流氷観光、網走への旅

流氷を観に行きたいと思ったのは、ほとんど雪が降らない地域に住んでいるから真っ白い雪の世界への憧れがあったからだと思う。いや、ただの雪景色なら真冬になれば車で北に走れば見ることができるだろうが、海が真っ白に氷に閉ざされる世界なんて、全く想像できない景色なのだ。
ただ相手は自然だけに、氷に閉ざされた海を確実に見ることは出来ないかもしれない。いつ行くのがベストなのか?
ガイドブックや気象庁の過去データを調べながら、仕事の休みも合わせて2月下旬に出発することとなった。

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網走に向かう

北海道には過去に一度だけ行ったことはあったが、札幌・小樽近辺を軽く回っただけで、大自然を実感するような旅は今回が初めてだった。あまり長い休みが取れず、毎度毎度の予算的な都合もあり、新千歳に到着した飛行機から札幌市内へ直行し、網走行きの夜行バスに飛び乗った。

夜行バスで網走に行くメリットはもう一つあった。流氷を見るためには、午後より午前中の方がいいとの情報があったからだ。そういった意味で、早朝に到着する夜行バスは流氷見学にぴったりだったのだ。

流氷観光シーズン

網走駅から流氷観光船が出る港に向かうバスから降りると、運がいいことに流氷は辺り一面の海を埋め尽くしていた。水平線の向こうまで続く氷の世界は、期待以上に私を十分に圧倒させた。

朝一番の観光船出発にもかかわらず港には多くの観光客がいた。特にアジアからの観光客が多く見受けられ、ここは本当に日本かと錯覚してしまうくらいだった。船が定員オーバーで乗れないかもしれないという心配もあったが、特にそのような案内もなく無事にチケット売り場へ。

チケット売り場では係員から、ちょっとよく分からない案内があった。今日は流氷の量が多すぎて、船が港の外に出られないから了承してもらいたいとのことだった。初めての私にはちょっと状況がよくわからなかったが、まぁせっかく来たのだし流氷の上を船で走れるのならいいやと思い了承し乗船した。

いざ、流氷観光

乗船して船が港を離れ、船は氷で埋め尽くされた海を走りはじめた。そしてしばらしくして分かったのだが、船は港を出ることなく港の中をぐるぐると回りながら走り始めた。
チケット売り場の係員が行ってたことが、ここでようやく理解できた。きっと外洋は氷が多すぎて船の航行が難しいってことなんだろう。

迫力のある流氷で埋め尽くされた海が見れたのは幸運だったが、流氷があまりに多すぎて船が外洋に出れないというのもまた困りものだった。しかし船が流氷を砕きながら進んでいく様子は、それでも十分に満足いく光景だった。

下船してみて

今回の流氷観光では流氷が多すぎて船が外洋に出れないという不運もあったが、雪景色に縁のない私にとって十分に非日常空間を楽しむことができた。
冬の北海道は雪に閉ざされて楽しみが半減するという話も聴いたことがあったが、雪に縁のないものにとっては冬の北海道こそ本当の観光シーズンなのかもしれない。

また流氷のシーズンに休みが取れたなら、網走をもう一度訪れて今度は船で外洋に出てみたいと思った。

※画像はイメージです。

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