森の守護神シマフクロウに出会える温泉宿「湯宿だいいち」

今では、北海道にもわずかしか生息していないと言われるシマフクロウ。
爽涼な眼差しで森を見守る世界最大のフクロウは、アイヌ民族の中で「コタンコロカムイ(村の守り神)」と呼ばれ、守護神として敬われてきました。

その全長は60センチ、翼を広げると2メートル近くもあり、その姿は圧巻です。今や北海道では140羽程度の棲息数と言われ、動物園以外ではなかなかその姿を見ることができませんが、そんな珍しい野生のシマフクロウが飛来する温泉宿が北海道の摩周湖の東側にひっそりと佇む養老牛温泉にあります。

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秘境の養老牛温泉

養老牛温泉は、北海道標津郡中標津町にある温泉で、西側の程近くには摩周湖や北には知床連山が見渡せる場所に位置して、400年程前にはアイヌの人たちが利用していたと伝えられ、養老牛の語源はアイヌ語で「エ・オロ・ウシ(それを・水に漬ける・ところ)」が現在の地名になったと言われます。

昭和になり冬至客のためにいくつかの旅館が建てられ、その後大規模な温泉宿も開業されましたが、街から遠く離れ車以外のアクセスは難しいなどの理由から、徐々にお客が減り今では僅か一軒だけの宿が営業しています。この温泉は人里離れ、周辺にはシマフクロウやエゾオオサンショウウオ、カワガラスなどが生息し、手つかずの樹木やウドやギョウジャニンニク、タラノキなどの自然の山菜もふんだんにあることから「秘境の温泉」とも言われる所以です。

秘境の温泉宿「湯宿だいいち」の魅力

山と渓谷に抱かれた養老牛温泉に僅か一軒で営業する「湯宿だいいち」は中標津空港から車で30分、釧路からは90分程の摩周湖東側にあり、この宿に予約すれば中標津空港までの送迎も可能で、野生のシマフクロウに出会える宿として一目見ようと宿泊する客も多く、人里離れた場所にありながら北海道の温泉宿でも常に予約の取りにくい宿のベスト3にランキングされています。この温泉宿の魅力は、シマフクロウ鑑賞だけではなく、大自然に囲まれたこの宿を一歩入ると日常の喧噪を忘れるには十分に快適な時間を与えてくれます。

北海道は日本で温泉が一番多く、温泉街には大規模なホテルや旅館が立ち並び北海道内外や海外からも多くの観光客が訪れていますが、この宿はそれほど大きな規模や派手な外観や内装ではなく、周りの自然に調和した建物で、一歩館内に入るとロビーに設けられた大きな暖炉の薪が燃える匂いや、建物にちりばめられた木造建築の温もりを感じ、ウエルカムドリンクを頂きながらのチェックインでは、しばしリラックスした時間が過ごせます。

客室は、洋室や和室、露天風呂付の部屋などがあり、部屋の造りは一つ一つ異なりますので、リピーターにはそれぞれお気に入りの部屋があり人気の部屋は早めの予約が必要になります。どの部屋もゆっくり宿泊するには十分な広さで、大きな窓の外からは裏庭の森や川を眺められ、窓を開ければ野鳥のさえずりや川のせせらぎが聞こえて、改めて雄大な北海道の自然の中にいることが実感できます。

さらに宿の周りは、散策にはうってつけの森と川など手つかずの自然がそのまま残っており、7月から9月の間は宿で無料の釣り道具の貸し出しがありますので、裏手のモンベツ川で魚釣りが出来ます。釣り上げた魚を夕食で頂くことも、シマフクロウの餌として与える事も出来ますので。ご自分の釣りあげた魚をおかずにお酒を飲み、シマフクロウがこの魚を食べている姿を見れば、宿の楽しい思い出として残るのではないでしょうか。

大自然の中の温泉

温泉宿に宿泊した時の楽しみと言えばやはり温泉です。この宿は『湯宿』というその名の通り、人工温泉を含まない天然温泉100%の源泉かけ流し温泉で、泉質は無色透明の『ナトリウム・カルシウム・塩化物硫酸塩泉』といわれ、川沿いにワイルドに積み上げられた岩盤で作られた露天風呂では、暑い温泉に浸かりながら、顔にはひんやりとした空気を感じ、季節によってはうっそうとした樹木の息吹を感じ、始まりかけた紅葉を眺めたり、川のせせらぎや野鳥のさえずりを聞きながら、大自然の中での入浴が楽しめます。

また、屋内の大浴場では宿の内装同様に木張りで仕上げられていますので、浴槽全体に木の香りが漂い、その香りの中で柔らかなお湯に浸かっていると一日の疲れが癒されます。さらに、寝湯や岩盤風呂、貸切り風呂など宿泊客の好みに応じてさまざまな温泉を選ぶことができて、その数男女あわせて12カ所あり、道東の大自然を味わいながらの湯巡りが楽しむことができます。

道東の大自然のおもてなし

温泉宿に宿泊した時のもう一つの楽しみといえば、宿で味わう食事です。この宿の食事処は、小あがり席やボックス席などもありますので、お好みによりどちらでも落ち着いてゆっくりと食事をすることができます。

料理は、食材の宝庫の北海道だけあって、カニやいくら、ホタテなどの海の幸やギョウジャニンニクやふき、マイタケなど地元で採れる山の幸、さらに酪農王国北海道の地元の町で作られたチーズなどをふんだんに使いながら、新鮮な素材の本来の味付けなど、北海道の旬の素材を活かした、彩り豊かな日本料理が楽しむことができます。

さらに朝食はバイキングスタイルで、夕食同様に、地元で採れる海の幸、山の幸、さらに、生みたての生卵やクリーミーな地元産標津産の牛乳など、朝から新鮮な「道東の恵み」をご堪能いただけす。

「森の守護神 シマフクロウ」との出会い

食事のあとは、温泉に浸かったり暖炉の前でくつろぎながら宿泊客は各々に時間を過ごして、シマフクロウの飛来を楽しみに今か今かと待ち続けています。夜になりますと、宿泊客のお待ちかね「森の守護神・シマフクロウ」との出会いが待っています。

宿のロビー正面の裏庭を見渡せる大きな窓の前には野鳥観察デッキが設けられ、ほとんどの宿泊客が集まり、注目の窓の外にはシマフクロウが餌として置かれた川魚をめがけてやってきます。ロビーの観察デッキから見えるシマフクロウは、爛々と目を光らせ、強烈にその存在をアピールしている姿を観察することができます。

飛来した時の羽を広げた大きさは想像以上で、その存在感には圧倒されるばかりです。フクロウは『不来労』や『福来郎』などとも表現され幸せを呼ぶシンボルとされています。この野生のシマフクロウに出会えただけでも、町から遠く離れた宿に泊まった価値はあります。

シマフクロウの飛来はその日の気分次第で、時間も決まっていません。また、来るとしてもいきなりやってきます。そのような場合でも、フロントが開いている時間であれば、「シマフクロウが来た」と館内放送で教えてもらえます。この宿ならではの嬉しいサービスです。

北海道に数ある温泉宿の中でも、「湯宿だいいち」は野生のシマフクロウに出会える宿だけではなく、北海道の大自然の魅力を最大限に味わうことができる工夫が宿のあちこちに点在しています。大自然をそのままいかした佇まいや宿の木の温もり、渓流に面した露天風呂や木の温もりを感じながら浸かる大浴場、地元食材をいかした料理など、日ごろの疲れを癒すには十分な宿です。
ぜひもう一度泊まってみたい宿の一つです。

湯宿だいいちの施設情報

住所:〒088-2684 北海道標津郡中標津町養老牛518
電話:1153-78-2131
公式サイトはこちら

※画像はイメージです。
※「湯宿だいいち」に関する画像をお持ちの方がいらっしゃればご協力をお願いします。

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