どさんこ大好き?!きびだんごの謎

きびだんごと言えば、桃太郎が鬼を退治しに鬼が島へ行く時に持っていく、犬やキジや猿にあげるアレです。
桃太郎といえば北海道ではなくて岡山県ですよね?!しかしながら「きびだんご」はなぜか道民に愛されているのです!

どうして北海道で「きびだんご」なのか解説したいと思います!

目次

北海道のきびだんご?

北海道のきびだんごは、形も味も岡山のものとはまったく違うものです。
桃太郎に出てくるきびだんごは、丸い団子のようなものを想像しますよね。岡山で売られているきびだんごは大半がその形状なのですが、北海道のは違うのです。

違いと言えば、ぱっと一目でわかる!形が丸くないのです!
北海道のきびだんごは平べったい短冊のような形。長さは約14センチ・幅4センチで5ミリ程の厚みで、伸し餅のようなゆべしのような形をしています。
この短冊の形は携帯しやすく、またオブラートに包まれた上から包装紙に包まれ開いた時に餅が引っ付かずに片手でも食べやすいです。

原材料に麦芽水飴やもち粉を使っているため素朴なやさしい甘さで、少し固めの歯切れのよい食感です。この固さも携帯しやすいポイントですね。ちなみに、水飴やもち粉は商品の温度が下がると固くなるので、その時は少し温めたりあぶったりします。やわらかくなると、また違った食感で食べられます。

では、どうして北海道できびだんごなのでしょうか。
それは、北海道を開拓する屯田兵が当時食べていた携帯食を起源として作られた商品だからなのです。

 

きびだんごは起備団合?!

道民が大好きな「きびだんご」を作っているのは、北海道夕張郡栗山町にある谷田製菓です。
谷田製菓は大正2年創業の老舗で、100年を越える歴史があります。このきびだんごは、大正12年に発売されています。

きびだんごを漢字で書くと「吉備団子」または「黍団子」。しかし北海道のきびだんごは「起備団合」と書きます。

これは、北海道のきびだんごが発売された大正12年に発生した関東大震災が関係しています。「事が起きる前に備え団結して助け合う」という意味で、北海道開拓の精神を受け継ぐとともに、関東大震災の復興を願った商品なのです。

発売当初は、腹持ちがよく日持ちも長いので、保存食や災害時の非常食としても重宝されていました。当時は北海道の食品メーカー数社が製造していましたが、今は谷田製菓と函館の天狗堂宝船の2社のみ製造しています。

想いとやさしさの詰まった味

いかがでしたか?北海道のきびだんごは、思ったよりも古くから愛されているものでしたね。
平べったい短冊型のきびだんご、みなさんも食べたてみたくなったのではないでしょうか?

私が初めて北海道のきびだんごと出会ったのは、多分北海道へ移住してからだと思いますが、正直言って覚えていません(汗)

スーパーやコンビニでも売ってますし、短冊型ではなくてキャンディーのように小さく包まれた大袋も今では売っています。
北海道出身の家族や親戚はお菓子を買うときに「きびだんご」を選択肢に入れるので、北海道のお菓子なんだなといつの間にか知っていました。そのくらい北海道に溶け込んでいる駄菓子なのです。

北海道のきびだんごには、いろいろな地域から開拓のため北海道へ入植してきた人々の「想いとやさしさ」が詰まっている気がしました。
そして、現在でも保存食や非常食として、特に災害時にお菓子が食べたい子供に食べさせるのにちょうどいいと思います。

そんな想いを巡らせながらやさしい甘さのきびだんごを味わってみたいと思います!
みなさんも見かけたらぜひ食べてみてくださいね!

※画像はイメージです。

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