雪国生まれ、雪国育ちの私。
小学校の頃に友だちと遊ぶ、と言えばソリ滑りをしたり雪だるまを作ったり、ミニスキーっていうのもあったなぁ。かまくらを作ってその中に芸術的なキラキラしたツララを宝物のように集めていたこともありました。
冬の雪遊びは数あれど、子供たちが5、6人集まったら、やることは一つしかないと言っても過言ではありません。
そう、雪合戦です!
なんのために戦うのか、そんなものに理由などはなく、突然飛んでくる雪玉を皮切りに始まる雪合戦。
そんな子供たちの楽しみの一つ、雪合戦ですが、近年は大人の熱き戦いに姿を変えているようです。
スポーツ雪合戦とは?
大人の雪合戦・・・それはスポーツ雪合戦(登録商標されています。)と呼ばれ、日本を中心に降雪地域のヨーロッパなどの国々にも広がっています。
その歴史は意外と古く、1989年、現在国際雪合戦の大会が開催されている壮瞥町の昭和新山で生まれています。
夏の間は洞爺湖や昭和新山の観光などで賑わう壮瞥町ですが、雪に閉ざされた冬は観光客は激減していました。
そこで「冬でも地域の活性化につながることができないか」と考え出されたのがスポーツ雪合戦だったのだそうです。
翌年にはルールが考案・制定され、更に翌年の1989年には初めてのスポーツ雪合戦の大会である「第1回昭和新山国際雪合戦」が開催されました。今では、フィンランド、ノルウェー、ロシア、オーストラリア、オランダ、スウェーデンなどの国々へ広がり、2013年に国際雪合戦連合が発足しました。
今やスポーツ雪合戦は「YUKIGASSEN」と呼ばれ、国際的にもメジャーなスポーツになっているんです♪
スポーツ雪合戦のルール
日本雪合戦連盟HPによると、
- 競技時間内に、雪玉を相手チームの競技者に投げ当てる。
- 競技時間内に相手チームのチームフラッグを抜く。
- 3セットマッチ(1セット3分間)で、2セット先取したチームの勝ちとする。
- 競技者はフォワード4名、バックス3名で構成する。
- 使用するコートについては、長さ36m、幅10mのコートを使用、コート内にはシェルター5基、シャトー2基の壁があり、双方にチームフラッグを立てる。
使う雪玉もサイズが決められており、直径6.5~7cm、1セットに90個の雪玉を使用できます。
実際雪玉を見るとけっこう固く、これが当たったらめちゃくちゃ痛そう…。絶対当たりたくありません…(^_^;)
他にも、細かいルールがしっかり決められていますが、大まかなルールはこんな感じで、要するに時間内に雪玉を全員に当ててアウトにするか、相手のチームフラッグを取った方が勝ち!となるようです。
ルールをざっくり理解(ざっくりすぎる??)したところで、雪合戦の試合を観戦しに行ってみました♪
観戦!雪合戦!
この日行われていたのは、ゆにガーデンで開催されていた「サッポロオープン雪合戦」。
会場には雪合戦のノボリが立っていて、すごい盛り上がりです。
選手たちは試合前に公式の雪玉を受け取り、試合に臨むようです。
いよいよ試合開始です。
選手の皆さんはオートバイに乗るようなごっついヘルメットを被っていて、とても雪合戦をするようには思えませんね。
雪玉受付で受け取った雪玉は、バックスのシャトーに置いておいて、フォアードに転がして渡していました。
白熱した戦いが繰り広げられます。
選手やシェルターに雪玉がぶつかると、雪玉がくだけて飛び散っていきます。やっぱりけっこう…かなり痛そうです。
どうやらこのセットは、赤のゼッケンのチームが優勢のようです。
青のチームのフォアードがいなくなったスキに、フラッグを取って1セットを取りました。
これは見ているだけでも面白い!細かいルールなど全く知らない私ですが、見ているとなんだかアツくなるものがありました。
この日は男女合わせて20チーム余りが参加。この季節にしか味わえない、雪国の熱き戦いを満喫していました。
おわりに
スポーツ雪合戦はコロナ禍で大会が2年連続中止になり、参加チームが激減してしまうなど、苦労もたくさんされたようですが、今年から大会も開催できるようになりました。
雪国の定番スポーツとして、盛り上がっていってくれるといいなぁ。
今年の最後の大会は、一番有名な、聖地・昭和新山での「昭和新山国際雪合戦」が2月25日、26日に開催されます。
3年ぶりの「昭和新山国際雪合戦」。盛り上がること間違いなし!
雪国の熱き大人たちの戦い、観戦しに行ってはいかがでしょうか?(ちびっこブロックもあります。)
ちょっと遠いかなぁ~??
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