北海道で暮らしていると札幌駅周辺などの都市部を除いた、ほとんどの地域で車は必需品といえます。
夏はいいのですが冬は雪が積るので、雪のない地域とでは車の運転が大きく異なり、FF、FR、4WDといった車の駆動方法によっても違いがでてくるのです。
関東から引っ越してきた私が、主婦目線で北海道の「車」についてのお話をしたいと思います。
FF・FR・2WD・4WDの違い？
私は車の駆動方式について、関東に住んでいた時にまったく気にしたことがありませんでした。（汗）
そんな私のような、FF、FR、4WDの違いって何？という方もいるかもしれませんので説明します。
FFとはFront engine Front driveの略、エンジンが車の前方にあって前輪だけが動きます。それに対して、FRは Front engine Rear driveの略で、エンジンはFFと同じで車の前方にあるのですが、後輪だけが動くのです。
どちらもエンジンは前方のあって、前輪か後輪のどちらから動いて車が走る仕組みで、この二つは２WD（Two wheel drive）と呼ばれます。
それに対して4WD（fou wheel drive）は、エンジンの位置は大体前方にあるのですが、FFやFRとの大きな違いは前後両方の車輪が動く、つまりは４輪駆動ということなのです。
あまり車の構造を知らなかった私はこんな違いがあるの？！と驚いたのと、機械はニガテなので今でもピンときませんね。
なぜ雪道には４WDと言われているか？
なぜ4WDの車は雪道に強いのか？というのは、前後の片方しか駆動しない2WDの車に比べて、4WDはすべてのタイヤが駆動します。解りやすく猫に例えると、前足の爪だけで木に登るより、前後の足の爪をつかったほうが木にしっかり食いつけて登りやすいですよね？
つまりは、4つのタイヤでしっかりと路面をグリップするということで、滑ったときも前後の片側だけでなく全体で動力が分配されるので姿勢が崩れにくいようで、雪道でも安定性があるようです。
良いことばかりじゃない？
確かに北海道では４WDに乗っている人は多く、良い事づくめのように思われますが、そればかりじゃないのです。
4WDは動いている車輪が多い分だけ余計な力が必要で、2WDに比べて若干燃費が良くないのです。
我が家で買い替えた車は、4WDと2WDは切り替えができるので、夏場や冬の雪の無い時期は燃費のよい２WDで乗って、雪が降ったら４WDに切り替えていますが、それでも2WDだけの車より少し燃費が悪いように思います。
タクシーはほとんどFR
先日用事があってタクシーに乗る機会がありました。なんの気無しにドライバーさんとこの話題で話をしたのですが、タクシーに限って、北海道でも関東と同じようにほとんどが2WDのFR方式らしいのです。北海道は雪が多いし、お客さんを乗せて走るのだからと思っていましたので、ちょっと意外で驚きました。
その理由は4WDは2WDに比べて車体の価格が高く、機構が複雑なためメンテナンス費用も高くなります。徐々には4WDを導入している会社もあるようですが、ほとんどのタクシー会社では今でもFRを使っているそうなのです。
雪道を走る上で一番難しいのがFRですが、タクシーの運転手さんはさすがプロなので雪道でも乗りこなしています。
ただ、ブラックアイスバーンと呼ばれる濡れた路面と見分けが付きにくい凍結した路面や、気温が少し高く雪が溶けてぬかるんでシャーベット状になっている路面を走るのは大変だと、運転手さんが話していました。
結論として・・・
東京に住んでいた時は夫婦それぞれ１台ずつ車を持っていました。移住の際、運ぶことや買い替えも考えていたのですが、費用面を考えて、私が乗っていたFFのコンパクトカー１台だけを持ってきました。
初めての冬、関東でもペーパードライバーにならず、生活の中で運転する機会が割合多かったからでしょうか？最初はちょっと怖いなと思ったのですがすぐに慣れて、普通の道であれば、なんなく運転できるようになりました。でも問題は車が雪にハマって動けなくなった時です。JAFを呼んで助けてもらったのですが、もし4WDであれば、ここまで苦労せずに脱出できたかもしれません。
他にも雪の上り坂の途中で動けなくなってしまった事や、曲がり角で滑って危うく事故を起こしそうになった事も・・・。
結論としては2WDは絶対ダメということではありませんが、やはり不便さを感じましたが、だからといって4WDを過信してはならないと思います。
雪道の走行には注意する点が多く、急なハンドル、急ブレーキや急発進は厳禁。早めのブレーキとスピードは出しすぎず。
自分だけでなく前の車が滑ったりする可能性もあるので、車間距離は夏の倍とりましょう。特に交差点では、赤になった車線の車が止まれず突っ込んでくる可能性もあり、ホワイトアウトで視界不良になった時の対応やブラックアイスバーンにも注意が必要です。
最後に雪国ならではの注意点がもう一つ。除雪した雪山の影から人や車が出てきますので要注意で、見通しが悪いところはゆっくり走行しましょう。
※画像はイメージです。
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