一年という短期間ではありますが、仕事の関係で北見市に住んだ事があります。
元々東北の出身ですから、寒い地域へ移り住む事に抵抗はありません。でも北見市は北海道の中でも極寒の地域と知られ、街に設置してある温度計がマイナス表示になる事がざらで、マイナス30度という気温も経験しました。
初めて北見駅に降り立ったのは2月の本当に寒い日。大袈裟ではなく呼吸をすると空気の冷たさに肺が痛み、上手く呼吸ができなかったのを覚えています。
口呼吸ではなく鼻から呼吸をしようとすると、今度は鼻毛が凍って違和感があり、やはり上手く呼吸が出来ず、正直ここで生活が出来るのだろうかと不安になりました。
しかし、郷に入れば郷に従え。
冬の過ごし方を少しづ学び、冬にしか楽しむ事ができないアトラクションを楽しむ事ができました。
極寒の地の楽しみ
先ず、冬の風物詩として見逃してはいけないのが、「流氷」です。流氷は海面を漂流する氷の塊で、北海道で見られるのはオホーツク海のはるか北、サハリン北東部の海で生まれた流氷が流れ着いていると言われています。
そして、この流氷は、北半球では最も南で見る事ができる流氷の南限でもあり、とても貴重な物です。
滞在期間中に是非この流氷を間近で見たみたいと思い、ただ遠くから流氷を眺めるだけでは無くてクルーズの様に船の中から、しかも流氷を粉砕しながら進む船もあると聞き、早速隣町の網走まで行く事にしました。
ただし北見市内ではなく隣の網走まで行かなくてはなりませんが、天候と道路状況が良ければ、約一時間で到着します。ちなみにですが、網走の他にも門別や知床で同じ様なクルーズ船が出航しています。特に知床は世界自然遺産としても知られた美しい場所で、乗り比べてみると良いですね。
おーろら号に乗る
網走から出ている船は、「網走流氷観光砕氷船おーろら」です。TVなどで良く知られている、船の先端にドリルがついている船は「流氷観光船 ガリンコ号」で北見より北にある紋別から出航しています。
迫力といえば「ガリンコ号」ですが、北見からのアクセスとゆったりと船の旅を楽しめるので、私は「おーろら」が好きなのでお勧めしたいですね。
サンセットクルーズもある様ですが、景色も楽しみたいと思い私は午後の早い時間のクルーズにしました。
自然界の産物ですから流氷が少ない時もあると聞いていましたが、この日はたくさんの流氷を見る事が出来ましたし、天気も快晴でとても良いコンディションです。
「流氷」は氷ですから色のイメージはもちろん「白」だと思いますが、船が流氷を粉砕しながら進み、割れた流氷の内側は、とても鮮やかなコバルトブルーである事が分かります。この白とコバルトブルーの色のコントラストはとても美しく感動的。
色だけでは無く、船が流氷を粉砕する時のダイナミックな音はとても迫力があり、ダイナミックに流氷を砕きながら進む船に身を委ね、大自然が生み出した芸術作品を満喫するというとても貴重な経験できます。
もし、北海道の道東を冬に訪れる機会があったら、体験して欲しいアトラクションです。
※画像はイメージです。
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