中標津町アスレチック場男児行方不明事件

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1983年、中標津町の今はなき「養老牛野外スポーツ林」に設置されていたアスレチックコースで、小学1年生の男児が姿を消しました。
警察や消防の必死の捜索にも関わらず、発見できなかったのです。
男の子は遭難したのか?
事件に巻き込まれたのか?

未解決のまま40年以上すぎた「中標津町アスレチック場男児行方不明事件」の真相を考えていきます。

目次

事件概要

1983年8月14日午後1時40分頃、標津の養老牛温泉にあった「養老牛野外スポーツ林」に設置されていた、フィールドアスレチックで、根室北斗小学校1年の諏訪大くん(当時7歳)が行方不明になりました。
養老牛温泉は、昭和の高度成長期に次々と旅館が建設され、1978年に「養老牛野外スポーツ林」がオープンし人気を博していました。ちなみにですが、全国的にフィールドアスレチックが流行り、全国にいくつもの施設が建設されていった時期でもあります。

諏訪大くんと両親と妹を合わせた家族4人は、仲の良い他の家族とのグループで車3台に分乗し、根室から川湯温泉に向かう途中に立ち寄ったのです。
午後12時30分頃、到着した大くんたちは、母親1人を駐車場に残し、アスレチックコースへ向かいます。

その時に、先頭を歩いていた1人が腹痛を訴え、後についていた1人と一緒に駐車場にひき返します。
ところがこの施設にはトレイが無かったようで、駐車場に残っていた母親の車に乗って、約2km離れた養老牛温泉へ向かいました。

しばらくして遊んでいた子供たちと親も駐車場に戻り、車2台で養老牛温泉へ向かい、トイレへ行った1台と合流。
この時に大くんが見当たらないのに気が付き、急いでアスレチックコースへ戻ったのですが、彼の姿は見当たりません。
母親たちが周辺を捜し、警察や消防の捜索でも発見されず、遺留品すら発見できず、どこへ行ったのか全く解らないまま未解決事件となりました。

大くんの行方

アスレチックのポイント(器具)との間の道は下草が刈られていて見通しが良く、迷ったりする可能性はありません。
ましてや、アスレチックで遊んだ事がある方はご存知だと思いますが、順番ごとに器具を回って攻略するのがルールなので、あえて脇道にそれる事はないと思います。

すると、大くんの行方は?

考察1:道に迷った

一緒に行った家族の年齢や構成について解りませんでの推測になりますが、大くんの身体能力が高い子供だと仮定します。普通なら難関であるような器具もどんどんとクリアして先に進みゴールにたどり着きます。
待っていたのですが、いっこうに誰もやってこないので退屈になり、暇つぶしにもう一回チャレンジしたとします。

ようやくゴールに辿り着いた他の人達は駐車場に戻るのですが、大くんの姿は見えません。むしろ、腹痛で養老牛温泉へ向かった車に乗っていったのだと認識していて、そのまま車に乗って温泉へ向かった。
大くんは2回目のチャレンジで疲れ、皆を待たずに駐車場に戻り、そこで知ったのは置いてけぼりにされた事。

そこで皆を探そうとしたのか、徒歩で養老牛温泉へ向かう途中に迷ったのかもしれません。

考察2:何者かに連れ去られた

大くんは、誘拐されたかもしれません。
駐車場へ行ったものの誰もいない、大くんの家の車は腹痛の子供を乗せて養老牛温泉へ行ってしまった。
オロオロとしているうちに、親切を装った誰かに連れ去られたのではないでしょうか?

混乱している大くんに優しく声をかければ、思いのほか簡単に連れ去ることができたのではないでしょうか。
それに、家族連れは多かったと思われるので、犯人と一緒でも親子にしか見えなかった。

しかし、その後に身代金の要求も無いので誘拐とは考えづらいのですが、世の中には狂ったモノはいくらでもいるので、その毒牙にかかったのでは・・・と考えてしまいます。

結局、大くんはどうなったのか

誘拐説も100%否定できませんが、あくまでも妄想であり、大くんは道を誤って遭難したのが現実的です。
では、なぜ見つからないかとなります。

近年に発生した「山梨キャンプ場女児失踪事件」でも、思わぬ場所から「行方不明の女児の遺体」が見つかったケースがあります。思ったより子どもは行動力があります、不安にかられて進んで行った方向が全く違う方向で、普通では考えの及ばない、山の奥へ奥へと入ってしまったのかもしれませんし、もしかしたらクマの餌になってしまったのかもしれません。

この事件の一番の問題点とすれば、大くんを置き去りにしたであろう、2台の車に乗っていた大人たちだと思います。
携帯電話のような通信手段がなかったとしても、移動前に子どもたちを確認したり、まずは1代だけ様子を見に行かせたりすれば未然に防げたのではないか?と思うのです。

※画像はイメージです。

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