TVか何かで知床に温泉が流れる滝があると知り、学生の時ツーリングで行って登りました。
温泉の滝として紹介された知床の「カムイワッカの湯の滝」。いつか行ってみたいとずっとおもっていました。
そしてそのチャンスは、学生時代、北海道ツーリングの時、ずっととってあった知床半島に行くことができました。
唯一のYHの岩尾別YHに泊まり、まだ知る人ぞ知る知床の秘湯をめぐり、その頃は交通規制がなかったので自由に走れた知床林道へ。
ダート道をロードバイクなので恐る恐る走って、滝に架かる橋の道が広がってるところにバイクを止めて、カムイワッカの湯の滝の下に。
確かに川がお湯でした。しかも岩が温泉の成分でツルツル。地元の人によると毎年何件も転倒・転落事故が起きてると言ってました。
裸足や靴だと滑るのでこれを使うといいと借りた、サポーターのような綿でできた軍足に履き替え川に降りて中に入り登っていきました。
これを登るのという切り立った壁をよじのぼったりして、上の方の油温がちょうどいいという一の滝まで登りました。
一の滝と呼ばれる滝の川の温度はちょうどお風呂くらいの温度。
そこの滝壺に入ってみましたが、2mの水深なので立ち泳ぎ状態でないと沈んでしまいそうになったのを覚えてます。
泉質は強酸性で舐めると酸味がするくらい強く、登ってくる時にできた擦り傷がしみました。
ここまでくるのは岩登りなどあって結構あぶないにもかかわらず、思ったより観光客がいたのを覚えてます。
天気がよかったので、遠目に見えるオホーツクの青い海がすばらしかったです。
苦労して登ってきた価値はあるなあと感動。
しかし登る時は好奇心としたがみえないので、怖いもの知らずのようにガンガン危ないとこもクリアしてきましたが、「山は登るより下る時の方が事故が多い」という言葉どおり、降りていく方が怖かったです。
なんせ10mくらいの崖をよじ登ったりしたのですが、下が見えると怖いことこの上ないのでした。
しかも下りてくる私を見て、下にいる人が「危ない」とか言うものですから。
レスキューとかの高所訓練で「下を見るな」と注意される意味がわかりました。
しかし、知床が世界遺産になって交通規制で林道には入れなくなりました。
また、聞くところによるとこの滝も一の滝までは登れなくなり、途中のお湯がぬるい2の滝までしか行けなくなったそうです。
人が多すぎるのか事故が多くなったのか理由はわかりませんが。
ずいぶん前のことですが、命がけだった分、強烈に思い出というか印象がつよかったので、最近行ってきたかのようにはっきり憶えてます。
いけりんと言います。バイクは事故ってなくしてしまったので、今は鉄道旅行に戻ってます。
「きょうみぶかいところをさがして訪問する」という基本的には学生の頃とかわりませんが、知らない街を探索という新たな興味がうまれました。
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