神々の遊ぶ庭~旭岳に登る

数年前の夏、大人になってから登山の魅力を知りまだまだ初心者ですが、帰省の際に「どうせなら北海道で一番高い山に登りたい!」と北海道の最高峰である大雪山系旭岳への登山に挑戦してきました。

目次

旭岳とは?

旭岳をご存知ない方もいるかもしれませんので簡単に解説します。
旭岳とは北海道のおよそ中心部分にそびえ立つ大雪山連峰の主峰で、標高2,291mと北海道で一番高い山です。

日本の百名山にも選ばれており、夏には高山植物、秋には日本で一番早い紅葉も楽しめます。北海道で一番高い山というと難易度が高そうですが、ロープウェイを使えば10分ほどで標高1,600mに到達でき、装備さえ整えれば比較的挑戦し易い山なのです。

ロープウェイで標高1,600mへ

今回はロープウェイを使用し、姿見駅から旭岳往復コースに挑戦。姿見駅から片道2時間ほどで登れる一番人気のあるルートです。

旭岳ロープウェイの山麓駅を出発し、ゆったり空中散歩を楽しみ姿見駅へ到着。外へ出るとひんやりと澄んだ空気が漂います。
この日はガスがかかり見通しが悪かったのですが、それさえもどこか神秘的です。
登山シーズンは6月下旬から10月初旬とあり、この日は七月中旬でしたが、まだ山の斜面には少し雪が残っていました。夏の登山といえども防寒対策は必須です。

初めに、ハイキングコースを20分ほど歩きました。すると、見どころの一つ、姿見の池に到着。姿見の池は、噴煙を上げる旭岳の姿が池の水面に映る景観が楽しめるスポットです。
この日は残念ながら水面に雪が残り、水面に映った姿は拝めませんでしたが、近くで噴煙を上げる雄大な姿に、自然の力強さを感じました。

短時間で楽しみたい方は、ロープウェイで姿見駅下車後、約1時間で高山植物の花々や姿見の池などを楽しめる周遊コースがあるので、そちらもおすすめです。

いよいよ本格的な登山開始!神々の遊ぶ庭へ

姿見の池を過ぎると、いよいよ本格的な登山道に突入です。足場には岩がゴロゴロしています。どんどん進むと、人の背丈より大きい岩も出現。岩だらけの荒れた大地に、噴煙の上がる山々、冒険心をくすぐられ、ワクワクしてきます。
勾配は少し急ですが、時々開けた場所で休憩をはさみ、自分のペースで登ったため、それほど大変ではありませんでした。

9合目付近まで到達したとき、急に山頂付近に晴れ間が見えました。始終ガスがかかって、ぼんやりしていた景色が、明るく、くっきり見え、その晴れ間に向かい足早に登って行くと、見事な雲海が四方に広がり、雲の上に出たのがわかりました。頂上です。

大雪山はアイヌの人々から親しみと畏敬の念をこめて「カムイミンタラ」=「神々の遊ぶ庭」と呼ばれていたといいます。頂上に立ち、眼下を流れる見事な雲や、雄大な大地を眺めると、まさに「神々の遊ぶ庭」だなと感じました。

持参したおにぎりを頬張り一息つくと、またもや雲行きが怪しくなってきたので早々に下山しました。

下山途中、可憐な高山植物との出会い

姿見の池のあたりまで下山してくるとガスが消え、行きに見ることのできなかった高山植物の花々が目に飛び込んできました。水滴をためてキラキラと輝いている植物はとても可愛らしかったです。思わず写真をパシャリ。この高山植物のお花畑も旭岳の見どころの一つで、一見の価値ありです。高山植物のピークは7月下旬とのことですので、この時期に合わせて行かれるのもおすすめです。

無事に姿見駅まで到着。山頂での休憩時間も含め約4時間半の行程でしたが、様々な景色を堪能し、思ったほど疲労感はありませんでした。登山特有の達成感と清々しさを胸に帰宅の途に就きました。

北海道の最高峰 旭岳に実際に登って感じたおすすめポイント

360度パノラマの雄大な自然を肌で感じられる!
変化する雲の動きや噴煙をあげる山々、遮るもののない大地、北海道の力強い自然の息吹を感じられる体験ができます。

可憐な高山植物の花々に出会える!
普段見られない植物たちや北海道の固有種も見ることができます。高山植物の花々のピークは7月下旬ころとなっております。

本格登山デビューの方にもおすすめ!
北海道最高峰の山ですが、ロープウェイで標高1,600m地点からスタートでき、登山道自体は複雑ではないため、比較的登りやすいです。ただし、登山用の装備は必須。特に、本州の山と違い、夏でもしっかりとした防寒対策が必要です。

※画像はイメージです。

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