日本を代表する歌姫 中島みゆきの歌に描かれた札幌

「中島みゆき」、おそらくこの名を知らない人はいないと言っても過言ではないでしょう。
「時代」は世代を超えて愛される名曲ですし、「浅い眠り」、「空と君のあいだに」、「銀の龍の背にのって」などのドラマ主題歌や、NHKの「プロジェクトX」のテーマソング「地上の星」など、どこかで彼女の歌を聞かれたことがあるでしょう。

1975年のデビューから現在まで、第一線で活躍されているレジェンドです。
みゆきさんの出身が北海道だというのは有名かもしれませんが、札幌を舞台にした隠れた名曲があることはあまり知られていません。

みゆきさんの故郷である札幌、そして歌に描かれた札幌を堪能したい、そういった方たちにみゆきさんの歌に描かれた「札幌」についてご紹介したいと思います。

「ミルク32」

「ミルク32」は、1978年のみゆきさんのアルバム「愛していると云ってくれ」に収められた曲です。

この歌に出てくる喫茶店は、札幌東区にある「コーヒーハウスミルク」のことで、歌詞に出てくる「ミルク」というマスターは、この喫茶店のマスターである前田重和さんのことです。

歌の内容は、振られた愚痴をこぼす女性の話を立ち寄った喫茶店のマスターに聞いてもらうといったもの。

ちなみに、みゆきさんの歌を多くカバーしている女優の満島ひかりさんはこの曲が大好きで、満島さんがバーで一人酒を嗜むようになってからはこの曲に自分を投影しながら聴いているそうな。

「サッポロSNOWY」

「サッポロSNOWY」は1991年のアルバム「歌でしかいえない」に収められています。
神田沙也加さんが主演した2007年のTBS系のドラマ「たった一度の雪~SAPPORO・1972~」の主題歌としても使われました。

歌の内容は、遠距離恋愛中の彼に一度でいいから札幌の雪景色を見てもらいたい、雪の中に佇む私の素顔を見てもらいたい、というものです。

描かれている場所はというと、大学生のみゆきさんがバイトしたという72年の札幌オリンピック跡地である手稲山あたりで、札幌市内からは少し離れていますが、跡地の寂しげな雰囲気はこの曲にぴったりとマッチしています。
みゆきさん主演の舞台「夜会」でも使われており、「待つ女」をモチーフにした隠れた名曲です。

ちなみに、筆者一押しの曲でもあります。

「南三条」

「南三条」は、同じく「歌でしかいえない」に収められています。

歌の内容は、たまたま街で出会ったかつての恋敵の女、彼女になんか会いたくなかったのに、懐かしそうな笑顔で近づいてくる彼女。
私から愛しい人を奪っておきながら、昔話を嬉しそうに話す彼女の背中には赤ん坊がいます。
話を聞けば、彼女は私の愛しい人とすぐに別れ別の男性と結婚し、子供を授かったらしい。

憎い彼女、泣きながら走った南三条、あの悲しかった過去は無駄だったのと心中後悔に苛まれます。
でも、許せなかったのは彼女のことでなく、あの時愛しい人を振り向かせられなかった過去の自分のことだったと気付くのです。

歌の舞台は、札幌市中央区にある南三条という繁華街にある通りです。ちなみに、「ミルク32」に出てくる喫茶店は北二十条にあります。

この歌は、浅野ゆう子さん主演の1992年のフジテレビ系ドラマ「親愛なる者へ」のモチーフにもなっています。特に、このドラマの1話は「南三条」の歌詞をそのままトレースしたストーリーになっています。
7分オーバーの長い曲ながらそれを感じさせない疾走感あるサウンドで、瞬く間にラストの衝撃的な内容に驚かされる名曲です。

まとめ

いかがだったでしょうか、今回は中島みゆきさんが描いた札幌をテーマにした名曲をご紹介しました。

中島みゆきファンはもちろん、そうでない方も札幌旅行に行かれる際にはこれらの名曲を聴きながら、札幌を楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

トリエラと申します。みゆきファン歴うん十年の猛者です。
みゆきさんと同じく言葉を扱うライターという仕事をしております。
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