それ北海道弁なの?

私は薬剤師の仕事をしていて、仕事都合で北海道に数年ほど住んでいたことがあります。
その時に方言で困った、そんなお話です。

北海道弁

患者さんの殆どが、60代以上のおじいさんやおばあさん。
そのため会話の中に、聞いたことのない北海道弁が多かったのです。

仕事の性質上、「こわい」は日常的に聞いていました。
赴任したての頃に、出身が北海道の先輩から「これはよく使う方言だから」ということで、
「だいたい『疲れた』とかと同じ意味だけど、細かいニュアンスは違うんだよ。」
「でも何が違うのかと聞かれても道民も答えられないから『疲れた』って解釈でいいよ。」
というように教えてもらったのです。

確かに先輩のいう通り結構有名な方言で、引っ越す前からテレビとかで聞いたことはあるため、実際に言っているのを聞いてもスムーズな対応ができてました。

がびょう???

ある日の事です、80代くらいのおばあちゃんが、
「ガビョウはある?欲しいんだけど」
と尋ねてきました。

私は、「画ビョウ?・・・ここは調剤薬局なのに変なこと聞いてくる人だな??私の聞き間違えかも。」と思い、
「画ビョウ?ここには画ビョウは置いてないですよ」と聞き返しました。

すると、
「違う違う、ガビョウだよ」
とおばあちゃん。

どう聞いても画ビョウにしか聞こえないので、話が進まない。
おばあちゃんは怒ることなく、根気よく「ガ・ビョ・ウ」と話しかけてきます。

答え合わせ

そのやり取りが聞こえたのか、別の方の対応をしていた先輩が裏から出てきて、
「方言みたいなもので“絆創膏”」
と教えてくれました。

そのおかげで、おばあちゃんは無事に商品を購入し、店を後にします。
その後、その先輩に話を聞くと
「あのおばあちゃんは“画ビョウ”じゃなくて“さびお”って言ってたんだよ。」
「昔は絆創膏がそういう名前で売られてたらしいんだよ。だから高齢の方は時々その名前で呼ぶんだよ。」
「聞き馴染みが無いと分からないよね」との事でした。

自分の知っている「画ビョウ」に少し似た言葉だった事や、多分おばあちゃんの滑舌も良いともいえなかった事で、そう聞こえてしまったと思います。
会話が成り立たなかった出来事でした。

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