息子二人が巣立った兼業主婦です。私は息子たちが小学生の頃に関東地方から北海道千歳市に転勤しました。
慣れない雪国の生活や、食べ物の違いなどさまざまなカルチャーギャップがありましたが、私にとっては楽しい日々でした。
そんな中で感じたのは・・・・学校、子供たちの進路のことだったのです。
周囲に少し年長のお子さんを抱えたご家庭があり、いろんな話を聞いて驚いたことを含めてお話していきますね。
北海道の進路の実情
札幌や旭川などの都市圏はそれなりに学校がありますが、そこから離れると学校(高校・大学)の数がガツッと減ります。
その街に暮らす子供の人数が少ないのでそれは仕方のないことですが、それはある程度選択の幅を絞られてしまう・・・ということに直結してしまうんですね。
だから北海道の学校には寮がある場合が多くて結構な人数の子供達が、早ければ高校生になると家を離れて進学することを選ぶというのです。
千歳でご一緒していたご家庭のお嬢さんは、東京、沖縄などさまざまな場所を転勤でついてまわって千歳で中学に入学しましたが、なかなか周囲に馴染めなかったようです。高校進学するときに自宅から札幌まで通うことを考えていたそうですが、札幌の進学相談会で巡り合った函館の私立高校に母娘で一目惚れし、家族会議の末にあっという間にそこを第一志望に決めて、あっさりと家を出たのだそうです。
ママの決断
初めてその話を聞いた時には、あんなに仲良しのママと娘ちゃんが?!と驚きましたが。
娘ちゃんが中学校の生活で悩んでいたことをよく理解していたママが「新しい場所で生活をリセットできるなら」と快く背中を押したのだそう。・・・・凄い決断だな、と思いました。
そんな日々の中で、ママは度々電車で函館に通い、親子の絆は強いままに無事高校を卒業、娘ちゃんはそのまま本州の大学に進学して立派に成長していきました。
北海道の子供は自立が早いかも?
本州、関東ではなかなか寮生活を選択できる学校はないので驚くとともに、それが比較的”当たり前”な北海道の土地では、子どもも「そういうもの」だとどこかで考え始め、中学を卒業するとさらっと親離れして家を出るのかもしれません。
その頃に北海道出身の漫画家・荒川弘さんの作品「銀の匙」でほぼ実体験の農業高校の寮生活の話を読んで、これもひとつの北海道の現実だ、と思ったものです。
我が家は高校受験より早く関東に戻ったので、そういう進路にはなりませんでしたが、その時期に、あの娘ちゃんとママの決断を思い出し、息子達との距離の取り方をいろいろと考えるきっかけになりました。
※画像はイメージです。
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