黒い飯と書いて「黒飯」(こくはん)ってご存じですか?
白飯の逆?!それとも赤飯の仲間?!
実は、北海道ではわりとメジャー?!な食べ物なのです。
今回は、この「黒飯」についてご紹介します!
そもそも黒飯とは?
黒飯とは、北海道や東北地方で葬式や法要で出される料理で、黒豆入りのおこわのことです。
慶事の御赤飯に対して、弔事の御黒飯という事になります。
赤飯は小豆の煮汁や北海道では食紅で赤く色づけられるのに対して、黒飯は黒豆とは別におこわを蒸かして黒い色を混ぜないように作ります。
白い塩味のおこわに黒豆を混ぜたりトッピングする感じになります。
黒飯のルーツ
黒飯は北海道でよく見られますが、日本各地で弔事の時に食べる風習があります。
東北地方・北陸地方・長野県・千葉県・関西地方の一部地域でこの文化があるそうです。
その昔、日本各地から北海道に入植する際に入ってきた風習が残ったものと思われます。
また、同じ黒飯でも「白蒸し」「しろぶかし」「みたま」など、地域によって呼び名が色々あります。
ちなみに、同じ「黒飯」でも醤油で味付けしたおこわもあれば、「しろぶかし」という名前で白ささげや白花豆など白い豆で文字通り真っ白なおふかしの地域もあります。
もっと言うと、福井県や静岡県などでは弔事なのに赤飯を食べる地域もあります。
弔事の時に食べるものは、地域によって本当に色々で奥が深いですね。
黒飯てよく考えたらすごい名前だなあ〜
ちなみに私は関東育ちで、弔事の時の折詰で出てくる、おふかしが何ていう名前かは考えたこともなく知らなかったです。
それで今回調べてみたところ「しろぶかし」という名前でした。
黒飯とは違って、白花豆のような白い大きめの豆が使われたものです。
同じ関東でも「しろぶかし」は北関東から東北にかけての地域らしく、両親の実家のほうではメジャーでしたが私の育った地域ではまた違うようです。
黒飯は北海道に来て初めて見聞きしましたが、その関東の「しろぶかし」も白いおこわなので、なんとなく豆が違うだけ?!くらいの感覚でした(笑)
みなさんの地域の風習も、他から見るとびっくりするものがあるかもしれませんね!でも、故人を送る・偲ぶ大切な文化ですから、これからも受け継いでいきたいものですね。
※画像はイメージです。
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