北海道の空気は透明である

北海道に転勤になると聞いて、子供の学校の転校の手続や住民票の手続きをするときでもこれから北海道に移住する期待でとてもわくわくしていました。

北海道の街なかを歩いているとエゾリスに出会えるのかしら、羊は真近に見られるのかしら、楽しみだなあ。北海道へ直行の飛行機に家族で搭乗し夕方に到着しました。季節はもうすぐ十二月になる頃です。空港でクリスマスの飾りが売っていてとても素敵だったので購入し今もクリスマス時期になると飾っています。

空港を出ると、もう路面はつるつるに凍っていて家族みんなで、滑る!滑る!と笑い合いながらその日宿泊するホテルへ向かいました。雪国育ちで多少の雪には驚かないものの、路面が滑ることはノーマークでした。本州では全く雪がなかったのにもう雪が積もっていてしかも滑る!

北海道で育った人は路面が凍っていても滑らないように歩くテクニックを身に付けている様です。私は毎冬二回は転びました。転ぶ場所は毎年同じなので歩くときは気をつけていたのですが。滑らないようにゆっくりと歩き、転んでも体のダメージを最小限にしたかったので少し腰を落としながら歩きましたが、勘の良い人はうまく滑らずに早く歩けるのかも知れません。

友達と話しながら横断歩道を歩いていたとき私が滑り、持ち物を盛大に路面にばらまいたこともありました。凍結路面初心者の私にはよそ見をして雪道を歩くのはまだ早かったと反省しきりでした。北海道には凍結した道でも滑りにくい靴も販売されているので凍結した道が怖い方にはそれを買われることをおすすめします。私の冬のお出かけは耳あてまたは耳をおおう帽子が必需品でした。耳をおおわないときーんと寒さで痛くなるのでした。

私が暮らしたマンションは暖房がよく効く造りになっていて、うわさにきくようにクーラーが備えつけられていませんでした。実際、冬は靴下なしでも過ごせるくらい部屋は暖かです。夏は扇風機をつけることがあるかどうかの暑さで、クーラーは必要ありませんでした。北海道の夏は短く、夜になるとひんやりする時もあります。暑がりの人にはとても過ごしやすそうです。

北海道の四季を何回か過ごし、『北海道の空気は透明である』というどこかで読んだ新聞記事を思い出しました。空気が透明なのは当たり前なのですが、混じりけのない本当に澄んださらさらと流れるような清らかな空気を北海道全体に感じました。冬、北海道の雪道で子供さんをそりに乗せて引っ張りながら外出する親子の姿がほほえましい。春、控えめな桜が春の喜びを伝える。夏、子供たちが、ろーそく出せ出せよ、と家々を回る行事が面白い。秋、本州よりもおおむね短い夏休みを終えた子供たちが学校へ急ぐ。

また私もいつか北海道に移住して四季をおもいきり楽しみたい。北海道はそんな魅力のある奥深い土地なのです。

入江 そら
札幌市に5年間転勤のため在住したことがあります。
その後札幌市から新潟市に移住してから15年経ちますが、5年間家族と暮らした北海道は全国にどこにもないインパクト、魅力がありました。転勤者から見る北海道、生活者として眺めた風物を執筆していきたいと存じます。

※画像はイメージです。

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