小幌駅は、豊浦町に位置し、JR北海道室蘭本線の無人駅です。
日常的な利用者が居ないため2015年に廃止が決まったものの、豊浦町の申し入れにより観光資源として生き残ることとなった知る人ぞ知る無人駅です。
十数年前まで小幌仙人と呼ばれる、不思議な人物が住んでいたのですが、2007年にお亡くなりなりました。
北海道三大秘境
現在は豊浦町が年間約150万円の維持費を負担して運用されています。
平成30年の調査によると一日の平均訪問数は8.7人、最高訪問者数は51人。
(豊浦町公式ホームページより引用)
豊浦町は、知内町および美深町と連携し小幌を「北海道三大秘境」として広報活動を行っています。
その一環として秘境到達証明書を発行しており、駅名看板と本人が一緒に写った写真を発行施設(道の駅とようら、天然豊浦温泉しおさい、すいしゃ)に提示すると、到達日のスタンプ入りの証明書を無料で貰えます。
道の駅とようらと天然豊浦温泉しおさいでは小幌駅限定グッズとしてストッラプやマグカップなども販売しています。
ちなみに「北海道三大秘境」残りの二つは知内町小谷石、美深町松山湿原です。秘境に興味のある方はぜひ制覇してみてください。
また、『秘境小幌』フォトコンテストが過去3回行われており、自然豊かな小幌駅とその主変地域の美しい写真が数多く見られます。
興味のある方はぜひご覧ください。
・第2回豊浦町『秘境小幌』フォトコンテスト審査発表
小幌駅にいってみた
写真は夜の小幌駅に一人で降りたのものです。この時、他に利用者はいませんでした。
想像よりは怖くなかったですが、季節によっては熊に注意したほうが良さそうだと感じました。
小幌駅に行く際の注意ですが、特急列車はもちろん普通列車も停車しないことがあるので、利用する際は事前によく確認してください。
2021年8月現在、長万部方面には1日に4本、東室蘭方面には2本の普通列車が停車します。
1本逃すと数時間は来ませんし、終電を逃してしまうと翌日まで滞在する事になります。
夏場はまあなんとかなる気がしますが、冬場は冗談ではなく生死に関わります。
タイミングを見計らえば、最短約35分ぐらいの滞在になりますが、ほとんど場合、2〜3時間の滞在になります。
それを見越して、水や食べ物を用意しておくのをお勧めします。
また体力や山歩きに自身があれば、岩屋海岸まで降りていき、岩屋観音洞を見学するのも良いでしょう。
改札は設置されていないので列車を降りる際に現金で支払ってください。室蘭本線のほとんどの駅では交通系ICカードは対応していません。
駅には洋式のバイオトイレが設置されています。
夏場は特に虫が多いのに注意です。ダニも確認されています。
長袖、長ズボンを着用して、ズボンの裾を靴下に入れるなど、山登りをするぐらいにしっかりと対策をするのをお勧めします。
電車以外で行く方法
国道37号線、新礼文華トンネルの長万部側の入口の手前の辺りに車を駐車できるので、そこから林道を使って歩いていけます。
だいたい600mぐらいですが、それなりに険しい道のために慣れている方でも1時間以上はかかるとおもいます。
もちろんほとんど人がいませんので、時期によっては熊が出没する可能性もあり、あまりお勧めはできません。
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