しましょう。どの季節においても東京とは15°~20°ほど気温が低いので。
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