菜洗神社

札幌地下鉄東豊線福住駅の2番出入口。この出入口は昇り専用エスカレーターと障害者等の利用を優先としたエレベーターが併設されているので車椅子利用が可能です。
地上に出ると正面は福住の地名由来となった福住寺の塀が広がり無電柱化された国道36号線が両サイドに広がり左側奥には銀色に光る札幌ドームの巨大な天井が見えます。

目的地へは歩道を右に約30m行ってT字路を右折。
後は150メートル程直進すると大きな樹々が立並ぶ左側に赤い屋根の古い建物がありその奥に小さな標柱と石の鳥居が見えます。
ここが今回紹介する「菜洗神社」(なあらいじんじゃ)。

「菜」「洗」の文字からこの神社を含めた広大な土地を所有している北海道農業専門学校八紘学園の実習収穫物と近くを流れる月寒川を利用して農作物を洗うなどに縁の有る神社だと思っていましたが実は「菜洗」は千葉県市川市(江戸時代の地名で現在は残っていない)にあった地名で旧北海道拓殖銀行の頭取をしていた「岡田信」という方のお宅に有った私祀を昭和15年に八紘学園が譲り受けてこの地に移設したと言う経緯が有りました。

「菜洗神社」は神社となっていますが神社庁に登録されている神社ではなく私祀、個人の神社です。鳥居は有りますが手水舎や社務所などの神社らしい建物は有りませんが参道の石畳を10メートル程進むと小さな木造の社殿が佇んでいます。社殿の前には鈴もお賽銭箱もありません。

社殿に向って4つの石灯籠がありその奥に阿形、吽形の狛犬一対が鎮座していて神殿に向って右側が「阿」(あ)口を開いて発音する阿形(あぎょう)で左側が口を閉じて「吽」(うん)と発音する吽形(うんぎょう)です。

阿形の狛犬は左手を透かし彫りの球に手を掛けています。とても精巧な透かし彫りです。吽形の右手には子供の狛犬の元気な姿が彫られています。
狛犬の台座に奉納者【昭和八年五月吉日 岡田信 同サト】と彫られています。

北海道にある狛犬は約900対有りますが私の知る限り菜洗神社の狛犬は道内屈指だと思います。
どなたが作られた狛犬なのか足座や台座に石工銘は彫られていませんし残された記録もないようなのではっきりとはしませんが名品で有ることは確かです。

私祀と言っても神社ですから何かをお祀りしていたはず。さてご神体は何をお祀りしているのでしょう。
古い記録を見ると千葉の岡田家では京都嵐山にある「車折神社」(くるまざき)のご神体をお祀りしていたようで車折神社は厄除け、金運、芸能にご利益があると言われています。

余談ですが車折神社は芸能神社と言われていてたくさんのアイドル(SixTONES・SnowMan・キンプリ等)・俳優・女優などの芸能人が奉納した朱の玉垣が並んでいるのを見ることが出来ます。

実際に「菜洗神社」の社殿の中を拝観したことは有りませんのでどの様なご神体が祀られているのか何もないのか分かりませんが野鳥の声が響く境内で時々ご参拝の方にお会いすることが有ります。
「菜洗神社」を参拝の後は隣接する「栗林記念館」の巨石と巨木をご覧になるのも良いでしょう。またもう少し足を進めて八紘学園農産物直売所で野菜を買うも良し名物のソフトクリームを食べるのも楽しみの一つです。

※なお栗林記念館は常時施錠されています。記念館前方の信号を右折して200メートル程先にある八紘学園本校舎で入園許可を受けてください。農産物直売所も営業日が決まっているので電話で確認してください。

Dr.sapatosu(サパトス)
退職して10年。令和2年末に車の免許証を返納して頼りは足だけになったおじいちゃんです。
ぶらぶら歩いてめずらしい物を発見しますよ。

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