最北の花の島 礼文島

北海道の最北、稚内からフェリーでおよそ2時間ほど。小さな島が2つ浮かんでいることはご存じでしょうか?
1つは利尻島。島全体が利尻富士と呼ばれる山になっているので、北海道本土からの眺めはまるで山が海に浮かんでいるような不思議な景観です。

今回のお話はこの利尻島のお隣に位置する礼文島が舞台。実はこの島、海抜0mでありながら北に位置することから平地でも高山植物がみられることが有名なんです。
その多くは固有種で、まさに「ここにしか咲かない花」だらけの島なんです。夏はハイキングやトレッキングでその珍しい花たちに会うためにたくさんの人が訪れる島です。

北海道にはたくさんの観光地があります。全国的に有名になった旭山動物園や、テレビで紹介されたラーメン屋さんやお寿司屋さん。この礼文島には、一般的な観光地のように古き良き建造物があるわけでも、歴史的に有名な場所というわけでもありません。もちろん温泉もありますし、海の幸と景色のすばらしさは訪れた人の心と体を癒す力はもちろんですが、よくある他の観光地とはひと味違った魅力が礼文島にはあります。

この島の持つ最大の魅力は、何と言っても花。レブンウスユキソウ、レブンコザクラ、そしてレブンアツモリソウというように、「レブン~」と名前が付いた固有種が実にたくさんあります。もちろん年中すべての花が咲いているはずはなく、その季節、その場所でなければ見ることができないというレア感が花人たちの足を運ばせるのではないでしょうか。

なかでもレブンアツモリソウは天然記念物に指定されており、その自然に咲く姿は群生地に行かなければみることができません。高山植物園に行けば温室でしっかりと管理されているレブンアツモリソウを、出来れば島の土に直接根付いてそっと揺れている彼らをその時期に拝みたいものです。

ハイキングで疲れた体を癒すのはやはり温泉です。うすゆきの湯という源泉かけ流しの温泉があります。小さな温泉施設ですが、湯舟にのんびりと浸かりながら眺める利尻富士はまさに圧巻です。

わたしは12年ほど北海道でバスガイドをしていました。北海道の中でも一番魅力を感じているのが礼文島です。
他にも秋になると真っ赤に紅葉する能取湖のサンゴ草、有名な美瑛の青い池よりも天気によっては青く美しく見えるオンネトーと呼ばれる小さな池など北海道の自然をたくさん見てきました。どこかマイナーなものを好む傾向があるかもしれませんが、わたし自身は自信を持ってお勧めできるスポットです。

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