北海道はでっかいどう!比べて実感、その大きさ

私は、北海道で生まれ育ちました。現在は東京にて生活を送っています。
長年すごした北海道の「大きさ」について、知ってもらいたい。そんな思いで、この記事を書きました。
何気なく記事をクリックした、そこのあなた。楽しく読んでいただけたら、嬉しいです。

「北海道はでっかいどう」。読後、そうつぶやいてしまうかも?

数字で見る、北海道の大きさ

北海道の総面積、83,450㎢。と文字にしてみても、どれほど広いのか、いまいちピンとこないかもしれません。

では、これならどうでしょう。
「日本国土の、およそ2割が、北海道」。

・・・・・・わかるような、わからないような。

よく使われる「東京ドーム何個分」という例えなら伝わるだろうか?
「白い恋人」よりも甘い、「マルセイバターサンド」よりももっと甘い、激アマな考えが、脳内にチラリと浮かびました。

1784,287.7個分。インターネットの検索結果。

高所恐怖症にもかかわらず、JRタワー展望台から眼下を一望してしまったかのような。クラクラする、途方もない数字。

関東と比べて実感、北海道の大きさ

「普通」だと感じていたけれど、よくよく考えてみると「あれれ?」。
実体験にもとづく「北海道はでっかいどう」なエピソード。3つ、紹介いたします。

①【修学旅行】新千歳空港までの移動:180km、2時間半

中学生の頃。修学旅行先が、東京でした。東京へ行くためには、飛行機に乗らなければならず、飛行機に乗るためには、新千歳空港に行かなければなりません。
手を振る保護者に見送られ、私たち生徒を乗せたスクールバスは、高速道路に入りました。
目指すは千歳市・新千歳空港。

【比べてみると】

180km、2時間半。これは、「東京駅前をスタート地点に、東名高速道路と新東名高速道路/第二東海自動車道を経由して、静岡県・静岡市へ向かう」ことと、同様の距離・時間を要するものでした。

東京駅から静岡市にいたるまでには、神奈川県を横断します。

県をまたいでの移動! 富士山が、ぐんぐん迫ってくる。どの子も、移り変わる景色から目がはなせない。あっ、いま神奈川ぬけて静岡に入ったよ! バスの中はにぎやかで、「騒ぎすぎ! 落ち着いて!」と、先生の声がとんでくる。

一方、私の修学旅行では、「県をまたぐ」ことなどありませんでした。その距離、その時間は、そっくりそのまま「空港への移動」だったのです。メインは、飛行機に乗ったその先、北海道のはるかかなた。

早朝6時30分に出発したためか、車内からはすやすやという寝息さえ聞こえてくる。朝もやを切り裂くようにひた走る1台のスクールバス。巨大鉛筆のようなトマム ザ・タワーが、ぼんやりと窓の外に。寝静まったバスの中で私は、白く曇った窓に、指先でラクガキをした。

②【高校の通学時間】隣の市の駅バスターミナルまでの移動:30㎞、1時間

高校生の頃。隣の市にある高校へは、駅バスターミナルまでバスに揺られて1時間、その後歩いて30分かかりました。
行き帰りトータルで、通学時間は、3時間。

【比べてみると】

「30km離れていて、移動に1時間を要する」2地点。

調べてみると、立川駅と荻窪駅の距離が、30kmでした。電車ではなく一般道をくねくねと車で行くと、1時間ほどかかるようです(電車を使えばおよそ30分で着きます)。

あれ? ①では東京都、神奈川県、静岡県、と県をまたぐ移動だったけれど、今回登場した「立川」と「荻窪」は同じ東京都内だなぁ。ふーん、「北海道はでっかいどう」って言っても、たいしたことないじゃん。……なんて思われたかもしれません。

しかし。しかしであります。

私が通っていた高校は、どこにあったのか。

そう、隣の市。ここ、重要!

東京都・立川市の隣の市。それは、日野市、昭島市、東大和市、国立市など、多くありますが、例として国立市を取り上げてみましょう。

立川市の隣の市、国立市。
・・・・・・その距離、およそ、3km。所要時間、一般道を車でくねくね進んでも、10分。電車を使うと、3分!

3分。北海道のソウルフード「やきそば弁当」の、所要時間! 立川駅でお湯を注ぎ、国立駅に降りて湯切りをすれば、麺はちょうど食べごろの柔らかさ。こってりとしたソースに絡め、ふりかけを掛けて召し上がれ。

私が通った「隣の市」の高校。

それは、東京で言うと、「隣の隣の隣の隣の隣の隣の隣の隣の隣の隣の市」に該当する距離だったのです。嗚呼・・・・・・北海道はでっかいどう。

③【日帰りの許容範囲】札幌までの移動:200km、3時間

教室のドアをがららっと開けた月曜日。大泉洋さんのようなふわふわヘアーがトレードマークだったクラスメイトが、ストレートヘアーになっていました。
「イメチェン !?」という声がそこかしこから上がると、彼は、照れたように「昨日、札幌行って切ってきた」と言いました。

【比べてみると】

①・②同様に調べてみると、「200km・3時間」は、神奈川県・横浜市から、長野県・軽井沢町まで、車で行くのに相当するようです。

神奈川県・横浜市→東京都→埼玉県→群馬県→長野県・軽井沢町。

5都県にまたがる、200kmかけての移動。気合の入った道のりです。行って帰って、で終わらせてしまうのは、少しもったいない。
せっかくだから、ゆっくりしていこうかな。1泊しても不思議ではない距離です。

しかし、「昨日、札幌行って切ってきた」という彼の場合、泊まる、という選択肢は、端から存在しません。なぜなら、次の日は学校だから。

「 ちょっと遠いけど、まあ、行けない距離ではないし、今日中に戻ってくることができる。よし、行こう。」

もしかすると、「日帰り」の許容範囲が、他の都府県出身者にくらべ、道産子は、広いのかもしれません。

ずっと楽しみにしていた映画、近くの映画館では上映しないんだって。隣の管内にある映画館(130km先)に明日行ってくる。
クリスマス、カノジョにプレゼントしたいんだけど、もうちょっと見てから決めたいんだよね。コーチャンフォー(200km先)見てくるわ。

GW中、子どもが旭山動物園(170km先)行きたいっていうから、日帰りで行って来たんだよ。

「道外に行くわけじゃないんだから、その日中に帰ってくることができるしさ」。そんな台詞に、納得してはいけません。「200km ? 行けるっしょ!」恐るべし道産子パワー。

北海道民は「日帰り」の許容範囲が広い。そう結論づけます。

おわりに

北海道の大きさについて、実体験から3つご紹介しました。北海道育ちの私は、その大きさにすっかり慣れてしまっていたのだな~、この記事を書きながら、そう思いました。

季節は一巡し、私たちはマスクをつけたまま。
いまはまだ、我慢の日々。

しかし。「会いたいときに会える」、「行きたいところに行ける」。そんな日が来たら。

北海道の「大きさ」について、あなたのその目で、確かめて欲しいのです。

その道の先には、きっと。
たくさんの未知が、待っているから。

鳥倉捺央
北海道出身、現在は東京で大学生活を送る。「北海道なら、寒さに強そう!」と友人らに言われるが、そんなことはない。甘いもの、特に、あんこを使ったお菓子に目がない。好きな北海道方言は「なんもさ」。
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