函館で温泉と言えば、空港からも非常に近く北海道三大温泉のひとつに数えられる湯の川温泉が非常に有名です。
しかし、こちらも観光名所として有名な西部地区の近く、函館山の麓あたりに特に地元民から愛される別の温泉があります、それが今回紹介する谷地頭(やちがしら)温泉です。
歴史と概要
同じ函館市内の温泉であり600年ほど前の室町時代に原点を持つ湯の川温泉と比べると歴史自体は浅く、温泉が掘り当てられたのは1878年ごろと言われ、戦後の1953年に源泉かけ流しの「市営谷地頭温泉」として現在の入浴施設の前身がオープンしました。
それから60年後の2013年に民営化され「谷地頭温泉」としてリニューアルオープンし現在に至ります。
湯の川温泉同様に函館市電(路面電車)でアクセス可能なことから、古くから通い続けている地元の方も多く、どこか懐かしいような雰囲気の中で温泉に浸かることが出来ます。
おすすめや感想
概要でも触れたとおりアクセスのしやすさが特徴で市電の電停からも近く、また多くの観光客を集める函館山や西部地区、ベイエリアからも徒歩30分以内で訪れることができ、歩き回った疲れやかいた汗を流すのにもおすすめの温泉です。
また、深夜から船を出して海産物を獲りに行き、比較的早い時間に仕事を終える漁師が多い港町らしく、早朝6時からオープンしているのも特徴で、特に日の出の遅い冬には夜明け直後の薄明りのなかで五稜郭形の露天風呂を楽しむこともできます。
施設内には休憩所と食堂もあり、軽食が提供されているほか温泉で火照った身体にもおすすめのソフトクリームも販売されています。
アクセス
アクセスは函館市電の谷地頭電停から徒歩5分、当電停は市電2系統の終着駅となっており、行先として表示もされているので迷うことなく乗ることが出来るでしょう(運行間隔は日中で約12分に1本)。
歴史は浅く温泉の種類も湯の川と比較すれば少ないものの、多くの観光客でにぎわう当地とはまた異なった、落ち着いていていい意味でローカルな香りのする温泉で、人の多すぎるところは苦手だと言う人に特におすすめの温泉です。
アイキャッチ:Soica2001, Public domain, via Wikimedia Commons
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