「北海道移住」と子ども

北海道の釧路で生まれ、北海道に住み続けすでに40年以上、転勤族の一家であったため、道内のさまざまな地域に住んでいました。
その中で体験し、感じた頃を赤裸々にお話ししていきます。

仕事の転勤で一時的なものならともかく、だいたいの場合は一度移住してしまうと、余程の事がないかぎり「戻る」事は難しいのではないでしょうか?
たとえば、私は大丈夫と思っていても、お子様はどうでしょう?
事前にこうした地域性があるかもしれないと知った上で、慎重に移住してほしいと思います。

北海道の最大都市 札幌から、離れるほど独特な習慣や文化があることを知ってください。
その地域にもよりますが、はっきり言えば「未開の地」であるということを理解し、生活を送ることが肝心だと思います。

目次

子どもの生活

特に子どもの生活に関しての、独特のルールや無言の圧力が存在します。これをあらかじめ覚えておくことで、比較的スムーズに馴染むことが出来るものです。

まず家庭背景として、漁師あるいは農家の子が多い地域についてです。
こういった地域では、繁忙期や収穫期に学校を休むことがごく普通の行為として受け入れられています。
その風習は根強く、子どもの学習力低下問題として注目されるようになったのはごく最近です。

家は農家などでは無いから関係ないと思われるでしょうが、運動が得意な子がもてはやされる傾向が強く、勉強が得意であることはあまり周囲の感心を引きません。つまりは子どもの学習意欲やモチベーションの維持が困難になります。
他にも理由はありますが、批判的になりすぎるのでここでは割愛させていただきます。

進学を考えていたり、将来の為、子どもに学力を身に着けさせるには個人塾などを探して通わせる必要となるでしょうが、まともな塾となるとその地方の中心部にしかない場合があり、親の送り迎えが必須でしょう。

また、子どもの服装は基本的にジャージです。上下のジャージであれば世間から文句を言われることなく過ごすことが出来ます。
極端な話ですがお洒落な洋服は、「気取っている」ととられ、学級懇談会で取り沙汰されることがあるため要注意です。
特に道外から来られた方は、この程度で?と困惑される事もあるでしょう・

冬と子ども

ご存知と思うので余談となりますが、北海道の冬、特の地方によっては想像以上に厳しいです。
朝目覚めると凍っていたり、雪に埋もれて玄関のドアが開かないことなどがよくあります。

雪が降ったとき傘をさす、子どもはいません。基本的にはスキーのような上下のスウェットでそのまま通います。
さらに冬の体育でスキーがあり、地域によってはスケート、両方から選ばなければならない場合、近所の同じように子どもをもつご家庭に相談してから決めるのをお勧めします。

私の体験ですが、スケートが盛んな地域であったために「スピードスケート」という本格的なスケートが義務教育として採用されていました。
そのためのリンク作りのため大人の力が必要になり、親は労力として参加する事になります。
たまたま選択肢がスケートだけだったのですが、スキーと選べる場合、近所のこと関係を無視して親の感覚で「スキー」を選んだ場合はどうなるか想像できますね。ちなみにスキーに関しても、親の協力が必要な場合があります。

そして子どもの「スピードスケート」の靴は自腹で購入します。刃こぼれなどのお手入れも各自の家に任されているので、ご両親は覚悟が必要です。さらに地域などによっては、スケート少年団に加入しなければならない圧力が働いていることがあります。

最後に

他の地域から移住を考えている皆さまは、北海道の大自然に魅了され、「良い場所」であることを信じているからこそ、移住される事でしょう。
旅行や体験でお客さんとして来ているときは良かったのですが、実際に居住してみると、そこには独特の風習や文化があり、中にはなじめないケースもあるのです。

特に家族で移住しお子様がいる場合、お子様が向いているかどうかしっかりと見極めること、それが一番大切なのではないでしょうか?

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