とにかく広くて市町村の数も多い北海道にはエリア分けの仕方が多数あります。
その中の1つが行政区分である総合振興局・振興局によるエリア分けです。
今回は北海道内に14ある総合振興局、振興局の中からオホーツク総合振興局の基本情報や魅力を紹介していきます。

目次

オホーツク総合振興局エリアの基本情報

オホーツク総合振興局エリアは北海道の北東側、オホーツク海に面し、宗谷総合振興局エリアと根室振興局エリアに挟まれた所にあります。
エリアの総面積は約10,691?、人口は263,319人(2023年4月30日 住民基本台帳)となっています。
エリア内の人口は茨城県の県庁所在地である水戸市の約268,000人(2023年5月1日 推計人口)と同程度となっています。

気候面を見てみると、オホーツク総合振興局エリアの北側が面するオホーツク海の影響と、内陸部が面する大雪山系などの標高の高い山々から吹く乾いた風によって、1日の中で極端な気温差を生み出すことが多々あります。
春頃であっても、明け方は1ケタ台の気温だったのに、昼には真夏日近くまで気温が上昇するといったこともあるほど。
また、北海道内でも初雪の便りが早く、寒冷なエリアです。
ですが、その寒さもあって流氷が見られたりと北海道のダイナミックな大自然を楽しめるエリアでもあります。

オホーツク総合振興局の市町村

オホーツク総合振興局エリアには3市、14町、1村、計18のまちがあります。
管内の18のまちと各市町村の特徴を紹介します。

オホーツク総合振興局管内のまち

  • 北見市 人口に対する焼き肉店の割合が道内最多(2018年時点)の焼き肉のまち
  • 網走市 なんといっても網走監獄
  • 紋別市 流氷と砕氷船「ガリンコ号II」が有名
  • 大空町 女満別空港を擁する
  • 美幌町 屈斜路湖を一望できる美幌峠が有名
  • 津別町 木工業が盛んな町
  • 斜里町 世界自然遺産・知床を有する
  • 清里町 特産のじゃがいもから作った焼酎が評判
  • 小清水町 日本最北の鳴き砂海岸がある
  • 訓子府町 卵でとじず醤油ベースのタレをかける訓子府カツどんが名物
  • 置戸町 障害物のあるコースを丸太を積んだそりを引いて、速さを競う人間ばん馬大会が開催される
  • 佐呂間町 町のシンボルはなんといってもサロマ湖
  • 遠軽町 縄文時代は世界最大級の黒曜石産地であったとされている
  • 湧別町 かみゆうべつチューリップ公園では約120万本のチューリップが栽培されるチューリップのまち
  • 滝上町 平成の期間で震度1の地震しか起きたことがない揺れないまち
  • 興部町 おこっぺ牛乳やチーズが特産の酪農のまち
  • 西興部村 日本有数のギター工場、 「オホーツク楽器工業」がある
  • 雄武町 雄大なオホーツクの大自然が満喫できる「日の出岬」が有名

オホーツク総合振興局エリアの魅力

オホーツク総合振興局エリアの魅力といえば、なんといっても日本国内随一の雄大な大自然。
世界自然遺産の知床、冬にオホーツク海に現れる流氷など、どの自然観光地も壮大で、実際に目にすればきっと圧倒されることでしょう。
また、エリアが約280kmに渡り面するオホーツク海に加えて、日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖に、海水が進入する珍しい湖である汽水湖としては日本一の大きさを誇るサロマ湖、神の子池や多数の荘厳な滝にカヌーなどのレジャーが楽しめる川も多くあり、水の景勝地と言えるかもしれません。

食の面を見てみると、良質なプランクトンが豊富なオホーツク海の海の幸である毛ガニやズワイガニ、ホタテにカキ、北海シマエビなども有名です。
内陸部は農業が盛んでタマネギやじゃがいも、小麦にビートなど特産も多く、エリア内の食糧自給率はなんと約900%とも言われています。
見る、食べる、どちらも楽しめる素晴らしい観光地と言えるでしょう。

移住面では、管内18のすべての市町村が移住情報を提供するなど、移住希望者を積極的にサポートしています。
また、エリア内にはオホーツク空の玄関口としても知られる女満別空港があります。
新千歳空港にはもちろんこと、東京や大阪(季節限定)方面へのフライトもあり、道内でも空の交通の便が比較的良いのも特徴。
平日は都心で働き、休日は大自然を満喫という二拠点生活も夢ではないかもしれません。

オホーツク総合振興局はなぜ「オホーツク」?

2010年4月、北海道内の支庁制度が廃止され、総合振興局、振興局制がスタートしました。その際、オホーツク総合振興局として歩み始めた同総合振興局ですが、以前はオホーツク支庁ではなく、網走支庁という名称を使用していました。

オホーツク総合振興局を除く8総合振興局・5振興局は以前と同じ支庁名を使用し続ける中、なぜ網走支庁は名前を変えてしまったのでしょうか。
そもそも旧網走支庁管内で最も人口が多いまちは、網走市ではなく北見市で、かつ網走市と同程度の人口を誇る紋別市もありました。
予算繰りがつかずに実現しませんでしたが、網走市から北見市に支庁を移転しようという意見もあったほどです。
加えて、他の8総合振興局の中に1つの自治体の名称が使われていている例はありませんでした。
これらの事情から、総合振興局に変更となる際に属する市町村の意見調整を行ったところ、
より地域のイメージをアピールできるオホーツクの名称を使った方がいいのではないか、という意見が相次ぎました。

旧網走支庁管内では、この頃すでに「オホーツク」の名前を冠した特産品を数多く輩出していて、全国的な知名度もブランドイメージも出来上がっていたのです。
この他市町村からの意見に対し、自身の名前を使ってた網走市からも特に異論がなかったため、2010年、総合振興局に変わる際に名称もオホーツク総合振興局へと改称されることになりました。

食も見どころも満載のオホーツク総合振興局エリア

オホーツクブランドで全国的な知名度を誇るオホーツク総合振興局エリア。
同エリアの海と大地に育まれた食や雄大な大自然の景観を堪能したい方にとって、観光面でも移住面でもうってつけのエリアといえるでしょう。
観光・移住で興味のある方はぜひチェックしてみてください。

※画像はイメージです。

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