北海道の中心都市、札幌市の隣町である石狩市。
北の大都市札幌市の隣に位置しながら、広大な日本海に面し、豊かな自然に恵まれたこの町で、毎年秋に開催される一大イベント「石狩さけまつり」。
札幌市内のお祭りと比較して、かなりローカル色が強く、かつかなり大規模なこのイベントに、2024年9月に参加してきましたので、そのときのことをレポートしたいと思います!
石狩さけまつりとは
「石狩さけまつり」とは、「浜益ふるさとまつり」、「厚田ふるさとあきあじまつり」と並ぶ「石狩市三大秋祭り」の1つで、昭和31年に始まった、「鮭のふるさと」石狩市の一大イベントです。
その名のとおり秋の北海道を代表する味覚である鮭を中心としたイベントで、石狩市で獲れた鮭の即売会や、千人鍋(石狩鍋)の提供、鮭のつかみ取りなどが毎年行われています。
第3駐車場に案内される
「石狩さけまつり」の駐車場は2500台分用意されており、全て無料で利用できますが、札幌市と違い、公共交通機関があまりないのでほとんどの人が自家用車で来場するため、毎年大変混雑します。
私が昨年参加したときも、正午くらいの到着でしたが、そのときは会場から近い海水浴場、あそびーち石狩の駐車場(第2駐車場)に入ることができたのですが、今年は更に混雑しているらしく、会場からかなり遠い、はなますの丘公園近くの第3駐車場に案内されました。
第3駐車場にはまだまだ空きがたくさんあり、スムーズに駐車することができました。
来場者はそこから徒歩でお祭り会場に向かうか、無料のシャトルバスに会場に向かうか選択することになるのですが、私は車で第3駐車場に向かう途中、かなり距離があったように感じたので、シャトルバスを利用することにしました。
しかし・・・。
待てども来ないシャトルバス・・・
第3駐車場からお祭り会場へのシャトルバスは、観光バス3台でまわしているとのこと。
シャトルバス待ちの行列はざっと見た感じでも300人以上と、すごい行列になっていましたが、「待っていればいつか乗れるでしょ」という軽い気持ちで列に並びましたが・・・。
列に並び始めてから約2時間、ようやく次で乗れる、と思いきや、いくら待ってもバスが来ない!
それまで辛抱強く列に並び続けていた周りの人達も、前のバスが来てから30分以上が経過した段階で、シャトルバスがすでに終わってしまったか、何かアクシデントがあったのだろうと判断したのか、ぱらぱらと列から抜け始めました。
私も「このまま待っていたら、お祭りが終わってしまう」と思い、シャトルバスを待つのをやめ、歩いて会場に向かう決断を下しました。
駐車場入りの渋滞に巻き込まれ、身動きできないシャトルバス
歩いて会場に向かう途中、第3駐車場に入ろうとする一般車の渋滞にはまり、身動きがとれなくなっているシャトルバスを見ました。
待てども待てどもバスが来なかった原因がこれで、バスを待つのをやめるという決断は正しかったことがわかりました。
第3駐車場から会場までは徒歩で約15~20分程度の距離なので、私は脚が悪い方以外は歩いて会場に向かうことをおすすめします。
会場入りして石狩グルメを堪能!
アクシデントはありましたが、無事に徒歩で会場入りすると、そこにはいつものお祭りの、楽し気なにぎわいがありました。
石狩さけまつりの会場は、カピバラがいることで有名な温泉施設の「番屋の湯」付近から、「弁天歴史公園」までの約450メートルの通りの両サイドに出店がずらっと並ぶ、かなり大規模なお祭り会場です。
会場では大道芸や猿まわしなどのイベントも行われていましたが、私はお腹が空いていたこともあり、「見る」楽しみより「食べる」楽しみを優先させました!
「石狩さけまつり」の出店は、たこやきやお好み焼きなどの定番のお祭りグルメもありますが、石狩市ならではのローカルグルメの出品が多いのが特長で、このお祭りの素晴らしいところだと思います。
この日私が堪能した石狩グルメのいくつかを紹介したいと思います!
望来豚フランクフルト
まずはこれでしょう。
望来豚(もうらいとん)は石狩市厚田区で生産されているブランド豚です。
この望来豚フランクフルトは私は昨年も食べましたが、噛んだときにあふれ出る肉汁が最高で、明らかに普通のフランクフルトより美味しい、オススメの石狩グルメです。
望来豚のフランクフルトは、石狩市厚田区の道の駅「あいろーど厚田」でも購入することができます。
寺内農園の素揚げブロッコリー
2つ目は、石狩市でラガーマンがやっている農園の寺内農園さんの出品で、「素揚げブロッコリーとフライドポテト」です。
この素揚げブロッコリー、絶品です。
今回食べたグルメの中で間違いなくベストワンでした。
寺内農園さん、北海道内の色々なイベントでキッチンカーで出店されているそうなので、見かけた際にはまたごちそうになろうと思っています!
「石狩さけまつり」と言えば、石狩鍋!
3つ目は「石狩さけまつり」に来たなら、鮭を食べなきゃ!ということで、「石狩鍋」です。
石狩鍋は北海道では定番の鍋で、わかりやすく説明すると豚汁に豚肉の代わりに鮭を入れた感じです。
鮭の出汁が出るので、豚汁とは一味違った味わいになります。
石狩鍋は「石狩さけまつり」の定番商品なので、複数の店舗で安価(300円~500円程度)で購入することができます。
鮭ザンギ!
最後に紹介する石狩グルメは「鮭ザンギ」です。
そもそもザンギとは何かというと、鶏の唐揚げの北海道での呼び名で、鮭ザンギとはその名のとおり、鶏肉の代わりに鮭の切り身を唐揚げにしたものです。
この鶏肉のザンギとはまた違った味わいで美味しい「鮭ザンギ」、まさに「石狩さけまつり」ならではのグルメで、他のお祭りではまず味わうことはできません!
「石狩さけまつり」の名物!「鮭のつかみどり」
今年も「石狩さけまつり」の名物イベント、「鮭のつかみどり」が弁天歴史公園の特設会場で行われていました。
抽選券を購入し、抽選を勝ち抜いた者だけが参加できるこのイベント。
その名のとおり特設プールの中を泳いでいる鮭を、手でつかみどりすることができれば、なんと鮭がまるごと一匹もらえます!
なんと太っ腹なイベント!
私はまだこのイベントに参加したことがありませんが、見ていると、プールの中を泳ぎまわる鮭を手づかみするのはかなり難しそうです。
鮭を捕まえることができなければ残念でしたではなく、特に小さい子供の挑
戦者には大人のスタッフが捕まえられるように手助けしてあげたりと、とても優しく、そして本当に楽しいイベントです。
フィナーレはもちまき大会!!
「石狩さけまつり」の終了時刻は16時30分、あっという間に終わりの時間が近づいてきました。
「石狩さけまつり」のフィナーレは、毎年ステージで行われている「大漁太っ腹もちまき大会」です。
三千個もの紅白もちが宙を舞うこの楽しいイベント!
遠くにいてももちは飛んできますが、やはり近くのほうが有利なような気がします。
今回私は到着が遅れ、遠くのポジションになってしまいましたが、なんとか2つのもちを空中キャッチすることができました!
混雑は避けられないが、本当に楽しいローカルイベント「石狩さけまつり」
来るはずのシャトルバスが来ない、というアクシデントはありましたが、結果的には今年の「石狩さけまつり」も本当に楽しいイベントでした。
二百万都市札幌からのアクセスがいいイベント、ということで、どうしても来場時の混雑は避けられませんが、それを乗り越えさえすれば、本当に楽しく、美味しく、そして治安もいい素晴らしいイベントだと思います。
可能であれば毎年参加したい、本当に素晴らしい北海道の秋のローカルイベント、「石狩さけまつり」を紹介させていただきました!
\ コメントくださ〜い /