年越しは宗谷岬で?!

宗谷岬で年越しをする人々が居ることをご存知でしょうか?
宗谷岬といえば北海道の最北端、年越しはもちろん大晦日から元旦にかけて、そうなれば極めて厳しい環境なのは言うまでも無いでしょう。
さて、この人々は宗谷岬までどうやって行くでしょうか、車はもちろんなんとオートバイや自転車でやってくる人々が居て、彼らの間では一種のチャレンジのようになっているようです。
筆者は車で行ったのでその体験談を記します。

目次

宗谷岬へ向かう

筆者は関東在住なのでフェリーの利用は避けられません、いくつかあるルートの中から新潟〜小樽の航路を利用することにしました。
年末の新潟港、乗船待ちの車を眺めていると、これから雪と極寒の地へ向かうとは思えない数の車やバイクをそれなりに見かけます。

フェリーに乗ってしまえば小樽まではまる1日かかるので、もうくつろぐほかありません。
フェリーとあってあまり期待はしていなかったのですが、これが想像に反して快適な船で、揺れもほとんど感じませんでした。
まるで豪華客船のようなロビーや、なんと露天風呂までついていますが、出港してしばらくは陸側の女湯は入れないというところが船ならではです。

レストランも思ったより美味しく、北海道と新潟それぞれの特産品を食す事ができるようになっています。
そんなこんなで、退屈することなく船での時間は過ぎ、翌日明け方に北海道へ着きました。

北海道上陸

船は、明け方日の出る前に小樽港へ到着し、いきなりの雪道とアイスバーンに面食らいながら、とりあえず近くのコンビニまでいきます。
そこで朝食を買っていると、なんと新聞配達のバイクを見かけました!
この道路で?と思ったのですが、郵便配達のバイクも見かけたのでどうやら北海道では普通のようです。

そこからはひたすら宗谷岬を目指します。
初めて北海道の雪道を走って驚いた事といえば、他の車がとてつもないスピードで走っている事で、数センチの積雪で事故だらけの東京からは想像もつかないようなスピードで走っています。

初めは怖かったのですがしばらくしたら慣れて流れに乗れるようになりました。
それもそのはずで、広大な北海道をゆっくり走っていては永久に目的地に着きません。

宗谷岬

宗谷岬が近くなると目的地が同じであろうバイクや自転車を見かけるようになります。
視界が悪い中、突然現れるバイクにはびっくりする事もありましたが、バイクもスパイクタイヤを履いているようで場面によっては車を追い越して走っていくような事もあり、ちょっと驚きです。

宗谷岬に着いてみると、みんな記念碑で記念撮影をしたりして、盛り上がってしました。駐車場もいっぱいで、大雪極寒の環境とは思えないほどの賑わいです。
それと共に、最北端に来たんだ!なんていった実感がじわりじわりと湧いてきて、打ち上げ花火を見ながら極寒の中で年を越しました。

この日は初日の出を見るために車内泊で過ごしました。万全の装備で挑んだのですが、やっぱり寒かったです。
ですが、美しい日の出と共に辺りが見え始め、天候が良かったので海の向こうにロシアが見えると、さらに最北端に来た実感と感動が湧いてきます。

率直な感想ですが、宗谷岬で年が越せてよかった。
安全面からこれらの人々には批判的な意見もありますが、日本でできるささやかな冒険として、ひっそりとこの文化が続いてほしいなと思います。

※画像はイメージです。

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