雪の妖精 シマエナガ!雪色モフモフまんまる野鳥はどこで見られるの?

シマエナガ

北海道には実に多くの野生動物が生息しています。
私たち人間と、自然との距離が近いということも、北海道の魅力の一つではないでしょうか?

そこで今回は、北海道で絶大な人気を誇る「雪の妖精 シマエガナ (・▲・)」をご紹介しようと思います。シマエナガの生態から探し方、シマエナガの季節の移ろいによる変化を、かわいいお写真を添えて徹底解説いたします!

目次

雪の妖精シマエナガの生態

北海道と言えば、みなさんは何を思い浮かべますか?

筆者はとりわけ広大な土地を覆う純白な雪を思い浮かべます。北海道の魅力はたくさんありますが、今回はその中でも自然にファーカスを当て、北海道の野鳥の中でひときわ人気を誇っているシマエナガの生態を覗いていきます。

かわいいシマエナガ

シマエナガはスズメよりも小さく、全長は約14センチほどです。そのうち尾羽の長さは約8センチ、胴体は約6センチと非常にちいさな体をしています。体重も8~9グラムと軽く、日本では二番目に軽い鳥といわれています。

まるい体と長い尾をもつシマエガナは可愛さだけでなく、美しさも兼ねそろえている野鳥なのです。

つぶらな瞳に、小指の先ほどの小さなクチバシ、全体的に白くてまるっこいボディは私たちの心をくすぐります。綿雪に目と足がついたように可愛らしい鳥です。

北海道にしか生息しない人気の野鳥

エガナの亜種であるシマエナガは、北海道にしか生息していない野鳥です。そのため本土ではまっ白なシマエナガを見ることはできません。

シマエナガの「シマ」は特定の限られた地域、つまり北海道を意味しています。「エガナ」という名は、尾羽の部分が柄杓(ひしゃく)のように長いことに由来しています。

ちなみに、亜種というのは同じ種のなかでも体の大きさや、羽の色合いが異なったものなどをいいます。

亜種…生物分類学上の単位の一。必要な場合に、種の下に設けられる。トラを、アムールトラ・ベンガルトラ・スマトラトラ・ジャワトラ他に分けるなど。〈goo辞典より引用〉

エナガ亜種

上記の写真は同じエナガ亜種である、キュウシュウエナガです。やはり容姿はかなり違って見えます。

シマエナガを探す

今日ではシマエナガは大人気で、いくつかの書籍にもなっています。グッズは書籍だけにとどまらず、ぬいぐるみにコップ、洋服に腕時計、さらにはスマートフォンケースなど、数多くのグッズで私たちを魅了しています。もちろんSNSには可愛らしいシマエナガたちが群れをなして並んでいます。

羊毛フェルトのスマエナガ人形

「グッズだけでは物足りない!」「実際のシマエナガをお目にかかりたい!」

そんな皆様に朗報です。北海道で本物のシマエナガを探すとっておきの方法をご紹介いたします!この機会にぜひとも一度北海道へ訪れて、シマエナガ探しを楽しんでみることをおすすめします。

北海道のでっかい公園を探索

これは秋冬(とくに11~3月頃)に限りますが、シマエナガは公園や神社など、私たちの身近にいることがしばしばあります。普段は山林や河畔林にて生活しているシマエナガたち。そんな彼らシマエナガは11~3月頃になると群れで市街地にやってくるのです。もしかしたら民家の庭先にもひょっこり姿を現すかもしれません。

シマエナガの群れ

シマエナガの目撃情報を具体的にお伝えすると、下記の場所に姿を現していたことが分かりました。

  • 円山公園(札幌)
  • 旭山記念公園(札幌)
  • 野幌森林公園(札幌)
  • ウトナイ湖野生鳥獣保護センター(ウトナイ湖周辺)
  • 豊平川
  • 千歳川
  • ポロト湖(札幌)
  • 知床国立公園(知床半島)
  • 然別湖(大雪山国立公園)

など、シマエナガは北海道の各地で目撃されています。

※公園でシマエガナを探索する際には大きな声を出したり、ゴミのポイ捨てをしないように、マナーを守って、シマエガナ探しを満喫しましょう!

シマエナガの習性を熟知

シマエナガを探すためには、彼らの習性を知っている方が明らかに有利です。シマエナガは体が小さいことも加味して、ヘビやイタチなどの天敵が多くいます。そのためシマエナガは動き回っていることが多く、可憐な容姿とは裏腹に、かなり活発的な印象を受けます。

シマエナガを探す際には細心の注意を払い、できるだけ静かに探してみてください。大きな足音のみでも、驚いて逃げてしまう場合があります。

シマエナガの鳴き声に耳を澄ませる

続いて、シマエナガの鳴き声についてです。シマエナガを探すにあたって彼らの鳴き声に耳を澄ますことは重要なポイントとなります。

シマエナガたちは「ジュリリ」「ピルル」と鳴きます。これらの声を頼りに、シマエナガの姿を探してみると良いでしょう。道沿いにある樹木の小枝に群れていたりもします。

シマエナガを発見

上記でも述べたとおり、シマエナガは非常に活発的に行動します。そのため、鳴き声は聞こえたけど…なかなか姿を見ることができない…なんていう事もあります。

シマエナガは体が小さい上に素早く飛び回るので、発見するのが結構大変だったという声もあります。しかし、ここ最近ではSNSなどでの目撃情報が続いていたりと、期待は十分に持てると思います。

森のなかのシマエナガ

さて、シマエナガに出会ったら…

「シマエガナ発見ーっ!」と歓喜のあまり大声をあげたくなるのをグッと我慢して、発見の喜びを心で噛みしめましょう。大きな声を出すことにより、シマエガナを驚かせてしまわないためです。しかしせっかくの出会いなので心のシャッターだけでなく、写真に収めてみるのもいいかもしれません。

シマエナガを写真におさめる

2021年現在では、シマエナガの写真集はたくさん発刊されて本となっています。

しかしせっかくですので、自分だけのオリジナル写真を撮影してみてはいかがでしょうか?自分で撮った写真というのは、記念にも思い出にもなります。

スマートフォンで撮る、美しいシマエナガ

シマエナガを驚かせないようにすることを第一優先に、可愛らしいシマエナガの姿をカメラに収めてみましょう。素早く動くシマエナガの撮影はプロでも初めは苦戦するものです。しかしせっかくのチャンスです!自分なりのカメラテクニックで可愛いシマエナガの姿をパシャリしちゃいましょう!

角度

どの角度から切り取っても余すことなく可憐な姿のシマエナガですが、真正面のシマエガナは最高にキュートな姿をしているのです。まるで雪玉か白玉だんごのような、まんまるボディは真正面からが狙いどころ!

シマエガナはホバリングといって、空中で飛行を停止しているように飛ぶことがあります。停空飛行とも呼ばれていますね。シマエナガがホバリングを行なっているときはチャンスです。なんと言ってもシマエナガさん、羽の色合いがワインレッドのように美しいのです!

ぜひとも写真に収めたい貴重な瞬間です。

シマエガナのホバリング飛行

スマホ用カメラレンズを使う

簡単に取り付けられるスマートフォン用の取り付けカメラレンズは、2021年現在において注目されているアイテムの一つです。スマホの望遠性能を高めてくれます(製品により異なります)。

  • マイクロレンズ
  • 魚眼レンズ
  • 広角レンズ

などの小型のレンズを誰でも簡単にスマホに取り付けることが可能です。これはとても便利ですね。インスタ映えを狙うにも最適ですのでおすすめです。

冬だけじゃない、シマエナガ季節の顔

皆さんがよく目にするシマエナガのお写真はどれもだいたい、真っ白でまんまる姿をしたものだと思います。ところが、シマエナガさん、実は留鳥といって季節による移動をしない鳥なのです。ですので冬以外の時期であってもシマエナガたちは北海道のどこか(おおよそ森林など)で暮らしているのです。

冬のシマエナガ

まんまるふっくら、雪だるまのようなシマエナガさん。
これは低い気温の中でも生活ができるよう、羽毛に空気をためて体温を保っているためです。

雪の中のシマエナガ

夏のシマエナガ

冬に比べて、体がいくらかスリムになっています。羽色も冬とは異なり、茶色が濃く出ていますね。そしてシマエナガは春・夏季になると森林などに帰ってしまいます。どおりで夏場はなかなかお目にかかれないわけです。街中や公園から姿を消してしまうのですから…。

夏のシマエナガ

さいごに…

今回はシマエガナをご紹介させて頂きましたが、北海道にはまだまだ魅力的な動物がたくさん生息しています。北海道の自然に秘められた幻想的なキセキのような物語を、これかれもどんどんお届けしていけたらと思います。

本記事を書いてる間、絶えずシマエナガの魅力に憑りつかれていた筆者でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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