紅葉とダムとダムカード

10月某日。ふと思い立った私は、定山渓へ。
なぜ定山渓か、と聞かれたら、前日のニュースで「紅葉が見頃を迎えています!」と言っていたから、という実に単純な理由。

これまで紅葉なんて一度も見に行ったことがない私。もっぱら花より団子、芸術の秋より食欲の秋、の人生でした(笑)紅葉なんて見たって美味しくないし・・・と、思っていました。
そんな私が紅葉でも見てみようか、という気になったのです。このチャンスを逃しては二度と思い立たないかもしれない!(笑)早速、車を定山渓へと走らせました。

目次

豊平峡ダム

定山渓に近づくにつれて、周りの山々が色づいているのが見えてきました。
「さすが、見頃だと言われるだけのことはあるなぁ」と感心しながら走っていくと、ニュースで絶景!と言われていた豊平峡ダムの駐車場に到着。

豊平峡ダムは支笏洞爺国立公園内にあるため、環境保護の観点からダムから3キロほど離れたところに一般駐車場があり、そこからは徒歩か専用のハイブリッド電気バスに乗ってダムへと向かわなくてはなりません。

ここまで来たからには!と私は迷わず徒歩を選択。歩きはじめてから「3キロということは30分近く歩くんだ!」ということに気づきましたが、もう引き返せない。黙々と歩きます。

途中、絶景ポイントもいくつかあり、何度も立ち止まりながら進みます。

そしてようやくダムに到着。

到着してダムの上に立つと、圧倒される風景。まさに絶景です。

紅葉なんて美味しくないなんて言ってゴメンナサイ・・・と心のなかで謝りつつ、夢中で写真を撮りまくります。

しかし、目の前に広がるこの景色がどうしてもうまく写真に収まらない。自分のウデが悪いのか、カメラの限界なのか。
写真で見るのとは違う、絶景に包まれる感覚がなんとも言えない心地よさです。
そしてダムの下を覗き込むと大迫力のダムの放水が、紅葉の風景をさらに引き立ててくれます。

目の前には勢いよく水を放流するダム。後ろを見ると広く静かに水をたたえるダム湖。
こんなきれいなところを流れた水が、もしかしたら自宅の水道から出てきているかもしれない、と思うと、嬉しいような、ありがたい気持ちになりました。

定山渓ダム

豊平峡ダムからの帰り道。
方向音痴な私が自分の勘を信じて走った道の先に見えたのが、定山渓ダム。

どうやらどこかで間違えたらしい・・・。でもせっかく来たのだから、とダム管理事務所に立ち寄りダムカードを頂き、展望エリアで休憩。

太陽の光と静かな湖面。遠くに見えるダム。
日常では見られない静かな景色に、道を間違えていることも忘れてしばらく見入ってしまいました。

当別ダム

定山渓で紅葉とダムの景色を堪能した数週間後、旭川に行く用事の途中に当別ダム、の標識を発見。
こんなところにもダムがあったのか!何度も通っている道なのに意識していないと見えていないものなんだなぁ、と妙に納得しながら、時間にも余裕があったので立ち寄ることに。

当別ダムに到着し、ダム管理事務所に立ち寄り「ダムカード下さい」とお願いすると、「余ってるダムカード、三種類あげるよ!」と三枚のダムカードをもらえて、少し得した気分。

三枚のダムカードを手にダムの上を歩いていくと、ちょうど放流が行われていて「ゴーーー!」という水音に包み込まれる感覚。

ダムのちょうど真上に立って水の流れを見下ろすと、大量の水が流れ落ちていくのが見えます。あまりの勢いに、水とともに引き込まれそうでちょっと怖くなった私は、早々に覗き込むのをやめて目には見えないマイナスイオンだけでも体に取り込もうと深く深呼吸。(笑)

ダムを上から見たあとは、ダム下流にある広場に移動してみました。
そこから見るダムの景色もまた格別。流れ落ちるダムの水の流れと周りの風景が心地よくて、いつまでも眺めていられそう。
もう紅葉も終わってしまったんだなぁ、なんて思いながら結局、水辺に座り、そのまましばらくぼーっとしてしまいました。

ダムが好きかも!

最初は紅葉でも眺めに行こうか、という軽い気持ちからダムへ行くことになりましたが、いつの間にかダムそのものも「好きかも!」と思えるようになりました。

なんとも言えない独特な雰囲気。ダムの水の流れる音と流れる様子や、周りを囲む木々の色、水辺の生き物。

もらってきたダムカードを眺めながら、「またどこかのダムの近くに行ったときには、立ち寄ってみよう」と考えている私。
一つ残念なことは、せっかく豊平峡ダムまで行ったのに、豊平峡ダムカードをもらい忘れたこと。豊平峡ダムは冬季間閉鎖されるので、来年もう一度行こう!と心に決めました。

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