北海道の守り神!一度は会いたい、世界最大級のシマフクロウ!

野生動物の宝庫「北海道」には、本州でお目にかかれない生きものたちで溢れています!今回もまた、広大な自然を有している北海道でしか会うことのできない、貴重なシマフクロウをまるっとご紹介していきたいと思います!

北海道のでっかい猛禽類「シマフクロウ」とは?

世界最大と言われているシマフクロウは、実はレッドリストに記載されている猛禽類です。レッドリストとは、絶滅する恐れのある動物をさしているもので、絶滅危惧種の中でも、シマフクロウはとりわけて危険な状況にあるとされています。

ご存知ですか?シマフクロウの生態

日本では、北海道にしか生息していないシマフクロウの生体を一挙ご紹介します。

シマフクロウの主食は〇〇だった!

猛禽類といえば、鋭利な爪や、屈強な握力が印象的です。映画「ハリーポッター」で主人公ハリーの相棒として活躍した真っ白なフクロウ、ヘドウィグ(シロフクロウ)は有名で誰もが知るフクロウです。そんなシロフクロウや鷲など大型猛禽類は、小動物を主食としていることが多いです。

それではシマフクロウはどうでしょう?

なんと、シマフクロウが食しているのは主に魚でした。

北海道に流れる川には、ヤマメやアメマスなど小型の魚、サケなどの中型の魚が多く見られます。季節によってはシロザケやカラフトマスが海より川へ帰ってきます。冬季でもない限り、川は凍りませんので、シマフクロウは魚を食べて生活をしています(冬の時期にはネズミなどを捕食します)。

どこに住んでる、シマフクロウ?

シマフクロウの分布、生息地は世界的にみて、極わずかな地方にしか生存していません。

※画像(以下のような世界生存マップ等があればお願いしたいです)

ロシアと中国の国境周辺が、シマフクロウの生息場所です。
また、広葉樹などのある広い森が残っている北海道にも、シマフクロウは生息しています。北海道の中では、主に東側にあたります。

残念ながら、シマフクロウは本州ではお目にかかれません。

シマフクロウのおうち

シマフクロウの住処は平野部近辺の河川や林に多く、直径1メートル近くある大きな木に開いた木のうろ(樹洞)を繁殖場所としています。

シマフクロウは何歳まで生きる?

野生のシマフクロウの寿命は、平均で20~30年とされています。
(動物園などの飼育下で、シマフクロウが30年以上生きたというお話も耳にします)

シマフクロウの特徴を知ろう

シマフクロウの生態を知ったところで、次に、シマフクロウの特徴を見ていきたいと思います。世界最大と謳われているシマフクロウの「ちょっぴり変わったさえずり」や、羽音のないはずのフクロウには珍しい、シマフクロウの「聞いて癒される羽音」について触れていきます。

世界最大級のフクロウって本当!?

日本一はもちろん、シマフクロウは世界的に見ても最大級のフクロウなのです。

全長:約70cm
体重:約3~4キログラム
翼を広げた大きさ:約180cm
※障子の縦の長さや、畳一つとほぼ同じ大きさです。

ものにたとえて想像を膨らますだけでも、シマフクロウが非常に大きな存在であることが窺えます。

165羽しかいない、希少なフクロウ

実はシマフクロウは貴重性が高いフクロウなのです。その理由として挙げられるのは、生息数が非常に少ないことです。

何を隠そう、シマフクロウの生息数は2021年現在で、165羽程しか生存していないのです。
※環境省HPを参考
この数字はあまりに驚愕的です。同じ絶滅危惧種として登録されているタンチョウの生息数が約1650羽です。(平成30年度のNPO調査参考)比較してみると165という数値が、いかに小さな数であるのかが窺えます。

心から癒されるシマフクロウのさえずり

シマフクロウの特徴のひとつである、鳴き声(さえずり)を忘れてはいけません。

皆さんがフクロウにイメージされる鳴き声には「ホオホオ」や「ポウポウ」などではありませんか?しかし、今回ご紹介させて頂きますシマフクロウの鳴き声は一風変わっています。北海道の寒い冬の早朝、「ヴォヴォ」と低い声で鳴くシマフクロウのさえずりに耳を澄ませば、心が癒されること間違いありません。

耳をすませば聞こえる、シマフクロウの羽音

フクロウという動物は本来、とても静かに飛ぶ生きものです。音がしないと言っても過言ではありません。もはやフクロウの羽音はしないものであるという認識すらあります。

フクロウの羽音は狩りをする上で重要な役割を担っています。たとえば、ネズミを狩るときなど、羽音がすることでネズミに気付かれ、逃げられてしまう可能性が出てきます。そのため、多くのフクロウは、羽音を出さないカラダの造りになっているのです。とはいえ、すべてのフクロウに羽音がないというのは誤りです。まずはシマフクロウの羽音をお聞きください。

いかがでしたでしょうか?

彼らシマフクロウの主食を思い出してみてください。シマフクロウの主食は魚でした。
シマフクロウがおこなう狩りのほとんどが魚であることから、彼らシマフクロウにとって羽音は狩りの妨げにならず、獲物(魚)を逃がしてしまうことはありません。

「守護神コタンコロカムイ」北海道でのシマフクロウ

ここで、ちょっぴりシマフクロウの歴史を覗いてみましょう。

むかし、アイヌ民族の間で「コタンコロカムイ」という名で呼ばれ、守護神として尊敬されてシマフクロウたち。コタンコロカムイとは、村の守り神という意味です。

2021年現在においても、コタンコロカムイとしての敬意は引き継がれており、様々なところでシマフクロウが活躍しています。たとえば、北海道のサッカーチームのマスコットキャラクター「ドーレくん」や、企業などの繁栄を願う象徴とされています。

絶滅危惧種の貴重なシマフクロウに会える!?

本州では出会えないシマフクロウも、北海道なら会うことができます。

こちらでは、シマフクロウに会うことが可能な動物園などの飼育施設にくわえ、野生のシマフクロウに高確率で会うことのできるスポットをご紹介します。

至近距離でシマフクロウを観察 with動物園

さて、ここでは北海道でシマフクロウに確実に会える場所をご紹介していきたいと思います。貴重なシマフクロウを巡る旅をはじめましょう!

至近距離でシマフクロウに会える場所、それは動物園です!

さっそく、シマフクロウのいる下記の3つの動物園をチェックしてみてください。
(※シマフクロウの飼育地は状況や時期により変わる場合がございます。事前に各動物園に問い合わせてご確認ください)

① 旭山動物園

広い敷地内には、ぺんぎん館やアザラシ館、ホッキョクギツネ舎にオオカミの森など、一つひとつの展示がしっかり自立した建物または敷地となっています。もちろん、シマフクロウ舎もありますので、シマフクロウを間近で観察することも可能です。
※シマフクロウ舎についてはこちらから

住所:北海道旭川市東旭川町倉沼
電話:0166-36-1104
※運営時間・休園日等は公式ホームページよりご確認ください
北海道旭山動物園HP

②円山動物園

北海道札幌市に位置する円山動物園では、2021年5月にシマフクロウの赤ちゃんが誕生!
シマフクロウのヒナが誕生するまでの経緯を公式HPにて確認できます。

「環境を学ぼう」という環境教育を目的とした動物たちや環境問題、命の大切さについてプロから楽しく学べる講座があり、注目です。

住所:北海道札幌市中央区宮ヶ丘3-1
電話:011-621-1426
※運営時間・休園日等は公式ホームページよりご確認ください
札幌市円山動物園HP

③釧路市動物園

1995年に世界で初めて飼育下でシマフクロウの繁殖に成功した動物園です。

釧路市動物園では動物展示の他の施設として、バーベキュー・コテージ広場やシマフクロウの模型がある展示館、休憩室を兼ねた図書室などの施設があり、充実しています。

住所:北海道釧路市阿寒町下仁々志別11番
電話:0154-56-2121
※運営時間・休園日等は公式ホームページよりご確認ください
釧路市動物園HP

野生のシマフクロウと対面 withお宿

飼育下ではなく、北海道の自然に現れるシマフクロウを一目見てみたい!という方必見です。野生のシマフクロウに遭遇する確率の高い「鷲の宿」「だいいち」2つの宿泊施設をご紹介いたします。上空を滑走し、川辺へと君臨するシマフクロウから、目が離せなくなること間違いありません!

①鷲の宿

「鷲の宿」は宿泊施設を経営すると同時に、シマフクロウの観察のみの受付もしています。
近くを流れるチトライ川に生息する野生のシマフクロウを観察、撮影できる施設です。

天候によりますが、暴風雨でない限り、毎晩のようにシマフクロウに出会うことが可能だそうです。冷暖房の効いた観察小屋から野生のシマフクロウの行動を、存分に観察することが出来るとっておきのスポットです。

こちらのお宿さんの「人慣れしない管理」の思想が素晴らしく、是非HPを拝読されることをオススメします。シマフクロウとの関係を継続することを重要視している、鷲の宿さんのシマフクロウへ対する愛情と思いやりが感じられます。

鷲の宿HP

②湯宿だいいち

中標津空港より自動車で約30分の大自然の中に位置する宿泊施設です。ミストサウナ含む9種類の温泉は、すべて天然温泉で源泉かけ流しです。人工温泉が含まれていないところが嬉しいです。

公式インスタグラムも展開されていて、お店の雰囲気を事前に垣間見ることができます。インスタグラムの投稿の中には、いくつかのシマフクロウのお写真がありました。人間とシマフクロウの距離の近さが窺われたものが多く、湯宿だいいちさんの魅力を物語っています。

湯宿だいいちHP
湯宿だいいち 公式インスタグラム

さいごに・・・

今回、ご紹介させて頂きましたどうぶつは、貴重な北海道の守り神「シマフクロウ」でした。いかがでしたでしょうか?

シマフクロウが絶滅の危機にあるのは存じておりましたが、まさか165羽しかいないとは予想外の数字です。原因・要因はさまざまですが、調べていくと、電信柱に羽が当たって感電死をしてしまったり、川の近くを低く飛行した際に、自動車との接触事故なども、その要因となっていることが分かりました。

環境省や保護団体・動物園の尽力により、シマフクロウは何とか種を繋いでいます。
野生のシマフクロウを守っていくことは、もはや人間の義務と言わざるを得ません。

シマフクロウと共に長い歴史を歩んできた北海道の地が、今後も繁栄を続けていくことを心より願います。動物たちのために、今すぐ出来ることはしていきたいと思いました。

シマフクロウを知れば知るほど興味が湧き、一度でいいから会いたいという気持ちがじわじわと強くなりました。北海道の動物たちの魅力を語り尽くすには、きっと人生はあっという間でしょう。が、より多くの動物たちのことを知ることはできます。

会おうと思えば、会える時代です。
東京より北海道まで、飛行機で1時間半。

「自分もシマフクロウに会ってみたい!」
本記事を通して、そのような感情があなたに芽生えたなら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!