物々交換と人の温かさが生きる場所、北海道。

北海道に移住して5年目ですが、私がご縁のある地域では、ご近所さんと物々交換する文化が生きています。

義理の両親は日本海に面した留萌市という、数の子の加工と美しい夕日で有名なところに暮らしています。
ご近所の仲の良い漁師さんやお隣さんから、味噌、魚、貝、野菜など、様々な食糧をいただくと、趣味で焼く自家製のパンやケーキ、お漬物やおかず等をお返しします。
お互いに豊富にあるものを分かち合って助け合う、孤立化しない、暮らしやすい温かい文化だなぁと思っていました。

その後、私も主人の転勤で札幌に住むようになりました。
引っ越してすぐ、ご近所さんに転居のご挨拶に行ったところ、逆に庭で採れたばかりのじゃがいもをいただいてびっくりしました。

後日、庭仕事をしていると、偶然同じタイミングで外にいたご近所さんがうちの前までやってきて、ご挨拶にお持ちした品について、美味しかった等の感想をお礼とともに伝えていただき、ご挨拶のときにいなかったご家族の方も、わざわざお声をかけてご挨拶してくださったのが嬉しかったです。

それから交流が始まって、庭で採れたお野菜、自家製のお漬物、いただき物の果物などいただくと、こちらもお返しに、味覚狩りに行って大量にとってきたものや、遠方からいただいた品物など、たくさんあるものをお返ししています。

たまたま雪かきや庭仕事で外にいるとき、ばったり顔を合わせると、必ず「美味しかった」「甘かった」「りっぱな〇〇だった」など、感想とお礼を伝えてくださるのです。
日々、福を分かち合う温かい文化だなぁと感じています。

物の交換でけではなく、真冬の雪かきをお年寄りの一人暮らしのおうちを若い方がこっそりしてあげたり、お隣との境界線を少しはみ出しても、お隣の家の前まで雪かきをし合ったり、除雪機をもつ家庭があれば、除雪に困っている隣近所の家までもこっそり除雪するような助け合いの精神が息づいています。

以前は都会暮らしで、隣に住む人の顔も知らないままに生活していましたが、お散歩中の方々がご挨拶してくださったり、庭の花をほめてくださったり、と小さな交流も多く、北海道に住んでからは、安心して子供を一人で外で遊ばせられるようになりました。

昔の日本にあったような助け合いの文化が、真冬の寒さが厳しい北海道では、ずっと残っているのかな?と思っています。