冬は雪に閉ざされ、多くのキャンプ場が閉鎖される北海道において、通年営業する数少ないキャンプ場、「オートリゾート苫小牧アルテン」。
広大な敷地の中に数多くのテントサイト、建物サイトを擁し、隣接する温泉「ゆのみの湯」でキャンプのみならず温泉も楽しめるこの素晴らしいキャンプ場。
真冬の2025年1月に冬キャンプしたときのことをレポートしたいと思います!
オートリゾート苫小牧アルテンとは
冬期間は営業しないキャンプ場が圧倒的に多い雪国、北海道において、通年営業している数少ないキャンプ場です。
236.4ヘクタールの広大な敷地の中に、様々な形式のテントサイト、そして6人用ログハウス、9人用キャビン、4人用バンガローなど、5種類の建物サイトが用意されています。
夏期間はカヌーやパークゴルフ、冬期間は隣接する錦大沼公園でのワカサギ釣りなど、様々なアクティビティも楽しむことができ、徒歩圏内には温泉「ゆのみの湯」もある、高規格キャンプ場です。
至れり尽くせりのセンターハウス
オートリゾート苫小牧アルテンのチェックイン時刻は、テントサイトは13:00から、建物サイトは15:00からになっています。
キャンプ場への入場方法は、天然温泉「ゆのみの湯」の駐車場入口を過ぎてすぐのところにゲートがあるので、そこでインターホンのボタンを押してフロントスタッフに自分が予約したサイトと氏名を告げることで行うことができます。
ゲートをくぐり、しばらく進むと「右折センターハウス」の看板が見えてくるので、そこを右折するとオートリゾート苫小牧アルテンの大きなセンターハウスが見えてきます。

センターハウス前の駐車場に車をとめ、センターハウスに入って右側の受付カウンターにてチェックインの手続きを行います。
料金は前払い制で、キャンプ場は現金のみの支払いが多い中、各種キャッシュレス支払いにも対応しているのが素晴らしいところです!
センターハウス内設備の紹介
まず受付カウンターに向かって右側に売店があります。
それほど大きな売店ではありませんが、品ぞろえは素晴らしく、チャッカマン、焚き付け、木炭、薪など、何か忘れても大抵のものはこの売店で購入することができます。
センターハウス入口付近には隣接する温泉「ゆのみの湯」のチケット購入自販機があり、ここでチケットを購入すると、600円でオートリゾート苫小牧アルテンのチェックインから3日間「ゆのみの湯」に入り放題という、素晴らしい特典があります!

受付カウンターに向かって左側には冬期間のテントサイト利用客用の炊事場、無料で使える電気ポットのお湯、電子レンジがあります。
さらに1F奥の通路を進むと、連泊客用のコインランドリー、トイレ、無料で使用できるシャワールームもあります。
まさに至れり尽くせりの高規格センターハウスですね!
バンガロー(4人用)の紹介
私は今回は定員4人までのバンガローを夫婦で予約しました。
オートリゾート苫小牧アルテンのバンガローの料金は夏期間は9000円、冬期間は6300円となっていて、ホテルのように1人いくらではなく、建物1棟の料金となっていますので、人数が多いほどお得になりますね!

バンガロー内の設備
オートリゾート苫小牧アルテンの建物サイトの中では最も安く利用できる、このバンガロー。
しかしその建物内の設備は、ロフトタイプの2段ベッド、マットレス(4人分)、テレビ、ストーブ、炊事台、ウォシュレット付トイレなど、必要十分なものがそろっています。

寝具はマットレスのみなので、各自寝袋などの持ち込みが必要になりますが、このバンガローのストーブはかなり強力なものなので、万が一寝具を忘れてもストーブの温度を上げれば寝具がなくても快適に眠ることは可能だと思います。

ちなみにオートリゾート苫小牧アルテンの建物サイトで最も高価なログハウス(定員6名)には、他に風呂やベッド、テーブルやイスなども設置されていて、キャンプというより貸別荘感覚で利用することができます。
バンガローではWifiも利用可能なので、建物にこもってNetflixやYoutubeなどの動画サイトを見て過ごすインドアキャンプも悪くないですね!
温泉「ゆのみの湯」で温まる!
オートリゾート苫小牧アルテンに併設されている温泉「ゆのみの湯」は、キャンプ場から徒歩で行くことができるかなり大きな温泉施設です。

営業時間は10:00~22:00、利用料金は大人(中学生以上)が600円、小学生が300円となっていて、前述した通り、キャンプ場のセンターハウスで600円のチケットを購入すると、キャンプ場利用期間3日間まで入り放題となっています。
「ゆのみの湯」内にはレストランもありますので、キャンプ場で食事を作らず、ここで食事をとる、という使い方もできますね。
「ゆのみの湯」の浴場紹介!
温泉「ゆのみの湯」には西浴場と東浴場があり、奇数日と偶数日で男女が入れ替わるシステムになっていて、浴場の内容に少し違いがあります。
なのでキャンプ場でチケットを購入したら、チェックイン日の夜とチェックアウト日の朝に入れば、両方楽しめるということです!
浴場の内容は、西浴場と東浴場で共通しているのが、露天風呂、大浴槽、ジャグジー、サウナ、水風呂、かぶり湯で、西浴場のみにあるのが寝湯、東浴場のみにあるのがハーブ湯となっています。
この中で個人的におすすめなのは露天風呂で、十分な広さがあり、茶色くて舐めてみると少ししょっぱい、素晴らしい泉質だと思います。
以前はうたせ湯があったのですが、2021年の法律改正によって利用できなくなってしまったのが本当に残念です。
「ゆのみの湯」の混雑度合は?
私は「ゆのみの湯」を何度も利用していますが、いつもそれなりに混んでいる印象ですね。
キャンプ場がガラガラのときでも、「ゆのみの湯」がガラガラ、ということは1度もありませんでした。
バンガロー前でローストチキンを楽しむ!
温泉で十分温まったあとは、キャンプ場に戻り、夕食の支度です。
今回はダッチオーブンでローストチキンを作ることにしました。

鶏肉にクレイジーソルトとにんにくチューブ、道の駅で購入したハーブ(ローズマリー)をまぶし、同じく道の駅で購入した地元産のじゃがいもとニンジンを入れて炭火で熱するだけの簡単料理です。
ダッチオーブンを熱して出来上がるまでの間は、ダッチオーブンの脇でソーセージを焼いて楽しみました。
北海道の冬キャンプでは、飲み物を冷やすのも缶を雪につっこんでおけば冷蔵庫いらずなのがいいですね!

できあがったローストチキンの味は?
40分ほどダッチオーブンを熱し続け、ローストチキンが完成しました!
そのお味は・・、もちろん美味しかったですが、主役のチキンよりもじゃがいものほうがかなり美味しかったです。
ホクホクして柔らかく、最高のじゃがいもでした。さすが地元産の新鮮なじゃがいもですね!
バンガロー内にカメムシが大量発生?!
チェックイン時にスタッフの方から言われていたのですが、例年では秋に発生するカメムシが、今年は暖冬のせいか真冬の1月に発生しているとのことでした。
実際にバンガローに入ってみると、いっぱいいましたね~。
1泊の間に10匹以上駆除しました。
私は虫は平気な方なので、ティッシュペーパーなどで駆除しましたが、苦手な方はフロントで殺虫剤を貸出ししているので、それで対応するのがいいかと思われます。
オートリゾート苫小牧アルテンの不評部分
北海道で一二を争う人気の高規格キャンプ場であるオートリゾート苫小牧アルテンですが、欠点の全くない、完璧なキャンプ場というわけではなく、いくつか不評部分がありますので、それを紹介したいと思います。
料金設定が高い
これは至れり尽くせりの高規格キャンプ場の宿命かもしれませんが、他のキャンプ場と比較すると明らかに料金設定は高いです。
テントサイトだと、1番安いみずならサイトで夏期間3300円、1番高い炊事台や電源付のからまつサイトで夏期間6600円。1泊1000円程度で利用できるキャンプ場が結構ある中で、これは明らかに高いですね。
あまりにも整備されすぎている
このオートリゾート苫小牧アルテンは、「キャンプとは、自然の中で不便を楽しむもの」という志向のキャンパーには不評のようです。
理由はあまりにも整備されすぎていて、自然の中、というより公園でキャンプしている感覚になってしまうから、との意見は結構あるようです。
たしかにこの至れり尽くせりの高規格キャンプ場、オートリゾート苫小牧アルテンはキャンプ初心者や快適にキャンプを楽しみたいファミリー層向けのキャンプ場であり、キャンプ上級者には物足りない、という部分はあると思いますね。
夏も冬も快適にアウトドアを楽しめる素晴らしいキャンプ場
不評部分も紹介させていただきましたが、このオートリゾート苫小牧アルテン、私は個人的には大変お気に入りのキャンプ場で、毎年冬キャンプを行っています。
他のキャンプ場と比べて料金設定は高めですが、冬期間はテントサイトは半額、建物サイトは30%オフになりますので、冬期間はリーズナブルにキャンプを楽しむことができます。
また、最近アニメの影響などで女性キャンパーが増えてきているようですが、現実には女性のキャンプ(特にソロキャンプ)は危険が伴います。
しかしこのオートリゾート苫小牧アルテンの建物サイトならしっかり扉を施錠できますので、女性でも安心してキャンプを楽しめるのも素晴らしい点だと思いますね。
夏も冬も快適に、そして安全にキャンプを楽しめる高規格キャンプ場、オートリゾート苫小牧アルテンを紹介させていただきました!
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