コロポックルの伝説を探しに行こう!

最近では漫画のゴールデンカムイにも描かれている、北海道のアイヌ民族の文化が注目されています。
という私自身もアイヌ民族の文化や神話はとても神秘的だなと興味を持っていますが、アイヌの人達よりもはるか昔、別の民族が住んでいたのでは?と言われているんです。

その民族というのはコロポックルと呼ばれる背丈の小さい人々。北海道各地に言い伝えがあり、特に十勝地方や十勝平野にある芽室(めむろ)町に、興味深い多くの文献や伝承が残っているのです。

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コロポックルとは?

コロポックルとはアイヌの人達の伝承に登場する、小人のように背丈の小さな人々。コロポックルという言葉はアイヌ語でココロニ→植物の蕗(ふき)+ポック(下)+ウンクル(人)を合わせたもので、蕗の葉の下に住む人々という意味なのだそうです。

このコロポックル達は妖精や精霊など人ではない存在のように考えられることもありますが、実際にアイヌ民族が北海道に居住する以前にこの地に住んでいた人々では?と言われ、伝承によれば彼らは石器や土器を用い、竪穴住居に住み、漁をして魚を獲ることにとても長けていたと言われています。

十勝や芽室町に残る伝承

北海道には少しずつ内容が異なった様々なコロポックルの伝承があるのですが、ほぼ共通しているのはアイヌと争い、もしくは怒り、この地を去っていったという部分です。

特に芽室町にある文献によると、コロポックル達は平和に暮らしていましたが、ある時、別の長身の民族の襲撃にあって住処を奪い追い出された。文献によっては皆殺しにされたという恐ろしい結末の物語があります。

他にも十勝の伝承では、コロポックル達はアイヌに親切で食べ物などをひそかに届けてくれていましたが、その姿を決して見せなかった。
ある時、不思議に思ったアイヌの若者が贈り物を届けてくれるコロポックルの一人を家の中にひっぱり込みました。若者がその姿を見るとそれはとても小さな入れ墨をした女性であり、彼女は姿を見られるなり逃げるように走り去ってしまいました。

決して姿を見ないというルールをやぶったことのコロポックル達は怒り、アイヌの人達に「トカップチ(水は枯れろ魚は腐れ)」という呪いの言葉を残してこの地を離れていったということで、現在の十勝はこのトカップチが名前の由来とも言われています。

コロポックルとは?

伝承を聞くとコロポックルはやはり妖精や精霊といった空想の存在のような気もしますが、一方で古代には「沈黙貿易」というものがあり、疫病などをもらわないために接触を避けて交流する方法で、コロポックルはそのような貿易を行っていた人々ではないかと研究する学者さんもいます。

真実は歴史のみが知るですが、もしかしたらアイヌ民族以前に謎の民族が住んでいた可能性もあるかもしれないと思うと非常に興味深く、伝承の残る場所を訪れてみたいという気持ちになります。

十勝や芽室町には不思議なコロポックルの伝承がたくさん残っているので、神話や歴史ミステリーに興味がある人にもおすすめの旅行先です。
ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう?

※画像はイメージです。

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