根室に「オランダせんべい」という、ご当地銘菓があるのをごぞんじでしょうか?
かといって道内で有名なのかと言えば・・・そうでもありませんが、札幌駅のお土産コーナーでも扱われているので銘菓であるのは違いない・・・かな?
そもそもですが、北海道なのに「オランダ」、オランダなのに「せんべい」とは?
今回は、「オランダせんべい」の謎に迫ります!
オランダせんべいの由来
なぜ北海道の根室で「オランダ」なのでしょうか?
その由来は、根室が北方海域の主要な港だったことと関係があります。
江戸時代、日本は鎖国をしていましたが長崎でオランダとは貿易が行われ、オランダの外国船から伝えられた「オランダ煎餅」というお菓子がありました。
当時、根室港はサケやコンブなどの海産物を扱う北前船のルートとして栄えて日本全国とつながっていたので、出入りする船の船員等がおやつとして食べていたのが広まったのではないかと言われています。
オランダせんべいとは
「オランダせんべい」は、昭和40年頃から根室市の端谷菓子店で販売されている焼き菓子で、創業当初から1枚1枚、手焼きで作られています。
せんべいと言いながら原材料は小麦粉と黒糖がベース、見た目は直径16㎝ほどの円形でほぼワッフル。
なぜこの形になったかというのは、もともと南部せんべいを作っていたからで妙に納得してしまいますね。
さてこの「オランダせんべい」を食べてみると、せんべいなのにフニャっとしているのに驚き、それだけではなく噛み切れない?!
とにかくコシがあり、噛んでも噛んでも噛み切れない。
そして噛む度に黒糖ならでは香ばしい苦み、ほのかな甘みが口の中に広がり、やめられない止められなく味。
気がつけば1袋で4枚入のすべてを食べ尽くし、顎の疲労感と謎の満腹感を覚えつつ、もうちょっと欲しくなる。
根室市民のソウルフードと言われているのが納得です。
当初はパリパリでしたが、お客さんからの要望で、今のやわらかでもちもちとした食感にしたそうなのですが、これは正解ですね。もし普通のせんべいであれば、ここまで人気が出たとは思えません。
ちなみに1袋4枚入りで税込み260円、1個65円の高コスパです。
オランダせんべいの美味しい食べ方
私のおすすめは、焦げない程度にトースターで少し温めて食べることです。
少しカリッとして、モチモチ感が増すとともに少し噛み切れやすくなっように感じ、この食感がクセになるんですよ。
ホットケーキのようにバターやはちみつ、メープルシロップをかけるのもよし、チョコレートシロップやバニラアイスも合うと思いますが、一口サイズに切っておくのを忘れないようにです。
シンプルな味なので、ちょっと大げさですが無限のバリエーションで頂けるのが「オランダせんべい」でしょう。
おわりに~歴史のロマンを感じるお菓子
いかがでしたか?
オランダせんべい、食べたくなりますよね?!
オランダせんべいは、柔らかいので食べても音がせず、昭和30年代には根室の映画館で人気のおやつだったそうです。
なるほど、そういう利点もあるのですね!
オランダから長崎を経て、遠く北海道根室で根付いたオランダせんべい。
歴史のロマンを感じるとともに、せんべいのように丸くて固いから「せんべい」って名付けたんだろうな。と思うと、なんだかほっこりしてしまうのは私だけでしょうか。
根室まで行かなくても札幌で買えますので、いちど食べてみてほしい!
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