二つの川と二つの橋の謎

札幌市と室蘭市を結ぶ総延長133.2㎞の国道36号線。その中でも札幌~千歳間は嘗て「弾丸道路」と呼ばれていた。

起点となる札幌時計台前から下り車線を走り繁華街ススキノを抜けて札幌市内を貫流する豊平川に架かる豊平橋を越えておよそ3㎞走ると左側に【一級河川石狩川水系 望月寒川】の河川名標識を見つけることが出来それと並ぶ様に【月寒橋】と書かれた橋名板を見ることが出来る。

 一方国道36号線上り。室蘭を出て苫小牧、千歳、恵庭、北広島を過ぎてやっと札幌市清田区に入る。豊平区に入り少し走ると札幌ドームです。

話はここから札幌ドームを左に見てさらに800m程走ると右側のフェンスで若干見にくいですが【一級河川石狩川水系 月寒川】の河川名標識。その直ぐ横に【望月橋】の橋銘板を見ることが出来る。

 あれれ。先ほど「望月寒川」に「月寒橋」がありました。ここには「月寒川」に「望月橋」が架かっています。開発局が河川名を間違えるはずがないので橋銘板を間違って取付けてしまったのだろうか。

望月寒川、月寒川のいずれも水源は札幌市豊平区西岡のゴルフ場横。両水源とも行った事は無いがGoogle の航空写真をみると水源は別々で深い森の中から突然出現してくる。

望月寒川はくねくねと街中を流れて月寒公園を抜け月寒橋の下を潜って道央道札幌ジャンクション近くで月寒川と合流し望月川の一生を終える。

月寒川も何処で生まれたかはっきりしないが水源池に入り流れ出た川はクラークさんのいる羊が丘近くを通り問題の望月寒橋を潜って白石区に達し札幌ジャンクション近くで望月川と合流し月寒川の名前のまま豊平川に合流して名前を消します。

ではどうしてややこしい川と端になったのでしょうか。古い豊平町史を調べると単に間違っただけだと書いてありました。

橋と川の名前を一致して欲しいと嘆願書が出たことも有ったようですが地元住民が慣れていると言う理由で直らなかったようです。

道路標識や川、橋の名前は地元住民の為ばかりの物では有りません地方から来た方に場所を教える目印にもなっていますから「月寒川に架かる望月橋の近く」「望月寒川に架かる月寒橋のそば」としっかり教えなければいつまでもお会いできないことになりますょ。

最後に「望月寒川」も「望月橋」も読み方は「もうつきさむかわ」「もうつきはし」とぼうではなくもうとよみます。

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