いにしえ街道

道南で古い街並みが残った美しい場所と言えば、真っ先に浮かぶのは中心都市であり、明治から昭和初期に建てられた和洋折衷の建築物が立ち並ぶ函館ではないでしょうか?

しかし、函館から70キロほど離れた日本海側の江差町には、江戸時代から大正にかけて建てられた歴史的和風建築が立ち並ぶエリアがあります。
今回紹介する「いにしえ街道」です。

目次

歴史や概要

もともと函館や江差を含む渡島半島は、明治時代に入ってから開拓の進んだ北海道の他のエリアと異なり、今から約700年前の鎌倉時代末期には主に津軽方面からの和人が移住していたと言われています。

江差町が特に街として発展を遂げたのは17世紀の北前船(大阪から瀬戸内海と日本海沿岸各地で商売をしつつ北海道に向かう船)でニシンの取り扱いが始まったことに端を発し、「江差の五月は江戸にもない」と言われるほどに活況を呈していました。

そんな江戸時代の江差を賑わせたニシンに関連した問屋や蔵、庄屋などの歴史的建造物が現在も多く残されており、特に美しい街並みが保存されているのが「中歌町、姥神町一帯の旧国道沿い地区」通称いにしえ街道です。

おすすめや感想

何より注目してほしいのは、この約1.1kmの区間は電線を地中に埋める無電柱化がなされており、電柱もなければ電線も見えなくなっているところです。

古いものでは300年以上前に建てられた建築物が立ち並ぶ街並みの景観を守るために行われたもので、日本ではあまり見られないものです。また、街道沿いには北洋銀行とHonda Carsの店舗があるのですが、これらの建物も前者は瓦屋根風、後者は明治の和洋折衷建築風に作られており、民間企業も含めてこの街の景観を保とうという素晴らしい姿勢を見ることが出来ます。

アクセス

いにしえ街道へのアクセスは、車であれば函館駅から1時間30分ほどで到着できます。
公共交通機関でのアクセスも可能ですが電車の路線が通っていませんので、バスのみとなります。
近隣の駅は函館駅で、発着のバスは2時間20分と車に比べてかなり時間がかかるうえに1日5往復と本数も少ないので、特に日帰りで訪れたい場合は時間のチェックを忘れずに行うことをおすすめします。

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