とにかく広くて市町村の数も多い北海道にはエリア分けの仕方が多数あります。
その中の1つが行政区分である総合振興局・振興局によるエリア分けです。
今回は北海道内に14ある総合振興局、振興局の中から渡島総合振興局の基本情報や魅力を紹介していきます。
渡島総合振興局エリアの基本情報
渡島総合振興局エリアの総面積は約3,937km2、人口は369,028人（2023年4月30日 住民基本台帳）となっています。
エリア内の人口は群馬県高崎市の約37万人（2022年10月1日）と同程度、面積は香川県2つ分と同程度となっています。
渡島総合振興局エリアは、空港、フェリーも寄港する港、そして本州と北海道を結ぶ北海道新幹線が通っています。
特に渡島総合振興局エリアを代表する函館港は、横浜港・長崎港とともに日本国内で最初の貿易港として開かれた世界に向けての玄関口となっています。
こういった背景もあってか北海道内でも有数の歴史的建造物、異文化に触れられる建造物が今なお現存しており、今では重要な観光資源にもなっています。
渡島総合振興局の市町村
渡島総合振興局エリアには2市、9町、計11のまちがあります。
管内の11のまちと各市町村の特徴を紹介します。
渡島総合振興局管内のまち
- 函館市…北海道屈指の観光都市。食べ物、夜景、歴史的建造物と観光資源盛りだくさん
- 北斗市…見たらなんだか忘れられない市公認キャラクター、ずーしーほっきーがいる
- 松前町…桜の景勝地、松前漬け発祥地の地
- 福島町…スルメの産地、横綱を2人も輩出し記念館もある
- 知内町…青函トンネル北海道側出入口の町。ニラの全道出荷1位
- 木古内町…北海道新幹線、北海道側最初の駅がある町
- 七飯町…西洋リンゴ国内発祥の地と言われ、新ブランド「ななみつき」を売り出し中
- 鹿部町…日本では珍しい天然温泉の間欠泉があり、道の駅しかべ間歇泉公園で楽しめる
- 森町…道内唯一の町を「ちょう」ではなく「まち」と読む町
- 八雲町…日本で唯一の太平洋と日本海に面する町。木彫りのクマ発祥の地
- 長万部町…駅弁の定番「かにめし」の元祖。今では全国に冷凍配送もしている
渡島総合振興局エリアの魅力
渡島総合振興局エリアは、北海道のしっぽのように見える渡島半島の東側エリアに当たるものの、太平洋・日本海どちらにも面する八雲町を有することから、日本海、太平洋、津軽海峡と東西・南の3方向を海で囲まれています。
そのため、イカやホタテ、カキといった海産物の宝庫となっており、エリア内で存分に食を堪能することができます。
また、渡島総合振興局管内、11のまちすべてに温泉があるという隠れた温泉地でもあり、観光で訪れた際にエリア内で色々な温泉を楽しめるのも魅力的です。
気候面では夏は涼しいものの、冬は雪が少ないという、雪国以外からの居住希望者にはうれしい気候となっています。
加えてスギ花粉や本州特有のジメジメとした梅雨もないので、気候的には日本国内でも屈指の住みやすいエリアとなっているのではないでしょうか。
渡島総合振興局エリアを走る「道南いさりび鉄道」をご存知？
北海道内の足といえば、車が真っ先に思い浮かぶ人も多いのでは？
次に鉄道に思い至る人が多いと思うのですが、北海道の鉄道と言えば、道内の主要都市を結ぶJR北海道や札幌市内の移動に便利な地下鉄、札幌市と函館市の市電あたりの知名度が高いと思います。
また、渡島総合振興局エリアには北海道と本州を結ぶ北海道新幹線が走っており、こちらも有名ですが、渡島総合振興局エリア内を走る道南いさりび鉄道という鉄道はご存知でしょうか？
道南いさりび鉄道は、函館市の五稜郭駅から北斗市、木古内町の海沿いを通って木古内駅までを結ぶ鉄道路線。
木古内駅は北海道新幹線の乗り換え駅にもなっています。
元々はJR北海道の江差線として運行していた路線だったのですが、2016年に北海道新幹線の新青森駅～新函館北斗駅間開業に伴い、新幹線路線の江差線の線路が並走する形になってしまったことから、JR北海道から経営分離して第3セクターに移管され、道南いさりび鉄道が誕生しました。
わずか12駅の決して長くはない路線ですが、観光列車が走っていたり、グッズ販売に力を入れていたりと、かなり独創性を追及している鉄道会社になっています。
渡島総合振興局エリアを訪れた際にはぜひ道南いさりび鉄道を利用してみては？
本州からのアクセスも住みやすさも抜群の渡島総合振興局エリア
気候も良く、本州から鉄路でアクセス可能な渡島総合振興局エリア。
観光地も豊富で食も温泉も楽しめるということで、観光にも、移住にも持って来いのエリアです。
観光・移住で興味のある方はぜひチェックしてみてください。
※画像はイメージです。
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