北海道にある唯一のお城「松前城」

北海道に日本式城郭はなんと1つしか無い事をご存知でしょうか?その唯一のお城が松前城です。
松前城は北海道遺産にも選定され、日本100名城にも選出されています。
松前は蝦夷地で最初に和人が定住した地で、地名の由来はアイヌ語で「マツ・オマ・イ=婦人のいるところ」という意味です。アイヌの地に和人の女性がいるという意味をあらわしているのでしょうか?

目次

松前城の歴史

1606年(慶長11年)松前藩初代藩主の松前慶広(蠣崎慶広)が建てた居館「福山館(ふくやまだて)」が松前城の前身です。福山館は堀や石垣があり、本丸・ニノ丸・北ノ丸・櫓などが城郭の形状でしたが、松前氏が江戸幕府から無城待遇だったことから正式に城とはされていませんでした。

福山舘が城へと変貌するきっかけとなった出来事があります。それは時を経た1849年(嘉永2年)頃にたびたび蝦夷地周辺に外国船が現れるようになり、北方警備を目的とした築城でした。17代藩主・松前崇広は幕府の命を受けて福山館を拡張させ、1854年(安政1年)に海に向けて多くの砲台を設置した松前福山城が完成しました。新しい築城を禁止されていた江戸時代にあって松前城の築城は異例でした。城への変貌した松前城は北海道内唯一の日本式城郭と同時に日本最後の城となったのです。

しかしながら、1862年(明治2年)松前城は戊辰戦争最後の戦いとなる箱館戦争にて新選組副長・土方歳三ら率いる旧幕府軍に攻め込まれ数時間で落城してしまいます。艦砲射撃に備えた造りではありましたが、太平の世にあって内乱の防備には重きを置いておらず陸戦には弱かったのではないかと言われています。

松前城のみどころ

1949年(昭和24年)の松前町役場からの出火で飛び火して焼失したことにより、現在の松前城天守閣は1961年(昭和36年)に再建されたものです。天守閣内部は松前城資料館になっていて、アイヌに関する資料や松前藩ゆかりの品が展示されています。

松前城のイベントといえば「松前さくらまつり」
松前城を含む松前公園は「日本さくら名所100選」にも選ばれ、約250品種・1万本の桜が植えられています。早咲き・中咲き・遅咲きと品種により咲く時期が異なり4月下旬から5月中旬までの長期間、多くの花見客が来訪しお花見を楽しんでいます。

おわりに

いかがでしょうか?北海道にお城が1つしかないなんて思いもしませんでした。でも、北海道の歴史を考えると確かにそうなんですよね。

2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」でもその時代が描かれていて、箱館戦争のシーンも出てきました。それを見て改めて松前城にも行ってみたいと思っていたところです。
今回少し勉強して、幕末に想いを馳せながら桜を見たい気持ちがさらに高まりました!
みなさんもぜひ歴史の風を感じに行ってみてくださいね!

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