北海道の癒やされる森の仲間「エゾリス」をご紹介

見ているだけで癒されてしまう、北海道の森の妖精『エゾリス』をご紹介します。エゾリスの生態や特徴、天敵、北海道でエゾリスに出会えるスポットなどをご紹介いたします。エゾリスの可愛らしい写真も満載!あなたも可憐なエゾリスの容姿に釘付けになること間違いありません!

目次

エゾリスの生態

北海道のかわいい小動物を代表する「エゾリス」の生態を見ていきます。エゾリスの「蝦夷」は北海道を示す言葉で、北海道民にとってエゾリスは身近な存在です。

エゾリスの分布について

エゾリスは北海道平野や山、森林や林に生息しています。森林以外にもエゾリスは北海道の公園や動物園で見ることが可能です。さらに街中でエゾリスを見かけたとの報告もあります。

小動物は短命ってほんとう?エゾリスの寿命

齧歯目リス科のエゾリスは一般的に小動物に分類されます。小動物は比較的寿命が短い生物が多いです。エゾリスの寿命も野生下で約2〜3年と短いです。

エゾリスの主食は〇〇

リスと言ったら皆さんは何を思い浮かべますか?
小さな前手でどんぐりを持っている写真などを見かけたことがあると思います。

エゾリスは基本的に雑食性です。胡桃などの種子や果実、樹液などを食べて暮らしています。他には昆虫やキノコなども食べています。

多過ぎる?エゾリスの天敵たち

自然界で生きるエゾリスには天敵が多く存在します。タカや大型フクロウなどの猛禽類に加えて、キツネなどの動物もエゾリスの天敵となります。カラスがエゾリスを襲うこともあり、エゾリスは上空と地上、両方の天敵から身を守る必要があります。

天敵から身を守るためにエゾリスは、天敵がその場を去るのをじっと待ちます。長いと数時間ものあいだ、エゾリスは身を隠していることになります。

夏のエゾリス・冬のエゾリス

シマリスが冬眠するのに対して、エゾリスは冬眠しません。エゾリスは基本的には昼間に活動をする「昼行性」ですが季節により活動時間は異なります。冬季は朝に活動することが多いですが、夏の時期になるとエゾリスは朝から日が暮れるまで活発に行動します。

冬は、貯蔵しておいた木の実などを掘り起こして食べています。大雪の積もる北海道ですが、エゾリスは約60センチもの雪を掘ることが可能です。エゾリスはとても力持ちな動物なのです。

また、エゾリスは夏と冬では毛の色が異なります。腹部は一年を通して白色をしていますが、身体の毛色は夏はこげ茶色または灰色、冬では灰褐色をしています。

冬季のエゾリスです。美しい被毛に守られて厳しい冬を過ごします。

夏季のエゾリスです。冬季と違い、耳毛の長さが短くなっています。

エゾリスの特徴

エゾリスのチャームポイントや特徴をご紹介します。

シマリスより2倍も大きいエゾリス

エゾリスは、シマリスよりも大きな身体をしています。体重は約300〜500キログラムです。
シマリスの身体の大きさが約12〜17センチなのに対して、エゾリスの体長は約22〜27センチと大きいです。尾の長さを合わせると、なんと最大約47センチにもなります。

エゾリスの尾は毛量が多く、長さは5センチ程あります。見るからにふかふかしています。この尾はエゾリスが樹木を伝うのに役立ちます。彼らは尾でバランスを取っているのです。

エゾリスのチャームポイントが可愛すぎる!

円らな瞳に、滑らかな色の被毛、白いお腹に、ぴんと伸びた耳毛…エゾリスの可憐な容姿に虜になるカメラマンは少なくありません。以下の画像をご覧ください。エゾリスのチャームポイントである、上に伸びた耳毛は他のリスとは違い特徴的です。

エゾリスはどう鳴く?

エゾリスは興奮したときなどに「ジュージュー」や「グウグウ」などの声を発します。

エゾリスが北海道の森を育む

北海道の広大な自然は沢山の動物たちを育てています。それら野生動物たちの多くは山や森にて生活を送っています。森は野生動物たちにとっては無くてはならない大事な存在なのです。
エゾリスの習性に、秋になると食物を隠すという行為があります。種子や果実を土の下に埋めて隠します。これはエゾリスが冬を越すための貴重な食料源となります。

冬になるとエゾリスは、これら隠した木の実を掘り起こすのですが・・・
中には隠した場所を忘れてしまい、土に埋もれたままの種子があります。種子は春になると芽を出し成長すると樹木になります。このようにして北海道の森に樹木が広がっていくのです。

自然豊かな山や森の成長の一端を担っているエゾリスは、森にとっても欠かせない存在と言えます。

【豆知識】アイヌでは「不吉の象徴」とされていたエゾリス

魅力的な森の妖精エゾリスですが、実はアイヌの文化でエゾリスの存在は「不吉」とされていました。エゾリスが前手を合わせる仕草から、「貧乏」「惨めさ」が連想されたことが関連していると言われています。

山へ狩りに出かけた際に、手を合わせた姿のエゾリスに遭遇すると縁起が悪いとされ、狩りを中断してしまうそうです。

またアイヌの伝統料理には、エゾリスを調理して食べるものがあります。有名なのは「チタタプ」です。チタタプは人気漫画『ゴールデンカムイ』にて登場する料理で、魚などをたたきにしたものを示します。種子や果実などがエゾリスの主食ですので、エゾリスの肉には臭味がないらしいです。油ものっていて栄養価は高そうです。

エゾリスに遭遇できるスポット

エゾリスに遭遇するポイントをご紹介します。北海道全域に生息するエゾリスは、森林の他にも農家の近くの林や公園などにも姿を現します。北海道の公園では野生のエゾリスと遭遇する確率が高く、カメラマンに人気のスポットとなっています。

野生のエゾリスが間近に現れる?札幌市丸円動物公園

北海道札幌市にある動物公園です。エゾリスとの遭遇率が高い公園で有名です。運が良ければエゾリスの方からやって来てくれるかもしれません。

[blogcard url=https://www.city.sapporo.jp/zoo/]

春のお花畑でエゾリス発見!浦臼神社

北海道浦臼神社は、青色のエンゴサクや紫色をしたカラクリという花が咲くことで有名な神社です。息を呑むような美しい花畑に、春先にやってくるエゾリス姿・・・その光景にシャッター音が鳴り止みません。

[blogcard url=https://www.town.urausu.hokkaido.jp/kankou/spot/spot01.html]

【まとめ】小さな存在こそが、大きな森を育てる

今回は北海道のエゾリスをご紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか?北海道の森の妖精エゾリスの姿に癒されて頂けましたら幸いです。

さて、このエゾリスですが。
小さな身体で冬眠もせず、北海道の美しくも厳しい森で日々を過ごしています。小さな個体がもたらしてくれる奇跡(詳しくは上記《エゾリスが北海道の森を育む》をお読みください)は、わたしたち人間や陸上捕食動物の頂点である猛禽類にはできない、自然の行為です。

エゾリスの埋めた種子から芽が出てやがて新たな樹木を育てていく。
この意図的でないエゾリスの行動こそが、北海道の広大な森を幾千年も枯渇させずに保っている、そう思うと、彼らエゾリスにお礼を言いたい気持ちになります。

小さな存在がなくては森はうまく育たない。今回の記事を執筆することで、小さな生きものの偉大さを改めて認識しました。
そんな偉大なエゾリスに会えることを楽しみに、今自分にできることは何か、模索していきたいです。

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