納涼〜怖い話〜函館のゲストハウスに現れた男

学生の頃、東京から友人2人で、北海道函館へ2泊3日の旅行に行きました。

安いゲストハウス

安く済ませたいと思った私たちは、函館市内からちょっと離れたゲストハウスに宿泊をすることにしました。
2人で利用して一泊5000円、一人2500円とかなりお得ですが、素泊まりになるため食事はありません。

ゲストハウスに到着すると、2階の6畳ほどの部屋に案内されました。
意外とキレイで快適に過ごせる感じで、テレビや広めのお風呂もあって、不便さはありません。
この宿泊所は、70代ぐらいのおばあさんが1人で経営していました。

私達は、その日、「函館市熱帯植物園」、「五稜郭タワー」などへ行き函館の旅を楽しみます。
東京と違う街並み、雰囲気を体感し休みを満喫し、夜になって食事を済ませた後、ゲストハウスへ帰ったのでした。

知らない男性

部屋に戻った2人は、ノンビリと寛いでテレビを見て過ごし、11時になったので寝る事にします。

2階建てベットで寝ていると、
「めし めし めし」
と、誰かが部屋の中に入って来て歩く足音がしました。

暗い中、うっすら目を開けると人の姿があり、それは、色が白い顔立ちの男性。
男性はしばらくウロウロしたあと、部屋から姿を消します。

朝になり、
「昨日の夜、部屋に知らない男性入って来たぞ。泥棒かな?」
と友人に話すと、全く気付かなかったらしい。
しかし、ゲストハウスには2人しか宿泊をしていないはずです。

2日目の夜

2日目の夜、12時ごろに寝ました。
すると、再び部屋に足音がして来て、昨晩のように男性が近づいてきます。

「めし めし めし」
と昨日のように叫びながら部屋をグルグルまわっています。
ふと目が合うと、男性は薄笑いをして姿を消しました。

朝になって、友人に男性の事を話すと「俺も見たんだ」。

その男性とは?

私達2人は夜中にやってくる、あの迷惑な男は誰なのか?
経営しているおばあさんに話すと・・・。

「男性出ましたか?」
「数年前、部屋で自殺した人がいるんです。」
「2人が泊まった部屋の隣で死んだんです。」

そう、あれは幽霊だったようです。

本当に幽霊っているんだな

帰りの飛行機の中、二人の話題は唯一つ「本当に霊は現れるんだ」。
ちょっと怖いのですが、貴重な経験をしました。

意外と地方の宿泊所には、自殺するために来る人もいるらしい。
離れた場所の方が、誰にも知られず死ねるから良いのでしょうか?