函館市民が愛してやまないラッキーピエロとは?!

函館といえば、100万ドルの夜景、五稜郭、赤レンガ倉庫…そして、ラッキーピエロ!
人気観光スポットにもなっている、ご当地バーガーで有名なラッキーピエロ(通称ラッピ)。

実は函館市内に限れば全国チェーンのハンバーガー店を足した数より多い店舗数で、函館周辺市民に愛されているという証ですね!
今回は、なぜこんなに函館周辺市民はラッピが好きなのか?!について考えてみたいとおもいます。

目次

ラッキーピエロのルーツ

ラッキーピエロは、北海道函館市発祥のハンバーガーショップで、函館市を中心に道南地区で17店舗(2023年現在)を展開しています。作り置きをせず、注文を受けてから調理をして提供するため「ファストフード店ではない」のです。

創業者は現在の会長、王一郎氏。1942年(昭和17年)神戸市生まれの華僑で、かつては千葉で中華料理店を営んでいました。
旅行で立ち寄った函館に感動し1967年(昭和42年)に函館に移住しまし、飲食店経営を経て1987年(昭和62年)函館ベイエリア再開発の際に「ラッキーピエロ・ベイエリア本店」を開店しました。

王氏が少年時代に見たサーカスをイメージし、サーカスのようなワクワク感と、サーカスに欠かせないピエロを冠した店名になったそうです。

ラッキーピエロの特徴と人気の秘密

ラッピをご存じの方は、特徴といえばメニューや店内の全てが特徴的!と思うほど個性的なお店です。
地元の人にも愛され、観光客にも人気のラッキーピエロの秘密は、おいしさはもちろん、それ以外に大きくこの3つの特徴からくるものではないでしょうか。

1つ目は地産地食

道産の肉や米、函館近郊で栽培された野菜を極力使用しています。
今では、様々な地域で飲食店、食品メーカーなどの企業で「地産地消」の取り組みが盛んですが、ラッキーピエロで取り組みが始められた頃は、まだまだ少なかったのではないでしょうか?

しかも庶民が通えるバーガーショップとして、価格を抑えるため、原材料のコストも考えられていると思います。
地元の食材を使用して地元の人に食べてもらう、というのは全国的に見ても少ないと言えるでしょう。

2つ目はランチェスター戦略

ランチェスター戦略とは、「最も強く勝つ戦略」という意味です。

当時、全国チェーンのバーガー店のパティが45gのところ、倍以上の120gにして売り出しました。
ハンバーガーをよく食べる客層といえば、やはり若者、中高生。この圧倒的なボリューム感で、函館の若者たちの心をがっちり掴みました。

3つ目は地域限定

出店エリアが函館市とその近郊の道南地区に限定し、道南地区以外への出店はせず、地元に密着し「故郷の味」を目指しました。

この函館でしか食べられない!という特別感が、地元民プラス他の地域の人々にも支持される理由ではないでしょうか。

なぜラッキーピエロが有名になったのか?

限られた地域で圧倒的人気を誇るローカルバーガーショップですが、道内だけではなく徐々に全国的に広く知られることになります。

その理由のひとつに北海道をツーリングするライダーからだと言われ、ライダーハウスやバイカー達がよく宿泊する宿帳のノートに「函館にラッピというおもしろいバーガーショップがある」というような口コミが書かかれ、それを見た人々が旅の途中に立ち寄るようになったそうなったそうです。

さらに全国的に名を知られることになった大きなきっかけとして、ロックバンドGLAYのJIROさんがラッピを「ソウルフード」と写真集で紹介したこと。
GLAYは函館出身で、JIROさんをはじめ、メンバー達は1971〜2年生まれ。ちょうどラッピができた時は15~6歳で、まさにがっちり心と胃袋を掴まれた世代です。

これでGLAYのファン達が「GLAYが愛する、函館のラッピを食べてみたい!」と、旅の目的地として訪れるようになりました。

ラッキーピエロおすすめメニューは?

ラッピに初めて行ったらメニューが多くて何を食べようか迷ってしまい、メニューの前でずーっと立ち止まっている人もよくみかけます。

その中でも一番のお勧めは、みんなが愛してやまないラッピのバーガー「チャイニーズチキンバーガー」。
中華風の甘辛いタレを絡めたチキンのから揚げと、レタスやマヨネーズが一緒に挟まっているボリューム満点のバーガーです。

迷った方は、「チャイニーズチキンバーガーセット」を頼んでみてください。
一つ気をつけないとならないのは、セットになっているラキポテと一緒に食べるとかなりのボリュームで、食べすぎレベルでお腹いっぱいになる可能性があるので、少食の人でなくてもちょっと注意です。

ハンバーガー以外にも、メニューがたくさんあります。
人気メニューだとカレーライスで、チャイニーズチキンをトッピングした「チャイニーズチキンカレー」が1番人気だそうです。

ハンバーガーショップなのになぜカレーライス?と思いますよね!
それは、「おいしいだけでは記憶に残らない。お客様に驚きと感動を与えて信頼されなくては、口コミで広がらない」と、王氏が自ら顧客アンケートに目を通して、要望を実現してきたそうです。
そして、カレーの他にもオムライス・カツ丼などメニューが広がっていき、すでにハンバーガーショップの範疇を越えているような気もします。

とにかくメニューが豊富なので、わが家では函館に出掛けたら、たとえ昼にラッピを食べたとしても、また帰りに寄って晩御飯をテイクアウトしたりします。夫が出張で函館に行くと言えば、晩御飯として買ってきてもらいます。(笑)

私は、よく焼きそばを食べます。焼きそばだけもで、あんかけやソースなどたくさん種類があり、もちろんチャイニーズチキン焼きそばもあります!
店舗によりますが、お土産も売っているお店もあり、人気のカレーのレトルトもあり、旅から帰った後もラッピの味を楽しめますよ。

魅力いっぱいのラッピ!

ラッキーピエロは独創的なメニューと店内の世界観。神戸という異国情緒あふれる土地で生まれ育ち、さまざまな飲食店を経営し経験を重ねてきた王氏だからこそ創り上げる事が出来たと言えます。
おいしくて楽しい時間を過ごさせてくれる、なんだか、とても愛に溢れているように感じます。

すべてのお店に行ったことはないですが、お店ごとそれぞれに内装のテーマがあるそうで、やはり、圧巻なのは「峠下総本店」です。
店内の凝りに凝った装飾と庭にメリーゴーランドまであって、まるでサーカスを見に来たかのように楽しいです。

また、函館観光の途中に寄るのに便利なベイエリアにある「マリーナ末広店」。海の上にあるレストランのような雰囲気が楽しめます。

私もまだ行ったことのないお店で、これからもいろんなメニューを食べてみたいです!
みなさんも、ぜひラッキーピエロに遊びにいきましょう!

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