ピップエレキバンといえば、年配の方におなじみのちっちゃい磁石のついた、肩こりの時に貼るやつです。
北海道のちょうど中央くらいにある上川郡に、比布町(ぴっぷちょう)という町があります。
エレキバンのピップと比布町、おなじ名前のように思えますが・・・何か関係があるのでしょうか?!
今回は、ピップエレキバンと比布町について紹介します!
ピップと比布
まず、ピップエレキバンを製造・販売しているのがピップ株式会社。大阪府大阪市に本社がある製薬会社です。
磁気治療器ピップエレキバンをはじめ、ドリンク剤のピップ内服液やダダン、ダダンは「ダダーン〜ボヨヨヨン」とインパクトあるCMを覚えている方いますよね?
他にもボディケア用品のスリムウォークなどを医療品を中心に衛生用品の製造を販売しています。
比布町は、北海道上川郡の上川盆地にある町です。町名の由来は諸説ありますが、アイヌ語の石の多い川・ところという意味の「ピピペッ」や「ピオプ」をもじったとようです。
中心産業は農業で、道外からも非常に人気のあるお米「ゆめぴりか」発祥の地で、いちごの栽培も盛んで特産品となっています。
スポーツにも力を入れ、特に冬期の屋外スポーツが盛んな事から「スキーといちごのまち」の町と称しています。
さて、この大阪の大手製薬会社と北海道の町、名前だけは似ていますが・・・一体どのような関係があるのでしょうか?
ピップと比布の縁
無関係と思える企業と町のファーストコンタクトは、「ピップ」が同じ読み方というをピップ株式会社が目をつけ、1980年に比布町でピップエレキバンのCMロケが行われました。
CMには、俳優の樹木希林さんと会長の横矢勲氏が出演し、二人のシュールな掛け合いが話題となり人気を博し、比布町は一躍有名になりました。
全国から観光客が押し寄せ、ロケ地である比布駅の入場券が1日1000枚も売れた日があるそうです。
こうしてピップと比布の「縁」ができたのでした。
ピップと比布のつづく縁
このCMから長い年月が経った今でも、ピップと比布の「縁」がつづいています。
CM放映から約40年となる2019年、ピップと比布町がお互いに応援し合う「PIP相互応援大使活動」を開始しました。どういう取り組みかと言うと、ピップ側からの応援は、比布町限定販売商品を作成したり、比布町に転入した際や婚姻・出生などのお祝い時にピップからプレゼントがもらえるようです。
比布町側からの応援は、スポーツ施設での広告掲示、イベント開催時の販売スペース提供などを行っています。
他にも、縁の地である比布駅では「風っこ そうや号」限定デザインのピップエレキバンの配布も行われたり、ピップと比布町とは様々な「相互応援」の取り組みを今後もつづけて行くそうです。
ピップが繋げた素敵な縁
いかがでしたか?ピップと比布町。名前が似ているからとピップエレキバンのCMからはじまり、相互応援するというとっても素敵な取り組みをしていますね!
思えば、私も「比布」という地名があることを、このピップエレキバンのCMで知ったのだと思います。
日本で唯一、パ行で始まる自治体だそうですよ!
ちなみに2016年、1980年に放映された樹木希林さんと横矢勲会長が出演するあのピップエレキバンのCMを、比布町職員が再現したものが話題になりました。
本物のCMになぞらえて、比布町をPRしようとした途端に通過列車にさえぎられるという内容。
YouTubeで当時のCMを知らない世代にも広まり、再生回数は4万回を超えています。
ちなみに、比布町の名前の由来と言われているアイヌ語に「石の多い」という意味があるというところに、ピップエレキバンも磁石!と1人で勝手に盛り上がってしまいました!(笑)
ということで、これからも「ピップと比布町」に注目です!
※画像はイメージです。
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