仕事で北海道に数か月滞在中の春、休日を使って弟子屈町にある摩周湖の第三展望台に行きました。
カムイトー神の湖
道摩周湖(ましゅうこ)は阿寒摩周国立公園の東側に位置するカルデラ湖。アイヌ語で、神の湖という意味の「カムイ・トー」と呼ばれています。
川とのつながりがないため水位が一定で、植物プランクトンの生息密度が小さいことになどが起因して、約20mに維持されている高い透明度から生み出される色は「摩周ブルー」と呼ばれています。
第三展望台へ
摩周湖には第一展望台、裏摩周展望台、第三展望台三つの展望台があり、弟子屈の同僚の勧めもあって第三展望台を訪れました。道道52号線沿いにある駐車場は十分なスペースが確保されています。
車を降りてまず目につくのは美しい湖!ではなく、その反対側の景色。駐車場ら湖は見えません。
でも青空とどこまでも続いていそうな緑、日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖(くっしゃろこ)。よく見ると白煙を上げる活火山、硫黄山を望むことができる景色に目を奪われます。
車内では感じることのできなかった風や鳥のさえずりも相まって、自然に包み込まれたような感覚に浸ることができました。
展望デッキへ
駐車場からの景色を十分に堪能し、いよいよ目的の摩周湖を見に行きます。道路を挟んで向かいにある階段を上って展望デッキへ向かい、ついに神の湖とご対面です。
目の前には堂々と広がる湖があり、波一つない深い青色の湖面には湖を囲う山と雲がはっきりと映っています。中央あたりには「神になった老婆」を意味するカムイシュ島という小さな島が見えます。
ちょうど団体で来ていた賑やかな観光客が入れ替わるように戻っていくと、デッキに残ったのは5~6人ほどで、静けさがより一層際立ち、普段は毎日のように電車や車の騒音とともに生きていた私には信じられない。
静寂の中、ただそこに広がる湖からは圧倒的な迫力も感じ、息をのむような景色とはまさにこのことです。神の湖という名に決して負けない美しさを持つ神秘的な湖でした。
補足情報
摩周湖は霧が発生しやすく、「霧の摩周湖」と呼ばれ湖面が見えないなんてこともよくあります。特に6~7月が発生しやすく、今回のように快晴で湖面全体を見渡せるのは珍しいことのようです。
霧がかった湖もまたきっと神秘的なのでしょう。
早朝の時間帯には、運が良ければ雲海が見れたりもするようです。
第三展望台から第一展望台までは3.4㎞、道路沿いをハイキングがてら歩いていくのも良さそうですね。
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