「週末は家族で出かけたいけれど、小さな子どもがいて遠出は大変」そんな悩みを抱えるご家庭も多いのではないでしょうか。わが家も、5歳と2歳の未就学児がいる30代夫婦です。
特に休日は子どもたちの「どこか行きたい!」という元気なリクエストに応えるべく、毎回どこへ行くか頭を悩ませています。
そんな中、思いきって札幌から南富良野町までドライブ旅に出かけ、北海道の大自然を満喫できる「なんぷアドベンチャーパーク」へ足を運んでみました。片道2時間半と決して近くはありませんが、その分ちょっとした旅行気分も味わえる場所です。
今回は9月の爽やかな晴れた日に訪れた体験をもとに、未就学児を連れた家族にぴったりのポイントをご紹介します。
施設概要
なんぷアドベンチャーパーク(略称:N・A・P)は、北海道空知郡南富良野町幾寅にある道の駅「南ふらの」に隣接した新しい家族向け公園です。2024年4月に開園したばかりで、設備も新しく清潔感があります。公園全体が白砂で整備されており、歩きやすく転倒時の衝撃もやわらぐため、小さな子どもでも安心して遊べる環境が整っています。
園内には遊具エリアのほか、芝生の広場やドッグラン、自動販売機、ベンチが点在し、親子でのんびり過ごせる工夫が随所に見られました。山や川に囲まれた立地なので、景色を楽しみながら自然と触れ合える点も大きな魅力です。空気も澄んでおり、深呼吸したくなるような心地よさがありました。
大人気の「わんぱくツリーアドベンチャー」や「レールウェイ」
まず目を引くのは、児童向け複合遊具「わんぱくツリーアドベンチャー」です。高さ約10メートル、全長約20メートルのローラー滑り台を中心にした大型構造で、森の中にそびえ立つようなデザインが印象的でした。対象は小学校1年生以上ですが、滑り台の迫力に圧倒されながらもチャレンジしてみたくなる魅力があります。
さらに、ターザンロープの進化系ともいえる「レールウェイ」も人気の遊具のひとつでした。レールに沿って滑空するこの遊具は、スピード感と浮遊感があり、少しスリルを味わいたいお子さんにぴったりです。順番を待つ列ができるほど注目を集めており、何度も挑戦する子どもたちの姿が印象的でした。
午前11時頃に到着したときは、多くの子供たちが遊んでおり、人気ぶりがうかがえました。我が家の5歳の子どもは残念ながら年齢的に利用を控えましたが、少し年上のお子さんにはぜひ体験させたい遊具です。
小さな子でも安心「わくわくフラワーアスレチック」
未就学児でも安心して楽しめるのが、「わくわくフラワーアスレチック」です。こちらは3歳から小学校入学前までを対象とした幼児用遊具エリアで、滑り台、クライミング要素、足場遊びなどが一体となっています。
5歳のわが子はここが大のお気に入りで、何度も滑り台を繰り返していました。高さもそこまでないため、一人でも安心して遊べる設計で、転倒しても砂地なので安心感があります。遊具の周りには保護者が腰かけられる縁石やベンチもあり、見守る側も疲れずに済みました。
まだアスレチックの対象年齢に満たない2歳の子どもは、白砂の地面で砂遊びを楽しんだり、一人用のブランコでゆったりと揺られたりして遊んでいました。大きな遊具が難しい年齢でも、しっかりと楽しめるスペースが用意されている点は安心感があります。
子連れにうれしい設備も充実
園内の設備も子連れにはありがたい内容が揃っています。トイレは道の駅「南ふらの」館内にあり、清掃が行き届いていてとても清潔でした。授乳室やおむつ替えスペースも同じ館内に完備されているため、乳幼児連れの家庭でも安心です。
飲み物は敷地内の自動販売機で購入でき、休憩には道の駅利用者と併用で使えるレストスペースもあるため、食事や小休憩に困ることはありません。我が家も子どもたちと一緒におやつタイムをとり、虫の声を聞きながらのんびりと過ごしました。
訪問アドバイス
実際に訪れてみて、これは持って行ってよかったと思ったのは、帽子と日焼け止め、飲み物、そして砂遊び道具です。砂場ではバケツやシャベルを持ってきている家族も多く、子どもたちは時間を忘れて遊んでいました。
また、靴はスニーカーや運動靴のような歩きやすいものがベストです。白砂は靴の中にも入りやすいため、履き替え用のサンダルを車に積んでおくと、帰りも快適でした。
おすすめポイント
- 年齢別に遊べるエリアが明確に分かれており、兄弟姉妹それぞれが自分に合った遊びを楽しめる
- 白砂の地面は転倒時の衝撃をやわらげ、小さな子でも安心して遊べる
- ドッグランが併設されていて、ペット連れの家族も一緒に楽しめる
- 芝生スペースが広く、レジャーシートを敷いてゆったりと過ごせる
- 道の駅と隣接しており、トイレや授乳室、売店などの設備が使いやすい
気になるポイント
- 札幌からは2時間半以上かかり、やや遠い
- 園内に日陰が少なく、夏は暑さ対策が必要
- テント設営禁止のため、日差しを遮る工夫が必須
- 水遊びエリアはなく、夏場は少し物足りない
- 白砂が靴の中に入りやすい
- 遊具が混雑しており、年齢制限を守らずに遊ぶ子どもの姿も見受けられる
なんぷアドベンチャーパーク
なんぷアドベンチャーパークは、自然の中でのびのびと遊べる公園でありながら、設備や安全面にも配慮された非常にバランスの良い施設です。ドライブ途中の寄り道にもぴったりですが、せっかくならしっかり時間をとって遊びたいスポットでもあります。
遊びと自然、そして家族の時間を大切にしたい方には、ぜひおすすめしたい場所です。次回は紅葉が見頃の時期にもう一度訪れ、秋の自然と遊具を満喫したいと考えています。
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