釧路湿原はこんなところ!おすすめスポットご紹介

釧路湿原は釧路湿原国立公園に指定されており、釧路川とその支流を抱く日本最大の湿原です。
現在の面積は約2.6 万ヘクタールで、東京23区分の広さにもなり、太平洋の海岸線から最深部では約40km内陸に入り込んだ形を見せています。

目次

釧路湿原は昔、海だった!?

約6千年前、現在の湿原域に海水が入り込み、海になりました。その後海水が引いていったところに土砂や泥炭などがたまり、湿原ができはじめます。
そして約3千年前にいくつかの湖沼を残し、現在の湿原の姿になりました。

これらの湖沼は、海が後退した後も水をたたえたまま残った湖であることから、「海跡湖(かいせきこ)」と呼ばれています。

 釧路湿原の魅力

大部分が手つかずに保たれており、多様な生物の生息地となっている釧路湿原では、世界レベルの大自然を堪能することができます。
美しい景観と数多くの貴重な動植物がこの地の何よりの魅力で、北海道の季節によって様々な表情をみせ、四季ごとに魅力があって楽しみ方も満載です。

四季ごとの楽しみ方

春には釧路川本流に雪解けの水が注ぎ込み水位が上がるため、カヌーからはどの季節よりも高い目線で広大な水平的景観を見渡すことができます。
6月~7月には緑が茂って美しい風景が楽しむことができ、避暑として訪れる人も多く、この時期はより多くの野鳥に出会うことができ、野鳥観察にも最適です。

10月上旬から中旬になると紅葉のベストシーズンを迎え、湿原が秋模様に染まり、夏とはまた違う幻想的な風景となります。

夏は霧の日が多い釧路湿原ですが、冬になると晴れの日が多く、青空のもと銀世界を眺めることができます。
北海道の冬は氷点下になる日も多いので、防寒対策を万全に行いましょう。
1月~3月ごろには、特別天然記念物のタンチョウには出会うことができます。

どんな動植物がいるの?

動物は約1400種生息しています。
特に鳥類は約200種が生息し、バードウォッチングに最適です。釧路湿原を代表するタンチョウは、釧路湿原を中心とする北海道東部などで見ることができます。
他にも、氷河期時代の生き残りといわれるキタサンショウウオなどが生息しています。

湿原とその周辺部に700種以上もの植物が見られます。
ガンコウランなどの寒地性・高山性の植物やネムロコウホネなどの水草が生育しています。

おすすめの観光スポット

釧路湿原にいったらお勧めの観光スポットを紹介します。

展望台

細岡展望台はJR釧路湿原駅から徒歩で20分程度のところにあり、湿原各所にある展望台の中でも1番人気の展望台です。
「大観望」と呼ばれるほど眺望がよく、夕日スポットとしても人気の場所です。

くしろ湿原ノロッコ号

春から秋にかけてのみ運行している人気の観光列車。
釧路湿原(釧路~塘路間)を約1時間かけてのんびりと走行しながら景色を楽しむことができます。

車内ではグッズをはじめ地元フレンチレストラン特製の牛乳プリンも販売されています。
釧路駅構内では駅弁も販売されているので、お弁当を食べながらゆっくり観光するのもおすすめです。

ノロッコ号の詳細はこちら

カヌーツアー

釧路湿原でのカヌーは初心者でも安心して楽しむことができるアクティビティ。
川辺の植物や動物が観察でき、自然をより近くで感じることができるのが魅力です。

ツアーの所要時間は短くて1時間半、長くて3時間以上のプランがあります。

遊歩道

湿原内には木道の遊歩道が整備されて、温根内ビジターセンターを起点とする3つのコースがあります。
所要時間はそれぞれ10分、40分、60分となっていて、内容や都合によって選べるます。

また、ビジターセンターでは湿原に生息する動植物の解説や、季節の見どころが展示され、情報収集や休憩、交流ができる拠点として手軽に湿原を楽しめるスポットとなっています。

まとめ

どの時期に行っても魅力がいっぱいな釧路湿原。
これほどの大きなスケールで、学術的にも貴重な動植物を観察できるのは、この地以外にはありません。
大自然を間近で感じ、リフレッシュできること間違いなしです!

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