函館 大森浜の不思議

函館市の大森浜は箱館山と箱館空港の中間辺りの位置にある、津軽海峡に面した海岸。
天気がいい日には水平線の彼方に津軽半島が見え、元旦には日の出を拝む人たちで賑わう、非常にきれいな場所です。

しかし、この浜には心霊スポットという噂があります。
なぜ大森浜がそう噂されるか?・・・理由を考えていきます。

目次

悲しい歴史

箱館は発展していく中で、何度も火災事故に見舞われています。
その中でも一番被害が大きかったのが、1934年におきた「昭和大火」。

その日、低気圧の発生で函館市内に強風が吹き荒れ、その影響で家が次々に倒壊していったのでした。
倒れた家のいろりの火が原因となり火災が発生、周囲の住宅を巻き込んで広範囲に渡って市街地を延焼していったのです。
逃げ場を失った人々は大森浜へと向かったのですが、海は荒れ激しい波が海岸に襲いかかります。
炎に焼かれるか波に巻き込まれて溺れるか・・・、うまく避けても凍死という悲劇的な選択を迫られてしまうのです。

最終的には1000人以上犠牲者、今でも函館市民の記憶に残る程の大惨事です。

怖い噂と考証

おそらく災害が原因で、怪奇現象がおきるという噂が広まったと考えられます。
聞いた話ですが、具体的には幽霊を見た、心霊写真が撮れてしまう、犠牲者の生首が転がってくる現象が起きると言うのです。

災害が起った事実から根拠があり、怪奇現象の信憑性が高いと思えるのですが、犠牲者の死因からすると「生首が転がってくる」というのは眉唾です。
さらには近辺には慰霊塔があり、今でも供養されているのですが、若干なり幽霊に関しての噂は仕方のない事でしょう。

当時の犠牲者の冥福を祈りつつ、箱館の歴史を学ぶという観点から訪れてみてはいかがでしょう?

心霊スポットや廃墟はサブカルチャーの観点から人気があるコンテンツであり、通常と違ったベクトルでの観光や地域の知名度向上を目的として紹介しております。

・炭鉱を含む廃墟や心霊スポットの殆どは私有地に所在し、無断での侵入は住居侵入罪や建造物侵入罪に問われるおそれがあります。その他にも破壊行為、内外にある物品の持ち出しは違法行為なのでご注意ください。
・心霊スポットに科学的な根拠はありません。できるかぎり安易に立ち寄るのはご自重ください。
・公道や公園などから外観を見学する行為、橋や建物で公的に見学が可能な場合は、地域住民に迷惑をかけないように十分な配慮が必要となります。
・炭鉱は公的に見学可能であっても崩落の危険が伴う場合があります。また人里から離れた場所はクマなどの野生動物と遭遇する危険性がありますので十分な注意が必要です。

法とマナーの厳守、安全に対する認識、地域住民への敬意と気配り、これらを十分意識しての行動をお願いします。

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