函館・伝統的建造物群保存地区の魅力

函館市には元町と末広町にまたがって伝統的建造物群保存地区と呼ばれるエリアがあり、明治時代から昭和初期にかけて和洋を問わず歴史的な建物が多数並んでいます。
私はその中でも日本では珍しい教会と、歴史ある建物を紹介します。

函館ハリストス正教会復活聖堂

日本ハリストス正教会は、19世紀にロシアから伝わってきた正教会というキリスト教の宗派のうちの一つで、日本で一番最初にこの宗派が伝わった地が函館でした。特徴的な形の十字架は「八端十字架」といい、イエスが磔刑に処された際に両隣で共に磔にされた罪人のうち左側にいた者はイエスを罵倒して地に堕ち、右にいた者はその彼をたしなめたことで天に迎えられるという逸話からこのような形になっていると言われています。

ちなみに宗派の名前にある「ハリストス」とは教会スラヴ語・ロシア語で「キリスト」を意味し、イエス・キリストは「イイスス・ハリストス」と呼ばれます。さまざまな宗派のキリスト教の教会が多くある函館ですが、市のカントリーサインにも使用されるなど函館を象徴する教会の一つと言えるでしょう。(改修工事のため2022年末頃まで中に入ることは出来なくなっています)

私が訪れた際は平日だったこともあってかほとんど人もおらず、周りに積もった雪が白い外装とマッチして非常に美しく静かな空間となっていました。

茶房・菊泉

大正10年(1921年)に建造された酒問屋を改装した食事処です。主に甘味を取り扱うお店ですが、道南を代表する正月料理である「くじら汁」を年間通じて提供しているお店でもあり、その意味でも訪れる価値は十分にあると思います。本州などではほとんど見られない甘納豆をつかった赤飯もあり、大変美味しくいただくことができました。

またこの菊泉はアニメやソーシャルゲームなどで多角的に展開している「ラブライブ!シリーズ」の2作目にあたる「ラブライブ!サンシャイン!!」のアニメにも主人公グループAqoursのライバルユニットであるSaint Snowの実家として登場しており、聖地となっています。

Saint Snowの鹿角理亞ちゃんの自室のモデルになった部屋もありますが、この部屋はお店の人に一声かけることが立ち入る条件になっているので、恥ずかしがらずに「ラブライバーです」と言うことをおすすめします。後で知りましたが、運がよければその部屋で食事できることもあるようです(私は出来ませんでした)

さいごに

現在は新型コロナウィルスの影響もあって観光地は苦境に立たされていますが、函館では4月に入って多くの施設が営業を再開したり、2018年10月から改修工事を行っていた元町の旧函館区公会堂も2年半を経て4月26日にリニューアルオープンします。

またレンガ造の倉庫をリノベーションしたホテルが新規開業するなど、だんだんと明るい話題が増えてきた函館に、ぜひ足を運んでみてください。